紙の本
イラストが多く読みやすい
2011/11/18 13:39
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:k0811 - この投稿者のレビュー一覧を見る
内部被爆をネットで調べているときに、この本を知りました。
バベンコ氏の講演内容はネットで確認しており概要はほぼ覚えているので、さっと目を通し、お節介かなと・・・気が引けましたが、おすすめの本の1冊として子持ちの友人に貸しました。
友人はニュースに出ていないから、食品汚染のことを初めて知り、心臓がどきどきしたそうです。
不安をあおる気持ちはありませんし、自分の行動は自分で決めるべきですが、その行動を決める事実のひとつとしてこの本で紹介されている内容は貴重であると思います。
一刻も早く、信頼できる組織による食品の全量検査体制が確立され、全食品に放射線量・産地表示がされ、生産者と消費者の信頼関係、そして子供たち・妊婦さんの健康が確保されるよう、切に祈ります。
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今日からできる! キッチンでできる!チェルノブイリからのアドバイス
2003年ベラルーシにて、この本の原書は、放射能の中を生きるベラルーシ人のために、ベルラド放射能安全研究所よって刊行されました。
海外で翻訳出版されるのは、この日本語版がはじめてになります。著者のバベンコさんは言います。
「これまでにこの情報がチェルノブイリ以外で必要だったでしょうか?」「まさか日本語にしなければならないときが来るとは思わなかった」と。
本書は、放射能が降った自分たちの大地で、家族を守り、生きてゆくために、知っておくことと、実際にどうすればよいのかを伝えています。
同研究所は放射線医学や原子力工学の研究とは一線を画し、チェルノブイリ以降、汚染地域住民の目線に立った
「放射能から住民を守るため」の研究を長期にわたり行ってきました。
その集積と経験にもとづくアドバイスを、住民、とくに親たちに向け、やさしい言葉で記しています。
目次
チェルノブイリ事故から25年。
時を経てわかった放射能の中を生きるすべとは。
ちゃんと知って、ちゃんと食べて、賢く生き抜く12Files
第1章 知って守る
File1チェルノブイリ原発事故のこと
File2放射能とは?
File3放射能はどのようにして体に入る?
File4放射能が体に与える影響
File5食品の放射能測定と暫定基準値
File6体内放射能を測る
第2章 食べて守る
File7キッチンでできる食品放射能の減らし方 <野菜・くだもの、きのこ、乳製品、肉類、魚介類>
File8放射能から体を守る食生活
File9ペクチン剤とは?
第3章 この地で生きる
File10汚染地域で畑や家庭菜園をするには
File11汚染地域で生きるためにするべきこと
File12いっしょなら簡単に!
出版社からのコメント
福島第一原発の事故後まもなく、「日本人に読んでほしい」とベルラド研究所のバベンコさんから、
ベラルーシ在住の辰巳さんの手に、本書の原書が渡されます。
ベラルーシに広がる放射能汚染地域の住民を、放射能から守るためにバベンコさんが書いた本でした。
辰巳さんは少しでも早く日本に伝えるため、すぐに部分訳をしてご自身のブログ『ベラルーシの部屋ブログ』に掲載を始めます。
「日本のみなさんに役立ててほしい」という思いは、バベンコさんから辰巳さんへ渡り、そのバトンはその後日本へ受け渡されます。
そして本書の刊行にかかわるすべてのスタッフにリレーされ、ここに小さな本になりました。
放射能に戸惑うわたしたちにベラルーシから届いた希望の本。彼らの取り組んだ研究と乗り越えてきた経験に、
日本でも生かせるヒントや目指すモデルを見出すことができます。
今日から、自分でできること、親としてやらなければならないことがここにあります。
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ベルラド放射能安全研究会は、チェルノブイリの事故後、ベラルーシの汚染地域の子どもたちを守る活動を続けてきた。その副所長であるウラジーミル・バベンコ氏が2011年10月に来日した。
国土が狭く、人口密度が高くて、地震が多い日本は原発に向かない。
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「チェルノブイリでの長年の調査と実験で わかったことからのアドバイス」「親には この地で子どもの健康を守る責任がある」まずは知ること。そしてするべき対策の多くは たくさんのお金をかけずに済み、むずかしいことはほとんどありません。
以上、本文や帯から抜粋。
読みやすく わかりやすい。薄いので通勤途中の電車内でも読みやすいと思います。多くの方に読んでほしい。
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原発事故以来、日々食事を作る者にとって、どういうものを口にするか考えてしまう。現実的で実用的。尚且つ読みやすい指南書。
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あっという間に読めます。
子供のいる方にはオススメです。
日本の食品における暫定基準値は、ロシアのそれと比較しても、かなり高いものとなっています。変に恐れる事無く、自分たちで正しい知識を持って生活して行く事が肝要です。
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この本を読んで女性の卵母細胞が、増えないこと、生まれた時には、母親になるための細胞がすでに備わっていることを知りました。女の子の体内被曝を避けるために私達は、日常からなにができるか考えて暮らす必要がありますね。
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「放射能」とは何なのか、何も知らなかった自分にとっては衝撃的な本です。
ですが、2011年の東北地震・原発事故が起こってからは、日本だけでなく世界中のどこにいても無視できる問題ではなくなってしまいました。
もっと早くからチェルノブイリについて知っておくべきだったと思います。
そして、子供たちを被爆から守るために親として出来ることを知識として頂き、チェルノブイリの経験をこの本を通して生かしていきたいと思います。
この本には放射能について詳しく書かれており、汚染している可能性のある食べ物をどのように調理すれば良いかが詳しく載っています。
放射能に関してのお話ではとても信頼のおける、京都大学原子炉実験所の助教をしてらっしゃる今中哲二さん監修です。
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チェルノブイリ原発事故で被害を受けたベラルーシの人に向けた本を翻訳したもの。野菜を食べるとき、乳製品を食べるときなどの簡単な放射能の減らし方が載っていて、ハンドブックのような感じでさっと読めました。
「食品はよく水で洗う」など基本的なことが多いですが、実際に放射能汚染に苦しむ地域の経験を踏まえているので説得力があります。
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友人が貸してくれました。
汚染された森でとったキノコを食べるときは「表面をそいで、塩水に20時間つけ(3回水を換える)、洗って、さらに塩水で15分から1時間ゆでる(15分ごとに水を換える)」ですよ。それくらい気にしてもいいくらい、放射能は危険なんだと言うことを思い知らされます。チェルノブイリで得られた教訓をなぜ日本では活かせないんだろう。
日本でここまで気を遣うことを警告している人は小出先生くらいしか知りません(http://booklog.jp/users/junjinnyan/archives/1/416660824X)。低レベルな放射能がどれくらい危険か未知数なのだから(それでも無害でないことだけはハッキリしている)、これくらいやってしかるべきなんだと思う。それぐらい大変な事故が起きたんです、福島では。っていうことを、日本人はもっと認識して良いんじゃないだろうか…。
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震災以後、原発や放射能についてヒステリー的な反応にうんざりしているが、その反面自分は実際に放射能についての基本的な知識もない。
それでは安心とか不安とかの判断もできないと言う思いと、それを踏まえて、自分の生活する上で注意すべき知りたいと思い読んだ。
チェルノブイリ事故後の住民の健康状況について調査した結果から判明したことを中心に書かれているので、いたずらに不安を煽るわけでも、逆にやたらと安心だと強調するわけでもないので、そういう意味では科学的でバランスのとれた話だと感じた。
しかし閾値の箇所はについては、かなり個人的な見解を述べているので、その点が非常に残念に感じた。
食事で気を付ける事
・放射性セシウムは水に溶けやすく、油脂類とは結合しない。
つまり、食べる前によく洗う事で、表面に付着した放射能を落とす事で
半分以下に減らせる。
・キャベツなどは表面の3,4枚を捨てる。
40分の1に減らせる。
内部被ばくをした場合の対処方法。
ペクチン剤を摂取する。
ペクチン剤の陰イオンを持っているので、
陽イオンを持っているセシウムとくっつき、
最終的に尿や便と共に体外に排出される。
ベラルーシで3,4週間の連続摂取で90%まで
体内放射能を減らせた実績が紹介されている。
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放射能による内部被曝から身を守る術を紹介した本です。目に見えない放射能の恐怖について解りやすく解説してあるので、放射能に対する漠然とした不安の気持ちが少し整理できたように思います。食材の調理法を変えるだけで放射能を随分と減らすことができるなど、すぐに実践したい生活の知恵が書いてあります。
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子どものためにもできることはきちんとしたい
チェルノブイリ事故での実例など、放射能汚染地区で暮らすためのトピックスがつまっています。90ページちょっとしかなくて余白も多くて読みやすい。汚染されやすい野菜や内部被爆を抑える調理方法とか、たんたんとわかりやすく説明されています。福島はもちろん関東も汚染地区ですからね、沖縄に移住できる人は別として、ここで暮らしていかなければいけないわけで・・・。過剰に騒ぐつもりはないけど、子どものためにもできることはきちんとしたい。そういう方にはぴったりかと。
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先行研究があるのに、日本で一般的に紹介されないのはなぜなのか?日本の杜撰な基準値などについても、日本人ももっと敏感になるべき。国は福島で被災し、避難した人が可哀想だから隠す、ではなく、福島で被災した人や、その周囲に住む人を、放射能から守る知恵を与えるべき。感情と理屈をごちゃまぜにしていたせいで被害が大きくなった第二次大戦の反省は、こういうところにもしっかり反映させないと。放射能の被害は次の世代にも尾を引く。だからこそ、内部被曝しないための知識はもっと共有する必要がある。
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チェルノブイリ原子力発電事故で放射能汚染にあったベラルーシ人のためにベルラド放射能安全研究所が刊行した本を日本語化したもの。放射能汚染問題をわかりやすい言葉で説明している良書。