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わたしの本棚
著者 中江有里
自分を成長させてくれた、大切な二十四冊。カズオ・イシグロ、北村薫、スティーヴン・キング……彼らの本はまさに“人生の写真アルバム”。女優、コメンテーター、作家として活躍し、芸能界きっての読書家として知られる著者の、感動の読書エッセイ。 わたしの仕事部屋には、壁一面の本棚がある。不思議と目に飛び込んでくる本は毎日変わる。本は日によって目には見えない光を放ち、わたしを惹きつける。どれもこれもわたしのこれまでを伴走してくれた本たちだ。中でも大切な転機を、あるいは危機を救ってくれた二十四冊について本書で綴っている。少し大げさに言うなら人生の本棚。この二十四冊は、自分の成長の瞬間が収められた写真アルバムと同様だ。そして自分のアルバムみたいな本棚は、きっと誰もが持っている。読み終えた本を、あるいはこれから読む本を並べた本棚は、持ち主の生きてきた軌跡であり、これからの人生の一部になっていくかもしれない。そんな本が放つささやかな光は、人生の行方を照らし、時に道しるべになってくれると思う。(「切実な読書」――あとがきにかえて より抜粋)
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2017/12/25 15:38
単なる本の紹介ではない、人生と精神の遍歴を描く
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かすみ草 - この投稿者のレビュー一覧を見る
単に書評をまとめた本かと思ったら大間違い、作者の人生と精神の遍歴をその折々に出会った本との関わりを交えて描いています。作者がアイドルだった時代、どこかに暗さや淋しさのようなものを感じましたが、その原因が何だったのか、この本を読んで何となく分かった気がしました。複雑な家庭環境と特異な体験の中から、どうやって自分の居場所を見つけていったのか、その姿にはいろいろ考えさせられます。自慢話的なものは一切なく、この本自体が小説のようです。また、非常に文章が上手い。作者の作品の中では一番面白い。悩みを抱えて生きる人が読むと、心にしみる部分があるとおもいます。