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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2013/02/08
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • ISBN:978-4-06-263399-4

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おかしな二人

著者 井上夢人

2人が出会って多くの傑作ミステリーが生まれた。そして18年後、2人は別れた――。大人気作家・岡嶋二人がどのようにして誕生し、28冊の本を世に出していったのか。エピソードも...

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おかしな二人

税込 985 8pt

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おかしな二人 岡嶋二人盛衰記 (講談社文庫)

税込 985 8pt

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商品説明

2人が出会って多くの傑作ミステリーが生まれた。そして18年後、2人は別れた――。大人気作家・岡嶋二人がどのようにして誕生し、28冊の本を世に出していったのか。エピソードもふんだんに盛り込んで、徳さんと著者の喜びから苦悩までを丹念に描いた、渾身の自伝的エッセイ。ファン必携の1冊!(講談社文庫)

『honto+』連動企画 伊坂幸太郎が読んだ本

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みんなのレビュー23件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

岡嶋二人のすべて

2001/02/24 23:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、ミステリー作家岡嶋二人が、どうやって誕生し、そしてなぜ解散したのか、そのすべてが書かれている。
 そして岡嶋二人の作品について、かなり細かいところまで触れられていて、作品が生まれた経緯や、トリックのアイディアなど、ファンにとって知りたかったことが多くの部分を占めている。逆に言えば、話のオチや犯人などがじゃんじゃんバラされているわけで、岡嶋二人の作品を読んでから、本書を読まないと意味はない。

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紙の本

少し残念

2021/03/21 22:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る

二人組の小説家なんて珍しいと、岡嶋二人を知った時にはすでに解散はとっくの昔の状態でした。この本は小説家の裏側を知れる部分も多かったが、2人の人間関係に重きを置いてる為、後半は読むのが辛い状況でした。疑問なのは、「なぜこの本を書こうと思ったのか?」業界人も読むだろう事は想像できるはずの中、徳山さんの邪魔にもなり得る可能性もある筈…。文章にしたら面白いと思ったのか、やたら人に聞かれるからみんなが興味のある題材だと思ったのか…。井上さんが大変だったのは充分に分かるんだけど、そこが引っ掛かりました。

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紙の本

人間関係における永遠の命題「1+1=X」

2006/02/24 20:55

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ミステリ作家「岡嶋二人」は、井上夢人氏、徳山諄一氏の二人からなるコンビ名だ。28冊の本を世に出し、18年と言う活動期間をもって解散にいたった。本書は、岡嶋二人の1人である井上氏が、その18年間を中心に描いた自伝的エッセイである。
 副題が「岡嶋二人盛衰記」とあるように、本書は「盛の部」「衰の部」2部構成になっている。盛の部は、コンビ結成から黄金期まで、衰の部は、円熟期から衰退期、消滅期が描かれている。注目すべきは、盛の部の最終ページは、岡嶋二人が江戸川乱歩賞受賞の電話を受ける、まさにその瞬間で終わっていることだ。そして衰の部は、受賞式のため出版社に出向くところから始まる。つまり受賞作(デビュー作)が書店に並ぶ頃、ミステリ作家岡嶋二人は既に破局への道を歩んでいたのだ。これは謙遜や自虐、皮肉の類でなく、紛れもない真実なのだろう。江戸川乱歩賞受賞を小説家としての就職試験と見なす2人は、顔を突合せ、とことんまで話しあい、作品を完成させていった。だが最大の目標に到達してしまった時、2人の間で何かがズレ始めたのだと思う。
 プロとしてこなすべき仕事量に追いつかない作業速度、から回るモチベーション、役割分担の不公平感、性格的な齟齬、パソコン通信導入により遠くなる互いの距離、苛立ち、苦悩。よくここまでと言うほど赤裸々に描かれている。本書は、井上氏の目から見た岡嶋二人だ。徳山氏の言い分が入っていないという点では、一方的な視点となるのだが、これが意外な程、2人の姿が見えてくる。「悪者」がいたのではなく、ただ、2人で続けることができなくなったのだと。

 さて問題は、本書は、岡嶋二人の作品を読んでから読むべきか? そんなこともないと私は思う。確かに本書では、岡嶋二人の作品が各所で取り上げられ、その創作過程が明かされているから、ネタばれの危険はある。もとの作品を読んでいれば、舞台裏を覗けて面白いだろう。だが、岡嶋二人の作品を一冊も読んだことがない人、ミステリに興味のない人でも、「おかしな二人」は十分に楽しめる。人間に興味がある人なら、必ず。ちなみに私は、それまで「チョコレートゲーム」しか読んだことがなかった。
 本書を読むと、単に、岡嶋二人というミステリ作家の盛衰だけでなく、あらゆる人間関係の盛衰を感じることができるだろう。2人はミステリ作家でなく、漫才コンビでも、音楽ユニットでも、野球のバッテリーでも良いのだ。夫婦でも恋人でも……つまり、価値観の違う他人同士が、同じ目標に向かって、どう進んでいくか。その光と影を見ることができる。単に頭数の問題なら「1+1=2」であるが、そこで生み出されるものは「3」かもしれないし「1」以下かもしれない。人間関係は難しくて、興味深い。

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紙の本

恋愛小説を読むような、苦しい気持ちになりました

2014/11/13 00:41

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:伊坂幸太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

共作作家の岡嶋二人がどのように生まれ、どのように作家になり、どのように仕事を進めていたのかが(井上夢人さんの視点から)書かれているのですが、これがまた、小説のようにドラマチックです。二人がコンビを組み、江戸川乱歩賞に挑戦し、受賞するまでのわくわく感は、それこそ、人気漫画『バクマン。』のようでありますし(思えば、あちらもコンビでした)、デビュー以降の大変な日々、井上さんと徳山さんとの関係がうまくいかなくなっていく様子は、とても切なくて恋愛小説を読むような、苦しい気持ちになりました。

【『honto+ vol.8』掲載】

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2004/10/26 13:36

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2004/11/22 14:39

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2005/09/01 20:19

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2005/11/27 21:52

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2007/01/24 16:49

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2007/05/10 13:51

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2007/12/24 22:19

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2008/11/27 14:03

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2009/04/28 15:26

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2002/07/14 21:17

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2009/10/02 11:14

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