電子書籍
東芝 粉飾の原点
著者 小笠原 啓
何がトップを隠蔽に駆り立てたのか
原発子会社の赤字隠しをスクープした
「日経ビジネス」の記者が徹底取材で明らかにする不正会計の構図
「時間がないんだよ。今月はどうするの。160に対する施策を出してくれ」
「施策が出せないなら(社内カンパニーの)社長に直接そう言えよ、アンタがやるって言ったんだから。あと1週間で160を積むって約束したでしょ。ふざけてるのか」……
上司の厳しい叱責が続く会議の様子。これは、雑誌「日経ビジネス」に持ち込まれたICレコーダーに録音されていた音声だ。ほかにも800人以上の東芝の現役社員やOBらの関係者から多くの情報が寄せられた。
本書は、これらの内部情報と取材班の徹底取材をもとに、なぜ、東芝が不正会計に手を染めることになったのか、その根本的な原因に斬り込む。
東芝は、真の意味で「新生」したと言い切れるのだろうか。
企業の“けじめ”のつけ方を問う。
東芝 粉飾の原点
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2016/10/09 11:31
これほど深刻だったとは・・・
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たなゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
経営トップの誤った巨額の投資の判断に起因する財務体質の急激な悪化を組織ぐるみで覆い隠す様子が詳しく書かれています。経営責任を取らないトップの厚顔無恥と、上層部の無理な粉飾の指示に従わざるを得ない社員の苦悩とを痛感させる書です。