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犬とペントハウス
生徒に犯われて高校の教師を辞めてしまった典成は、フリスビードッグの競技会に出かける。そこで典成を待っていたのは「御曹司」と呼ばれる高校生・和泉との出会いだった。美しい彼と...
犬とペントハウス
商品説明
生徒に犯われて高校の教師を辞めてしまった典成は、フリスビードッグの競技会に出かける。そこで典成を待っていたのは「御曹司」と呼ばれる高校生・和泉との出会いだった。美しい彼と愛犬達の見事に息の合ったパフォーマンスに、典成は声さえ失う。その後、家庭教師として和泉が住むマンションを訪れた典成に、和泉は「今日から俺の犬になれ!」と迫るが!?
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紙の本
自分の犬になれと要求する無茶苦茶さの中に見える彼なりの愛情。
2002/06/26 13:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
対人恐怖症気味なところはあるが、真面目で礼儀正しい典成は、厳格な父親の言うなりだった生き方から、少し変わろうとしていた矢先、強烈な個性を持つ和泉と出会う。
口の利き方も横柄で、悪いことをしてきた過去を持つが、今は可愛い犬のために一応大人しく過ごしている和泉。
複雑な環境で、誰からも愛情を受けることなく育ち、けれど寂しがるという感情はすでに遠い昔に捨ててきたのだろう和泉は、気に入った典成に、自分の犬になれと命令する。
オドオドしているかと思えば、ヘンに肝の据わったところもある典成と、悪ぶっているようで、案外深い愛情を持って考えることをする和泉。
その方向は無茶苦茶ながら、無茶苦茶だからこそ、余計に、ストレートに典成に、その不器用な感情が伝わってくる。
同情でもなく、憐れみでもなく、和泉と共にいたい。
そう思える感情を持っていく典成の、時折見せる強さで、ずっと和泉と幸せになってくれればいいなぁと自然に思える、素敵なお話。
紙の本
押されて流されて、恋愛生活
2002/07/22 11:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミントティー - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校教師を訳ありで辞めた典成(のりしげ)は孤独で横暴な高校生・和泉(いずみ)とフリスビードック競技会で出会う、出会いからお互いが少し気になっている…。かわいい典成がワイルドな和泉に押されて流され、調教されつつ調教する、妙に素直なところが読んでいて癒される、脇の面々も個性派ぞろいでまいりました〜。おすすめです。続きが出るなら読んでみたいです。
紙の本
閉ざされた心が生まれかわる
2002/07/21 02:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えんじゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼いころから、立派で厳格な父に育てられ、言われるままの人生を歩いてきた典成。優しさゆえに愛することに臆病で、恋愛という恋愛もしたことがない男。かたや、政治家の妾腹として生まれ、生来人より抜きん出て目立つ容姿と資質に恵まれながら、愛を知らずに育ってしまった和泉。互いに惹かれあう出会いをするが、人を愛したことのない和泉は、犬を愛するような愛しか知らず、「お前を可愛がりたい。俺の犬になれ」という。
最初は、和泉に引きづられるように関係を始めた典成が、初めて真剣に自分を求めてくる人間の存在で、徐々に変化していく様子がすごくいい。
臆病で自分というものがなかったようにみえた典成が、実は我慢強くて、一度信じた人に対しては絶対的な愛を貫けるという強さを持つ人で、その強さが、愛を知らなかった和泉に愛されることを教え、愛することを教えていくというところがよかった。最初俺の犬になれといっていた和泉が、逆に生まれたての犬のように、典成の絶妙な調教を受けているような最後が、面白い。
二人の性格が、ちょっと普通のセンスとかけ離れた感じなので、感情移入しにくい部分もあったが、人に本当に愛され必要とされることで人の心は救われるということが、最後に伝わってきて、すごく感動できる作品だった。
紙の本
「この男を飼いたい」
2002/06/20 11:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:smile - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校教師を逃げるように辞めたばかりで傷心の典成は、ある日かつての同僚に頼まれ、フリスビードッグ競技会までヒトと犬の運搬を買って出た。場違いな高級セダン+スーツ姿の典成の前に現れたのは、「御曹子」と呼ばれる強烈な個性の男・和泉+飼い犬2匹。そのうちの一匹であるコリアンダーと友情関係を結んだ典成は、車内でただ待つだけだった時間を勿体無く感じ、「ちょっとだけ」と外に足を踏み出すが…?
家族愛を知らず、人間関係を厭い、今はただ犬だけを愛する和泉。厳しい家庭に育ち、むかない事でも懸命にこなし、あげく心身共に深く傷付いてしまった典成。
和泉は、典成に対して沸き上がる感情の名前を知らない。ただ強くこう思う、「この男を飼いたい」と…。
不器用な2人の恋愛模様は、とてもシンプルで微笑ましい。ただ難を言えば、和泉はともかく、いい年をした成人である典成が取る行動に、いまいち現実味がない。とはいえ流れとしては大変面白く、楽しんで読む事が出来た。オススメの高校生×元教師のボーイズラブ。