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天皇の国史[上]
著者 竹田恒泰(著)
日本人の、日本人による、日本人のための歴史書。著者渾身の力作を、早くも文庫化! 日本の歴史を紐解いていくと、歴史を貫く一本の線があることに気付く。それが「天皇」である。天皇は日本人の歴史そのものといってよい。しかし、これまで通史といえば、目まぐるしく交代する権力者を中心とした政治史が一般的だった。本書は、二〇〇〇年来変わることがなかった天皇を軸として国史を取り纏めたものである。故に主題を『天皇の国史』とした。――「はじめに」より 上巻の解説者は、桜井市纒向学研究センター統括研究員の橋本輝彦氏(下巻の解説者は、皇學館大学教授の新田均氏)。 〈上巻の構成:日本の神代・先史(岩宿時代以前~)から日本の古代(~平安時代)まで〉●日本人は最初から日本人だった ●ミトコンドリアDNAから分かった日本人の起源 ●国作りと国譲り ●日本は「天皇が知らす国」 ●神から人になった邇邇芸命 ●神武天皇「非実在説」を検証する ●前方後円墳の出現が意味するもの ●皇位継承問題から発展した壬申の乱 ●天武系から天智系へ ●壇ノ浦に沈んだ三種の神器 ほか
天皇の国史[上]
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紙の本天皇の国史 下
2022/08/19 12:51
「満州国建国は正統である」と昭和20年8月9日
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
例によって何かにつけて竹田宮家の人々が出て来るのに、昭和20年8月9日のソ連・モンゴル人民共和国の参戦で新京にいた著者の祖母一家が祖父が用意した軍用機で「内地」に逃亡した事を一切触れていない。「満洲国建国は正統である」なんでしょう?「五族協和」、「王道楽土」の満洲国からの敵前逃亡みたいでみっともないし、もし竹田宮家の人々が赤軍に捕まってソ連に抑留されていたら著者の父親(昭和22年生まれ)は生まれていないし、著者自身も生まれていないだろうから書かないのは分かるが。著者の祖父が書いた「私の肖像画」には一応、触れているし、調べたら分かってしまうのだけど。広島で薨去した朝鮮公族の公族付武官が殉死して、遺体を京城に奉送して、玉音放送の後、予定通りに陸軍葬をしたのは帝国の名誉と言えるだろうが、部下を見捨てて自分だけ「内地」に逃亡した元山空の司令官同様、竹田宮家の振る舞いは褒められた話しではない。あれだけどこかの親子を罵倒していたのに、おかしな話しだ。赤軍の蛮行をあれこれ書いたところで、一般の臣民は「内地」に飛んで逃げる事など出来ないのだから。たとえ関東軍や駐蒙軍、樺太庁などが出来るだけの事はしていたところで物理的に日本人限定でも完全な疎開が出来るわけがないとしても。それどころの状況ではなかったとはいえ、宗秩寮は旧典範第52条を適用して竹田宮の皇籍を剥奪して臣籍降下すべきだったのではなかったのか。
紙の本天皇の国史 上
2022/08/17 22:20
王仁のいない国史
6人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに女系の天皇は今のところは存在しないが、「明治天皇の玄孫にあたる」ならば常宮が実は皇子だったのか、になる。何故、「崇光天皇の皇胤」とか北朝を否定した場合、「後伏見天皇の皇胤」とかと主張しないのか?
長々と新版日鮮同祖論を書いているのに、「『論語』や『千字文』などと共に儒学と漢字文化が伝わった」とあるからには古事記の応神天皇条を念頭に置いて書いているだろうに、何故、王仁の名前を出さないのか?それとも「半島は皇国より遅れている」のだから、王仁の名前を出すと都合が悪いのか?いっその事、仏教公伝も否定出来たら良かったのに。
それでいて何故か任那がほとんど出て来ない。任那を架空の存在だというのは戦後の日本史家の定説ではないのか?
さすがに高野新笠は出て来る。「親日文学論」を読んでいたら、李光洙の発言によると、朝鮮総督府の許可がないと触れてはいけなかったらしい。皇室に「半島の血」が入っていた事はまずかったのだろうか。