- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2013/01/31
- 出版社: 集英社
- レーベル: クイーンズコミックスDIGITAL
- ISBN:978-4-08-782396-7
電子書籍
わたしたちの震災物語~ハート再生ワーカーズ~
著者 井上きみどり (著)
自らも被災した作者が訪ねた被災地、ボランティア、そして被災者たちの記録マンガ 被災体験 石ノ森萬画館編/赤ちゃん一時避難プロジェクト/日本冒険遊び場づくり協会/被災体験 ...
わたしたちの震災物語~ハート再生ワーカーズ~
わたしたちの震災物語 ♥再生ワーカーズ (愛蔵版コミックス)
商品説明
自らも被災した作者が訪ねた被災地、ボランティア、そして被災者たちの記録マンガ 被災体験 石ノ森萬画館編/赤ちゃん一時避難プロジェクト/日本冒険遊び場づくり協会/被災体験 福島県いわき市編/日本トイレ研究所/学習サポート NPOアスイク/浜のミサンガ 環(三陸に仕事を!プロジェクト)/動物愛護団体 アニマルピース/サンドウィッチマンの7か月/チェルノブイリから学ぶべきこと/危機管理アドバイザーに聞く、女性と防災/宮城県仙台市 井上家の場合
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紙の本
地震のなか育まれたちいさな「絆」の物語
2011/12/12 20:21
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さささ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「わたしたちの震災物語」が本になって、やっと通して読めた。
第一話の石ノ森萬画館の話を雑誌で読んで、気になっていた。
第一話は、宮城県石巻の中洲にある石ノ森萬画館のスタッフが体験した地震。建物は津波で1階が浸水してしまったが、建物自体は残った。スタッフは記録のために対岸の住宅街が津波で襲われた光景を写真に残そうとするが、流されている瓦礫や家に人が乗っているのを見、さらに中州の橋にぶつかって流されてしまうのを目の当たりにし、とても写真など撮れなくなってしまう。しかしその後、その中洲にかかった橋に流されながらもたどり着いた人たちがいることに気づき、残っていた萬画館に誘導して人々を救助しながら、停電で何もない中を4日間過ごす。
他には赤ちゃん一時避難プロジェクトを立ち上げて活動した方の話や、子供たちに遊び場を作るNPOの方が被災地でも子供のために遊び場を作った話、トイレ研究所の方々のトイレ掃除ボランティアの話、三陸の浜のミサンガの話やサンドウィッチマン、チェルノブイリで医者として活動をしていた松本市長の話などが載っていた。
この本のほかとちがうところは、地震の体験談もありながらも、むしろ地震後にどんな人々が被災地のためにどう動いたかが描かれている点であると思う。読んでいて「なるほど被災地ではそんなことも困るのか」「言われてみればそういう点も大変なんだ」などと気づくことが多かった。
今後自らが参考にしようと思ったのは、危機管理アドバイザーの「女性と防災」の助言。すぐにできて必要だと思ったのは、「顔がしっかり映ってる家族の写真を持ち歩く:こと。離れ離れになったときに、避難所に「この人いませんか」と見せるために必要なのだという。確かに。携帯やスマートフォンに写真が残っていても、電池がなくなってしまったら使えない。
「わたしたちの震災物語」今回の地震のひとつの記録としても手元においておきたいし、今後きっとまた起こるであろう地震や天災に自ら備える意味でも、一読の価値がある本だと感じた。