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現代語訳 福翁自伝
『学問のすすめ』『文明論之概略』などを著し、慶應義塾の創設にも力を尽くした近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉。激動の時代を痛快に、さわやかに生きた著者の破天荒なエピソード...
現代語訳 福翁自伝
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福翁自伝 現代語訳 (ちくま新書)
商品説明
『学問のすすめ』『文明論之概略』などを著し、慶應義塾の創設にも力を尽くした近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉。激動の時代を痛快に、さわやかに生きた著者の破天荒なエピソードが収められた本書は、近代日本が生み出した最良の読み物のひとつであり、現代日本人が生きる上で最高のヒントを与えてくれるだろう。
目次
- はじめに/第一編 幼少時代(生まれと兄弟/父の儒教教育/父はいないが家風は正しい/門閥制度は親の敵/十四、五歳で初めて読書する/手先器用なり/無頓着と負けん気/兄弟問答/お札を踏み、神社の神体を捨てる/門閥の不平/怒らない、議論しない)/第二編 長崎遊学(はじめてオランダ語を読む/活動の始まり/卑劣な計略の手紙/江戸を目指す/贋手紙を作る/船旅の危険/歩いて大阪へ/大阪着/長崎遊学中のあれこれ/師弟アベコベ)/第三編 大阪修業(緒方塾に入門/兄弟共に病気/緒方先生の親切/兄が死んで家を継ぐ/母の思いきり/家財を売って借金を片付ける/原書を盗み写す/「医者の家に砲術修業に行く」という願書/母の病気/緒方先生に相談/学生生活と酒の悪弊/血に交って赤くならず/学生を懲らしめる/塾長になる)/第四編 緒方の塾風(酒の飲み方/塾生裸体/不潔に頓着せず/熊の解剖/喧嘩の真似/スリ扱いされ大いに怖い思いをする/遊女の贋手紙を書く/騙して河豚を食べさせる/小皿を盗む、投げつける/禁酒して煙草の習慣を身に付ける/火事場で活躍/塾生の勉強/勉強法/自身自力の研究/写本で稼ぐ/化学実験/三日で原書を写す/大阪の学生、江戸の学生/漢学者を敵視する ほか
著者紹介
福澤諭吉 (著)
- 略歴
- 1835~1901年。著述家、教育者。『時事新報』発行人。近代日本最大の啓蒙思想家。慶應義塾の創設に力を尽くした。著書に「学問のすすめ」「西洋事情」など。
齋藤孝 (編訳)
- 略歴
- 1960年静岡県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に「大人のための読書の全技術」など。
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自伝とは
2018/09/06 00:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JFK - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史上の人物の自伝には何冊となく接してきたが、福澤諭吉に限っては、学問のすすめよりも、この書物の方をたくさんの方々に読んで欲しいと感じました。
紙の本
最高の自伝
2012/01/27 02:46
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:AQ - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩波文庫の方は読めなくて挫折したけど、この本なら現代語訳だからスラスラ読めます!
福沢諭吉翁が波乱に満ちた生涯を語った自伝です。人間らしさに感動しました。
紙の本
淡々と進取の気概を発揮
2017/10/18 18:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:セーヌ右岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長崎・蘭学、大阪・緒方塾、江戸・英学から咸臨丸で米国へ、また欧州へと、下士からスタートの人生を、気負いも見せず淡々と、しかし強い好奇心・探究心、向学心をもって次々と行動に起こしていく。そしてその経験、成果を広く実社会に啓蒙活動していく。やはり諭吉は時代を切り開く先導者であったと、今回再読して改めて感じた。