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ヨイコノミライ [完全版] 完結
著者 きづき あきら
気鋭・きづきあきらが「オタク」と「腐女子」の姿をリアルに描き出した、痛く切ない青春物語! 門倉高校の1年生・井之上は漫画研究会の部長。漫画に対して人並みならぬ高い志を抱いているが、他の漫研部員たちは全くやる気なし。漫画やアニメの雑談に興じてばかりの彼らをなんとかやる気にさせるべく、ひとり発奮する井之上だったが…。日々オタク話に興じるだけの、ゆる~い青春を謳歌する漫画研究会。ところが、一人の可憐な少女によってもたらされる毒が、彼らの安穏とした日常を揺るがせ始める! 自尊心、劣等感、そして恋心──暴かれた彼らのリアルな感情が軋む、青春群像!!
ヨイコノミライ [完全版] 1
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2006/10/22 22:09
オタ以外に何処にエッジがあるってんだ?
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:青木レフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オタ集団とサークルクラッシャーの話。
と認識して3巻まで読んでいたが、青木杏はサークルクラッシャーではないかもしれない。事態を加速させる役割、もっと言えば全員の願いを一度は叶えてしまったのかもしれない。ある意味恐ろしい事だ。
オタ同士お互いを斬り合うほどに踏み込んでいくが、安易な悲惨に堕していない。
登場人物のオタクという属性に惑わされてはいけない。読み重ねていくと登場人物たちは意外にタフだったり、優しい事に気付く。だからこそここまで惹きつけられたと思ってる。
平松の弱さについては成程 確かに弱い。でも彼女は優しさがあの逃避形態を取ったのだと思う。彼女は井之上も青木杏も憎めなかった。憎めなかった為の弱さだ。周囲の人間を自分(平松)と同じくらい愛他心があり、気前が良い人間であるという認識がおそらく彼女の世界認識。甘いし弱いけど優しいじゃんと彼女の為に一言いいたかった。弱い優しさに意味なんてないけど。
有栖川に対しては平松の甘えだったり、もともと下に見てたりとかあるけど、二人の関係を簡単に断罪するのは避ける。
最後、一番キツイのは有栖川だ。
(投射by「短歌と短剣」探検譚)