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蒙古襲来
著者 菊池道人
13世紀後半、日本はかつてない国難に直面しようとしていた。高麗を支配下に置いた元帝国が、ついに野望の矛先を日本へと向けたのだ。服属を求める元からの度重なる使者に対し、鎌倉...
蒙古襲来
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蒙古襲来 (PHP文庫)
商品説明
13世紀後半、日本はかつてない国難に直面しようとしていた。高麗を支配下に置いた元帝国が、ついに野望の矛先を日本へと向けたのだ。服属を求める元からの度重なる使者に対し、鎌倉幕府の若き指導者・北条時宗は、ついに対決の道を選択する。二度にわたって元の大軍が来攻する「元寇」の始まりである。そうしたなか、戦場となった北九州には、おのが夢をこの戦いに賭けた二人の男があった。肥後の御家人、竹崎季光・季長の兄弟である。ともに長兄から疎まれ、所領のない無足の身に甘んじていた彼らは、やがて数奇な運命から、季光は海を越えて高麗の反乱軍に投じ、季長は元との合戦で手柄を立てる道を突き進む。二人の活躍を軸としつつ、物語は元の皇帝フビライ、執権・北条時宗といった時代の主人公から、日蓮、マルコ・ポーロらまでも巻き込んで、壮大な人間絵巻を展開していく。中国・朝鮮半島・日本をまたにかけた長編歴史ロマン。
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紙の本
2001/1/7朝刊
2001/01/10 21:16
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
十三世紀後半から、十四世紀前半の政治や社会の動向をたどりつつ、時代の転換期を生き抜いた庶民の力強さを描いている。「ずぶといたくましさを身につけ、生きぬいてきた百姓」をたたえ、「非農業民は、むしろ特権をもつ一個の武士集団」と規定し、「はるかに意義のひろかった」芸能についても詳述。農民を中心とした従来の中世史研究に対し、非農業民の重要性を強調した網野史学の原点ともいえる著作だ。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000