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競争と公平感(中公新書)
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2011/06/24
  • 販売開始日:2011/06/24
  • 出版社: 中央公論新社
  • レーベル: 中公新書
  • ISBN:978-4-12-102045-1

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競争と公平感

著者 大竹文雄

「なぜ日本人は競争が嫌いなのか?」「競争のメリットとは何だろうか?」「格差の感じ方が人によって違うのはなぜか?」「私たちが公平だと感じるのはどんな時か?」日本は資本主義の...

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競争と公平感

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商品説明

「なぜ日本人は競争が嫌いなのか?」「競争のメリットとは何だろうか?」「格差の感じ方が人によって違うのはなぜか?」「私たちが公平だと感じるのはどんな時か?」
日本は資本主義の国々のなかで、なぜか例外的に市場競争に対する拒否反応が強い。私たちは市場競争のメリットをはたして十分に理解しているのだろうか。男女の格差、不況、貧困、高齢化、派遣社員の待遇など身近な事例から、市場経済の本質を捉え、より豊かで公平な社会をつくるヒントをさぐる。

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みんなのレビュー127件

みんなの評価3.6

評価内訳

紙の本

血の通った学問の方が好きだが、それなりに経済学は面白い

2010/09/15 22:13

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る

 かなり評価の高い本のようなので手に取ってみた。経済学的な視点でいろんな事象を切り取ってある。21のトピックを扱っているが、なかなか勉強になった。
 ただ、この一冊でまとまった何かを伝えたいというより、経済学的なものの見方を21のトピックで披露してみせたという感じだ。

 それでもいくつかのトピックには興味深い分析がある。
 例えば、「自立できない非常に貧しい人たちの面倒を見るのは国の責任である」という考え方への賛否を尋ねると、日本での支持は59%と国際的には際だって低い。ほとんどの国では80%以上、90%以上の支持がある。先進国でも自立を重んじる米国ですら70%だから、日本の低さは意外だ。
 著者の分析では、日本ではそもそも格差がつかないようにすることが大事と考えられているとみる。格差が発生しなければ、国が貧困者を助ける必要もないと。
 市場競争も嫌いだが大きな政府による再分配政策も嫌いだという特徴を日本は持っているという。そして、これは地縁、血縁、完全雇用による身内での助け合いが機能してきたからではないかとする。
 分析の妥当性の判断は読者に委ねられるが、著者が指摘するように、格差がついたあとのセーフティネットが支持されるようになるまで時間がかかる可能性があるとすれば、すでに格差が露わになった今の日本社会は危うい。時代状況に日本人の価値観が整合するように転換していかないといけない。ひところ流行った自己責任という言葉の冷たさを身に沁みてから対策を講じるのでは遅い。

 こんな風に、あと20のトピックで、各種データを分析しながら経済学的な見方を教えてくれる。勤勉さよりも運やコネが大事だと考える日本人が2000年代から急増している点などなかなか考えさせるものがある。

 といっても、どの話題も俯瞰的な視点で切り取られるので、苦しい現実に直面している人には、経済学は冷めた印象を持っているように感じられる可能性がある。
 例えば、正社員と非正規社員を論じたトピックでは、正社員にずいぶん厳しい提言を出す。非正規社員が不況下で割を食いやすい立場にあるのは確かであり、この問題を解決しなくてはならないが、正社員の既得権益に切り込むだけでは本当には何も問題が解決しないのではないだろうか。安心できる雇用を広げながら、生産性や創造性を発揮して、持続的な成長を図っていくのが本来ではないだろうか。

 いや、こうして個別のトピックにとらわれるのではなく、良くも悪くも経済学的な見方にふれるというところに本書の良さがあると考えるべきなのだろう。人によっては、喜怒哀楽の感情を持った人間を見ていないという寂しさを感じたまま読み終えるかも知れないが、これが経済学的な見方なのだ。

 ある程度、読み応えのある経済書を期待する人には向かないが、経済学のセンスを知りたい人にはおすすめできそうである。

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紙の本

腑に落ちることばかり。

2010/05/28 16:53

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ソネアキラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ピュー研究センターの調査によれば日本人は市場競争に信頼を置いていない。「貧富の格差が生じるとしても、自由な市場経済で多くの人々はより良くなる」という考え方に賛成する日本人の比率は約五割で、先進国のなかで圧倒的に低い」

どうも「市場競争」と聞くと身構えてしまうのは、なぜだろう。TVなどで大抵そういうことをいう学者やコンサルタントやベンチャー企業の若社長の風体や横文字ばっかの物言いが胡散臭気に感じられるからなのだろうか。

しかーし!と作者はこういう。

「それでも市場競争という仕組みを私たちが使っていくのは、-略-より豊かになれること、誰でも豊かになるチャンスがあることが大きなメリット」
だからだ。そして
「誰でも競争に参入できるという公平性が担保されていることが、市場主義の一番重要な点だからだ」

そう、そうなんだけどね。

「日本では資本主義の国であるにもかかわらず、市場競争に対する拒否反応が強いのである」

これは、「学校教育の影響?」かもと作者は述べている。さらにこうも。

「教育の目標はお金を稼げるようになることでなくて、豊かな情操をもった人間を育てることだ、という意識が学校では強いのだろう」

それは道徳、モラルであって「金融リテラシー」ではないよね。別段、アメリカびいきではないが、向こうの経営者の自伝なんかを読むと、大概子どもの頃から自分で工夫してお金を稼ぐ。しいては、それが起業への第一歩となっていることが多い。

その大切さや喜びを実感することって、もっと日本の子どもたちにさせてもいいだろう。キッザニアなどのシミュレーションじゃなくてモノホンで。感慨がちゃいまんがな。自分で稼ぎ方を知っていれば、会社に依存しなくてもいいだろうし。ま、理想論といえばそれまでだが。

この質問も考えさせられた。

「「所得はどのような要因で決まっているか」という質問」
に対して、
「アメリカ人が重要だと考えているのは努力、学歴、才能の順番であるのに対し、日本人は努力、運、学歴の順番である」

日本人が二番目に挙げている「運」。思い当たる節がある。あるどころか、日本全国中なにかにつけ「運」の連発かも。

「二〇〇〇年代になってから日本人の価値観が勤勉から、運やコネを重視するように変化してきた可能性がある」

努力が報われない社会とか、一種の諦観ムードの蔓延か。ちょうど風水や占い、風呂敷を広げればスピリチュアルブームともシンクロしているのは偶然じゃない気がする。苦しい時の神頼み。じゃなくて運頼み。

ここも、なるほどと。なぜ政策は高齢者優遇と思いがちなのか。それは有権者、選挙に行く人が圧倒的に高齢者が多いから。

「高齢者のほうが若年者よりも投票率が高い」
ゆえにそちら向きの政策になるという説明は腑に落ちる。

競争と公平っていうと、何かうまく並列しないように思えるが、そうじゃない。作者のいつもの著作のようにデータに基づき丁寧かつきわめてわかりやすく書いてあるのでそのことが、よーくわかる。

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2012/05/10 11:37

投稿元:ブクログ

否応なしに付き合わざるをえない市場競争と、よりよく付き合うためにどうしたらよいかについて、かなり具体的に論じた一書。貧困、男女格差、高齢化、派遣切りなどの具体的な問題に対して、市場競争を前提に問題の解決策を提案している。それにしても、多様な分野を参照していて、その知見の広さたるや、瞠目してしまう。

おもしろかったのは、行動だけからはわからない人間の意思決定の仕組みを脳科学の手法を用いて明らかにする「神経経済学」の話。意思決定の仕組みを脳の働きまでさかのぼって考える研究というのは、実は今後歴史学でも採用される(もう採用されてるのかなあ?)方向性かもしれない。そうなったら、もう僕なんかには太刀打ちできる学問ではなくなってしまうけど…。

あと、「経済格差の発生には就学前教育の影響が大きい」という話。ひっくり返せば、「就学前教育をみんなちゃんと受ければ、経済格差は小さくなる」ということなるんだろうか。でもそうなったらそうなったで、別の要因から経済格差が生まれ出る、ということはないのだろうか。

2010/08/26 17:40

投稿元:ブクログ

【新聞書評→ネット】
前半は心理学への言及の多さから、根拠のはっきりしないトンデモ本になってしまうのではないかと心配したが、後半は持ち直した。
経済競争をスポーツ競技になぞらえ、独り勝ちが続くと結局、競技者は頂点を望まず、結局は競技そのものが停滞してしまう。競技=経済を活性化するためには、常に政府がルールを改正する必要がある、という主張は確かに納得がいく。

2010/04/08 17:48

投稿元:ブクログ

日本社会のホットイシュー(Ex:市場原理主義批判、派遣労働規制、少子高齢化の政治的影響などなど)
に対して、経済理論と実証研究例を用いて解説した一冊。

2011/06/09 10:07

投稿元:ブクログ

マメ知識いぱーい。

子どもが欲しくなった、というコメントをされているかたがいましたが、まさに私も、たくさんの箇所で、出産前に夫にも読んでもらわなきゃと思わされました。

2014/01/03 00:29

投稿元:ブクログ

市場競争も政府も嫌いな日本人に向けて市場競争のメリットを述べたエッセイ。

アメリカで大企業主義と市場主義が峻別された理由、不況が人の価値観にもたらす影響、ウィキを使って社会問題を解決する方法などが興味深かった。

2015/08/20 11:52

投稿元:ブクログ

(2015.06.24読了)(2013.07.16購入)
副題「-市場経済の本当のメリット-」
経済に関するエッセイという感じです。かつて、竹内宏さんや飯田経夫さんの著作を楽しく読ませてもらいました。
この本は、視点やテーマは面白いのですが、説得性に乏しいという印象でした。

【目次】
プロローグ 人生と競争
Ⅰ 競争嫌いの日本人
  1 市場経済にも国の役割にも期待しない?
  2 勤勉さよりも運やコネ?
  3 男と女、競争好きはどちら?
  4 男の非正規
  5 政策の効果を知る方法
  6 市場経済のメリットは何か?
Ⅱ 公平だと感じるのはどんな時ですか?
  1 「小さく産んで大きく育てる」は間違い?
  2 脳の仕組みと経済格差
  3 二〇分食べるのを我慢できたらもう一個
  4 夏休みの宿題はもうすませた?
  5 天国や地獄を信じる人が多いほど経済は成長する?
  6 格差を気にする国民と気にしない国民
  7 何をもって「貧困」とするか?
  8 「モノよりお金」が不況の原因
  9 有権者が高齢化すると困ること
Ⅲ 働きやすさを考える
  1 正社員と非正規社員
  2 増えた祝日の功罪
  3 長時間労働の何が問題か?
  4 最低賃金引き上げは所得格差を縮小するか?
  5 外国人労働者受け入れは日本人労働者の賃金を引き上げるか?
  6 目立つ税金と目立たない税金
エピローグ 経済学って役に立つの?
競争とルール あとがきにかえて
参考文献

●たばこ(114頁)
「たばこを吸う人の多くは、ギャンブルもやるし酒もやる」
たばこを吸う人は吸わない人よりも不幸であり、その不幸の程度は、年収が約200万円減ったのと同じだという。スモーカーやギャンブラーは、住宅ローン以外の負債を抱えている比率も高いそうだ。
●所得・資産格差(127頁)
小泉首相は「格差が出ることが悪いとは思わない」、「成功者をねたんだり、能力あるものの足を引っ張ったりする風潮を慎まないと社会は発展しない」とも発言している。
失敗しても再挑戦可能な社会を目指すべきだと訴えている。
●所得格差(129頁)
1990年代の終りから2000年代の初頭にかけては、若年層での所得格差が拡大している。この若年層の格差拡大は、超就職氷河期で急増したフリーターと失業者が原因である。
所得税の累進度の低下も可処分所得の格差を拡大させ、消費格差を拡大する要因になる。
●才能と学歴(133頁)
アメリカでは「学歴が所得を決定する」と考えている人の割合は77%であるのに対し、日本では43%にすぎない。また、アメリカでは「才能が所得を決定する」と考えている人が60%であるのに対し、日本では29%である。アメリカ人が重要だと考えているのは努力、学歴、才能の順番であるのに対し、日本人は努力、運、学歴の順番である。
●不況の原因(147頁)
需要の減少が不況の原因だと考えるほうが自然である。
●経済停滞(176頁)
90年代の日本の経済停滞の要因は、生産性の���昇率が低下したことに加えて労働時間が短縮されたことであった
●長時間労働(179頁)
長時間労働の規制が必要なのは、他に職場がないために仕方なく低賃金で長時間労働をせざるを得ないという場合、長時間労働の職場であるということを知らずに就職し、転職市場が十分ないために長時間労働をせざるを得ない場合である。
●税抜き価格(211頁)
消費者はたとえ売上税を正しく知っていたとしても、店頭の価格表示でそれが示されていないと、消費行動は店頭価格だけに依存してしまうことを意味している。つまり、売上税が店頭表示されないと、消費者はそれに影響されないで消費量をきめてしまうので、売上税を実質的に負担してしまうことになる。

☆関連図書(既読)
「アダム・スミス」高島善哉著、岩波新書、1968.03.20
「アダム・スミスの誤算 幻想のグローバル資本主義(上)」佐伯啓思著、PHP新書、1999.06.04
「ケインズ」伊東光晴著、岩波新書、1962.04.20
「ケインズ」西部邁著、岩波書店、1983.04.14
「超訳『資本論』」的場昭弘著、祥伝社新書、2008.05.01
「超訳『資本論』第2巻」的場昭弘著、祥伝社新書、2009年4月5日
「超訳『資本論』第3巻」的場昭弘著、祥伝社新書、2009.04.05
「高校生からわかる「資本論」」池上彰著、ホーム社、2009.06.30
「マルクス・エンゲルス小伝」大内兵衛著、岩波新書、1964.12.21
「賃労働と資本」マルクス著・長谷部文雄訳、岩波文庫、1949..
(2015年8月20日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
日本は資本主義の国のなかで、なぜか例外的に市場競争に対する拒否反応が強い。私たちは市場競争のメリットをはたして十分に理解しているだろうか。また、競争にはどうしても結果がつきまとうが、そもそも私たちはどういう時に公平だと感じるのだろうか。本書は、男女の格差、不況、貧困、高齢化、派遣社員の待遇など、身近な事例から、市場経済の本質の理解を促し、より豊かで公平な社会をつくるためのヒントをさぐる。

2011/03/19 23:41

投稿元:ブクログ

これは面白かった!
印象に残ったのは、ワーカホリックの人が同僚のうちは周りにとってとても重宝する存在となるが、こういう人が管理職になった際にはそうとも限らないという点。
盲点を突かれた感じでした。

2010/06/30 23:02

投稿元:ブクログ

(2010/6/28読了)競争と公平に関する概論を網羅していてよくまとまっているのだが、これを新書サイズでやっているので、「んん、そこんとこもうちょっと詳しく分析聞かせて~!」という部分がさらっと流されてしまっている。例えば『市場競争も嫌いだが、大きな政府による再分配政策も嫌いだという日本の特徴はどうして生じたのだろうか』なんてのは、筆者の考察はたった1ページしかないのだが、個人的にはこの命題だけで1冊読んでみたいテーマであるよ。

2010/12/04 22:14

投稿元:ブクログ

最近話題となっている社会テーマをわかりやすく経済学の視点から解説した本。
お固い2トップである中公新書にしてはとっつきやすいです。(もうひとつは岩波新書)

競争嫌いの日本人
夏休みの宿題をいつすませたかとその人の将来所得の相関性
最低賃金の上昇は本当に所得格差を縮小させるのか
外国人移民の受け入れによる日本国内の労働環境の変化

など政治色を出す番組ではおなじみのテーマがめじろおし。

テレビでよくわからんことをいう"評論家"、"政治家"の話を聞くよりもこういった本を1冊読む方がはるかに理解を深めることができるなと思います。

労働に関するテーマに関連して、今年の4月に働き始めた新卒就職者数は卒業者数の6割、さらに就職者の4割は海外で働きたくないという実態は、日本の将来を考えると不安に思ってしまいます。

2010/04/17 23:53

投稿元:ブクログ

データを元に感情論に流されず分析を重ねていて、とても学者らしい1冊だと思う。

日本人は国の所得再分配機能に期待していない、というのは腑に落ちる。結局日本人はいなくて、いろんな身内があるだけなんだよね。

2010/07/10 19:10

投稿元:ブクログ

なぜ競争をしなければいけないのか、という疑問に答えるのは意外に難しいものです。本書もまた、明確な答えを提示してくれるものではありませんが、少なくとも、経済における自由な競争が健全に機能していることは社会にとってどのような効果があるのか、という点を明らかにしてくれます。経済学に明るくない私にはうってつけの本でした。
本書の初めのほうには、とても印象的な2つの命題が書かれています。「貧富の格差が生じるとしても、自由な市場経済で多くの人はより良くなる」「自立できない非常に貧しい人たちの面倒をみるのは国の責任である」。この2つに対する回答こそが本書のテーマだと私は思うのですが、これらの質問をある時知人に問うてみたところ、2つの考えからは「なんだか合理的すぎて冷たい感じがする」という印象を受けたようでした。私が見るところ、おそらくこの冷たいという印象こそが、日本人が市場における自由競争と政府による所得再分配のどちらも信用しない一つの原因なのではないでしょうか。私としては、この命題は合理的であるからこそ社会で機能するものなのだと思うのですが。
この命題から出発した著者は、非正規雇用、労働時間、貧困と格差、高齢化、社会保障といった良く耳にするテーマを取り上げ、それらを経済学から捉えなおすとどういったことが見えてくるかを解説しています。経済学の考え方がとても良く分かる上に、本書では神経経済学や行動経済学といった最新の知見にも触れることで、経済社会にいる人間がどういう特徴を持っているかまでも明らかにしようとします。触れられる内容はかなりの範囲に上り、また個々のテーマに対する著者の提言には現実性に欠けるものも多々含まれていますが(例えば高齢化によって特定の年齢層のみが政治力を強めるのを是正するために「年齢別に選挙を行う制度」を提言するなど)、本書は読む者に「さらに詳しいことが知りたい」と思わせてくれ、入門書としては巧みな構成になっていると思います。
「経済」という語は経国済民、すなわち国を治め民を救うという言葉が語源になっているそうです。本書を読んで、その理念が現在の経済学にも確かに流れているということを実感できた気がしました。自由な競争によって国全体を富ませ、結果生じた格差は国全体の所得を再分配することによって縮めるべし。経済学を学ぶ人たちの「当たり前」に、改めて触れることのできる本だと思いました。

(2010年3月入手・7月読了)

2012/05/04 01:23

投稿元:ブクログ

作品(http://www.chuko.co.jp/shinsho/2010/03/102045.html)には、サブタイトルがついています。「市場経済の本当のメリット」というその副題が、日本経済新聞の経済教室でも定期的な連載をもつ著者がこの本を通じて市場経済に対してこめた思いを表しているように思います。

リーマンショック以来、市場経済そのものへの否定的意見や反発が起きる一方で、大竹氏(http://www.iser.osaka-u.ac.jp/~ohtake/)が主義(ism)ではなく、その概念を現実に活動させる者(ist)、つまりは経済活動に生産者であっても消費者であっても何かしらの形で参画する私達自身へと批判の射程を向けているように思えます。競争という言葉に対する印象や解釈はヒトの置かれている立場や心象によって大きく異なりますが、そのブレの幅が大きすぎる日本人への視座はしごく当然である一方で冷酷なまでに貫徹されているようにも思えます。

日本人の市場主義嫌いがさまざまなデータや指摘から明らかにされます。それは、自分たちも当事者として市場で踊っていながら、自分が踊らされていたと思い込むことで身替りはやく被害者ぶる変容がチラホラと見て取れますし、その指摘が過去の私と重なるところもあって自省させられました。

批判する対象をismとistとでまちがえてしまうことによる滑稽な帰結は、この本だけではなくて今読んでいるスラヴォイ・ジジェクにも当てはまります。自由主義社会の人間(主に西側と呼ばれた国々に住まう人々)がかつて社会主義・共産主義に向けていた視点からも明らかにしています。そこには見下す側の奢りが垣間見えます。過去の出来事を忘れた上で、他者を非難し、蔑む私たちの心が見えるように思えます。

そうした自分自身で責任者や否を背負うことを拒否した人々(もちろん私自身も含むのですが)への強烈な批判が込められています。この本の場合、それは日本人の市場主義観であり、見えなくても確かに存在する縁故社会でもあるように思えるのです。競争をどう解釈し、どのように向き合い、それを経済活動の中でどう理解するかを著者(http://ohtake.cocolog-nifty.com/)は丁寧に書き綴っています。そして、その「競争」を「公平感」に置き換えてみて、二度目を考えてみることが同じく大事であるとも思います。そんな自分たちの立ち位置を、立ち止まって見直して考えてみる上でも好著だと思います。

2010/09/13 06:32

投稿元:ブクログ

日本の漁業は、乱獲を回避するために、オリンピック方式を採用しているが、これは総枠が決まっていて、漁民はいっせいに漁を始めて、枠がいっぱいになったら終わりという方式。これは、二酸化炭素で考えても非効率な方式。

ヨーロッパではこれと異なる方式を採用して、持続可能なな漁業を実現できるしている。

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