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  5. 島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起
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島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起

大阪の陣から二十年余りを経た一六三七年、天草四郎を擁するキリシタンが九州の一角で突如蜂起し、徳川幕府に強い衝撃を与えた。飢餓と重税、信仰への迫害が乱の原因とされるが、キリシタンが「異教徒」に武力で改宗を強制した例もあり、実情は単純ではない。本書は、戦乱に直面した民衆の多様で生々しい行動を描き、敬虔な信者による殉教戦争というイメージを一新。民衆にとって宗教や信仰とは何であったかを明らかにする。

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評価内訳

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近世史最大の民衆反乱を最新の研究成果に基づいて解明!

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブルース - この投稿者のレビュー一覧を見る

島原の乱は、江戸時代初期(三代将軍徳川家光治世の頃)に九州天草・島原地方で起きたキリシタンによる大規模な叛乱である。江戸時代を通じて民衆による一揆は多数起きているが、この乱のように何万もの農民が一斉に蜂起しそれを鎮圧するのに十万を超える幕府軍が投入されたことは他に例を見ない。
このように時の幕府を震撼させ後世にも大きな影響を与えた出来事にもかかわらず、一般向けの書物は今までほとんど出版されていない。これは、島原の乱の主な担い手がキリシタンであり、この乱の深層を解明するには宗旨の研究が必要不可欠であることがその主な要因であるように思われる。
戦後歴史学は、多大な成果をこれまでに挙げてきたが、戦前の皇国史観の反省から宗教的な領域は避けてきた傾向にあった。そうした研究上の動向が、この乱の宗教的な側面の解明を立ち遅らせたのであろう。
そのような中にあって、本書は島原の乱について一般向けに書かれたおそらく最初の纏まった書であると同時に、宗教的な面にまで踏み込んだ意欲的な書である。
本書の中でとりわけ注目すべきは、最新の研究成果がふんだんに盛り込まれていることである。それは、例えば当時の農民像やキリシタンが乱に立ち上がった要因を解明してところに窺える。
この当時は、徳川幕府の基礎も固まりつつあり、兵農分離もすでに終わっていたと思われていたが、本書によると戦国の余燼は各地に残っており、農村はまだまだ武力を蓄えていたという。それ故、乱の勃発時に在地の村々は、キリシタン側につくのか幕府側につくのかは独自に情勢判断をして決めたと当時の史料は伝えている。
これは、通説を大きく覆す見解で、江戸時代の農民というと「生かさず殺さず」と言われるように領主側に生殺与奪の権限が握られていたように一般的に思われていたが、少なくともこの当時の農民はそのような唯々諾々となる存在ではなかったようだ。
島原の乱でキリシタンが一斉蜂起したことについては、厳しい宗教弾圧は乱が起る十年前ものことであり、何故その時に立ち上がらずに年数を経て叛旗を翻したのかということが大きな疑問とされて来た。著者はこの疑問に対して、一揆の指導者はその時の宗教弾圧に耐え切れずに一度棄教して乱の前に再び信仰に立ち戻った「返りキリシタン」が多いということから、飢饉にもかかわらず厳しい年貢収奪が行われたことは信仰を棄てた報いと捉えられており、そうしたことを背景に宗徒たちは不退転の決意で蜂起したのではないかとしている。
著者は、終章で、島原の乱がかくも大規模で容赦のない殺戮を伴うものになったのかということについて、当時の武士を初めとする一般庶民の宗教観を挙げている。当時のキリシタン以外の日本の宗教は、概ね仏道と神道ということになり、それを貫くものとして「天道思想」があるという。この天道思想は「天を恐れぬ所業」とか「天に恥じぬ行い」とかに使われる天の謂いである。この天道思想は、当時の武士や民衆にも広く共有されており、一方のキリシタン側でも一般民衆に教義を広める際に至高神を天道と表現していたと言われている。つまり、両者とも同じコインの裏側とも言える側面があり、それだけに至高神を巡るヘゲモニー争いは熾烈を極め、あのような血で血を洗う凄惨なものになったのではないかとしている。これは、宗教学的にも文化的に見てもはなはだ興味深い見解である。
以上、読みどころと思われる点を幾つか紹介したが、総じて言えば、本書は通常の新書にないような斬新な見解が盛り込まれており、乱の歴史的な経緯ばかりではなくキリシタンを初め当時の人々の宗教観を垣間見ませてくれる優れた近世史の書物と言うことが出来よう。

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