電子書籍
物陰に足拍子 完結
著者 著者:内田 春菊
するときもちいい。求められると安心する。生きていてもいいというきもちになるみたい……。
両親を失い、兄夫婦と暮らす高校生、みどり。家も、学校も、うっとうしい。おし入れの中だけが、保健室のベッドだけが、安心していられる場所のような気がする。そんなけだるい日々のなか、みどりは誘われるままにひとりの少年と関係を持つ。
刹那的なつながりであってさえもひそむ温かさ。それを切実に求めようとする心……。微熱のような倦怠のなか、開かれていく性を描き、圧倒的な支持を得た問題作!
物陰に足拍子 第一巻
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紙の本物陰に足拍子 第1巻
2002/06/27 18:14
こわいけど身にしみる。初期春菊の傑作がやっと文庫に。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さじまつきこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は女子高生のみどり。真っ当で、正直で、(きれいで)、やり捨てされがちな春菊ワールドのヒロインだ。その脇を固めるのは存在感の薄い兄と、その嫁。この嫁がすこぶるイタい。嫉妬と妄想でどんどん間違った方向へ自分を、みどりを、夫を追いつめていく。これぞ春菊ワールドという展開です。こわいのに、引き込まれることうけあいです。
みどりが男に痛めつけられるところ、兄嫁の狂う表情、どれも非常にイタイタしい。でも、モノローグは美しいんです。ときに大島弓子?はたまた吉田秋生?と思わせるほど、みどりの独白は詩的で心を撃ちます。春菊さんの若さでしょうか、すごく新鮮に読み返しました。祝、文庫化。いま女子高生の女の子にも読んでほしいな。
電子書籍物陰に足拍子(3)
2017/10/19 12:17
自伝的
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
これも作者の自伝的作品の一つ。
「ファザー・ファッカー」のようにそのまんまではないけど、実体験をフィクションに落とし込んである。
電子書籍物陰に足拍子(1)
2017/10/19 11:49
この頃は
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
この頃は絵も魅力的でしたねー。
作者が嫌な女として出している兄嫁も主人公とそん色ない位の顔に描いてあるし。
電子書籍物陰に足拍子(4)
2017/10/19 12:20
こちらのほうが
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
角川版よりこちらの方が装丁が凝っているのでおすすめです。
中身はなんか底辺すぎてちょっとついていけないけど。
電子書籍物陰に足拍子(2)
2017/10/19 12:10
兄嫁が
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
兄嫁がみどりに対抗してどんどんヤバくなってくる。
しかしみどりは口には出さずにスルー。
この辺はもうワンパターン。