電子書籍
少々のエログロ描写が平気ならおすすめ!
2019/02/20 01:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ありんこう - この投稿者のレビュー一覧を見る
外国のお話は設定や習慣が分からないことが多いけど大丈夫だった。小説の中の小説の続きを読みたい!この作家が本当に小説の主人公みたいなところ(作家として)も好き。サスペンスとホラーとファンタジーとSFが好きだとハマるかなあ。犯人もわかりにくいし、多分、主人公と言うか作者の考えの描写?が多い気もするけど、とても面白かった。ダメな人間に対して優しさが感じられて救われる。
紙の本
書籍「二流小説家/デイヴィッド・ゴードン著」自分らしく生きるとは?考える
2013/06/12 08:33
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:soramove - この投稿者のレビュー一覧を見る
書籍「二流小説家/デイヴィッド・ゴードン著」★★★☆
「最近この形の海外ミステリー本を
書店で多く見かけるようになった、
需要と供給で仕方ないのかもしれないが
1.000円くらいに抑えてもらいたいものだ、
買って読み始めてつまらないと
ダメージが大きすぎるからね、
この本は“当たり!”だったので惜しくないけれど」
文庫になったので、
再度投稿します。
主人公ハリーはニューヨーク在住の売れない中年作家。
ペンネームを使って様々なジャンルの小説を書いて
なんとか糊口をしのいできたが
獄中の連続殺人鬼から告白本の執筆を依頼され、
面会に行くが死刑囚のダリアン・グレイから
真実を明かす代わりに
「自分だけの為にポルノ小説をけ」と言われてしまう。
どんな真意があるのか分からないまま
目の前の美味しい餌に食いつくように
ハリーは小説を書き始めるが
ダリアンと同じ手口で女性たちが連続して惨殺され
ハリーは嵐の真っただ中に放り込まれるのだ。
随所に彼の本意ではないペンネームで書いた
ヴァンパイア小説やSF小説がちりばめられ
それらを含めてハリーの現状や
追い詰めらた気持ちが伝わってくる、
巧みな構成だ、
謎解きより事件が起こった時
主人公がどんな行動をとるか
そんな反応を見せるかに興味をそそられる。
映画で時々、主人公が画面のこちら側に向かって
話し出すことがあるが
この小説でも時々、独白のように
こっちの気持ちを言い当てる、
そんなとき、作者もミステリー好きなんだろうなと
妙な共感を覚える。
二流小説家が巻き込まれた
小説のような現実、
また気になる作家を見つけた気分だ、
次の作品も楽しみに待ちたい。
★100点満点で75点★
紙の本
意外な犯人
2014/11/04 02:07
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投稿者:雪子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルから読む前に想像していた内容とは全く異なる物語。「羊たちの沈黙」のような奇怪な殺人の描写は受け入れにくいが、一気に引き込まれる物語の展開はさすが。アメリカ的な雰囲気がよく出ている。色々の小説を書いている(2流小説家の)主人公ハリーの小説が挿入されていて面白い。家庭教師をしている女子高校生のクレアの存在が一抹の清涼剤になっている。犯人は全く予想外。
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売れない作家……ではない。ミステリ、サスペンス、ヴァンパイアものにポルノ記事まで、糊口を凌ぐために小説を書いている二流小説家のハリー。
そんなハリーの元に、死刑囚のダリアンから4人の女性を殺した事件の全容を語る本の執筆を受けて欲しいとの手紙が届く。
ベストセラーを夢見て、刑務所に向かうハリーだが、ダリアンにとんでもない交換条件を突きつけられて……
宝島社「このミス」1位、週刊文春でも年間1位、早川書房の「ミステリ読みたい」も年間1位と、ミステリ3冠との触れ込みで、日本に舞台を写して映画化までされた作品。
日本での映画化作品の主演・上川隆也さんが語っているのを聞いて気になっていたのですが……
翻訳ミステリらしいぎっちりと行間を詰めたボリュームのある作品。
主人公であるハリーの視点で物語が進むのですが、中盤まではミステリというよりはハリーとダリアンとの駆け引きと、二流小説家の苦々しさを著者の経験を活かした感じのユーモアでしっかりと読ませていきます。
その部分がかなり長いので、「あれ? これミステリじゃなかったっけ?」と思うのですが、中盤でハリーが事件に巻き込まれて明らかに怪しいはずのダリアンは刑務所の中というシチュエーションが出来てからは一気読み。
……が、ミステリとしてはあまり面白いとは思えなかったなぁ。どちらかというと、ハリーというキャラクターを活かしたサスペンス物といった感じ。
登場する女性との淡い恋模様や、ハリーの自嘲を聞きながら最後まで読ませる物語なので、かなり好き嫌いが分かれそうです。
映画向きというか、映画にしたくなる題材だとは思いますが、失敗するだろうなぁという感じの作品。
正直なところ、ミステリ3冠はないわな、人に薦めにくいです。
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デビュー作にして日本の各社の年間ミステリの
1位を総なめした三冠作品。作者自身が様々な
業界に席を置き経験や知識を好きなミステリの
形をとって、想いのたけを詰め込みつつ、
エンタメ作品として成立させた、まさに
初期衝動的な作品。故に評価が高いのかも。
基本的にはマニア、ヲタ目線の方...ですよね。
だからこそ、評価が分かれてるのかもしれません。
粗筋としては十数年前に猟奇的な
連続殺人事件が起る。その犯人は逮捕されるも
無実を主張しているが、死刑執行を待つばかり。
その犯人とされるシリアルキラーから
しがない小説家の主人公の元に、犯人の自叙伝の
執筆依頼が届く。その執筆取材のさなか、同様の
犯行手口で、連続殺人が発生。当のシリアルキラーは
獄中にいるという鉄壁のアリバイ。新たな殺人事件の
犯人は? さらに過去の事件の真相は?
というもの。
ミステリとしても充分の展開だし(多少の無理は
あるけど、目くじらを立てる程ではないと思いますw)、
何よりも短い章で展開されるテンポの良さと、
読み易さ、さらに、主人公「ハリー」のナイーブを
超えて、ダメ思考になんとも哀愁と親近感を
感じてしまう。さらにはそのダメ小説家を取り巻く
あまりにも男性側の理想的な女性陣のキャラ。この
バランスが琴線に触れる気がします。
ガチのミステリファンよりも、日本ではライトノベル
ユーザーの支持を得そうな気がするんですよねw。
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初めはなかなか読み進められなかったが、後半部分は面白く読み進めることができた。
騙された。
この騙された感が、とても楽しい。
スプラッター系が苦手な方には、オススメできない。
我孫子武丸の殺戮に至る病よりも、えぐい。
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ポルノやSF、伝奇小説等ジャンルを問わずに小説を書いていた売れない作家ハリーの元に1通の手紙が届く。差出人は4人を殺して死刑判決を受けたダリアンだった。その内容は自分の告白本を書いてほしいと言うことであった。
その話にあまり乗り気ではなかったハリーだったが、マネージャを辞任する教え子の女子校生クレアに促され刑務所に向かう。待ち構えていたダリアンはハリーの小説のファンデ、そのために原稿を依頼したいと言うことだった。ただ、一つ条件がありそれは、ダリルにファンレターを送ってくる女性達に会い彼女らを元にしたポルノを書いて自分に読ませてほしいとのことだった。
仕方なしに話を受けたハリーが教えられた女性達を訪れると、やがて彼女らがダリアンと同じ手口で殺害され始める。ダリルは無実なのか、そして警察とFBIに目をつけられたハリーはクレアと、犠牲者の一人の妹ダニエラとともに捜査を開始する。
長編の割にはテンポがよく、話の起伏もちょうど良い。真犯人が判明した、と思った割には残りページが多く、最後にそう来たか、という感想。
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おもしろかった!
久しぶりの翻訳もの。
やっぱり中盤疲れた。
中盤頑張った。中盤疲れた。中盤はやい。中盤はやい。中盤頑張れ。
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面白く読んだのだけど、ちょっと長く感じてしまいました。ジャンル小説へのあれこれ、物書きとしての思いが読みどころなのだと思うのですが。
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2013.2.23
事件発生までが長い。でも嫌いじゃない展開。最後はアメリカらしく派手に暴れて終わり。
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このミスなどの賞の海外部門、三冠受賞ということで、めちゃくちゃ期待して読んだ(笑)
出だしは、軽いタッチでどんな展開になるんだろ〜ってワクワクして読める。
そして、突如として血みどろな展開に꒰꒪д꒪|||꒱
苦手な人には辛いかも。
なにせ三冠だから、めちゃくちゃ期待してたので(笑)
そこまでの驚きはなくて、ミステリとしては私的には☆3.5くらい。
とにかく、軽いタッチなのでサクサク読めます。
作中作も何気に面白かったし(◍•ᴗ•◍)
昨日、本屋さんに行ったらこの方の2作目があったので、買ってみました☆(≧∀≦*)ノ
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アメリカでは三つの賞をとった作品。中盤まではストーリーの組み立てで、盛り上がりが少ない。後半のどんでん返しも浅く、インパクトはなかったなぁ
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Amazonを見ると結構ボロクソにこき下ろされてるけれど、個人的には時間を忘れて楽しく読めた600ページ弱だった。
国内:翻訳もの=7:3くらいの比率で読んでいる僕がスラスラ読めたから、訳はかなり良い方だと思うのだが訳にも不満がある人がいるみたいで驚く。そんなもんなのか。
内容はある連続殺人犯の告白本の執筆を依頼されたポルノ小説家が、その本の執筆のために“ある条件”を提示され、そのことがきっかけで殺人事件に巻き込まれる…果たして真相は…という特に目新しさもない事件が展開されるが、事件を追って行くことで、ジャンルごとに変名を使っては箸にも棒にも引っかからない小説を書き続ける主人公が、「自分自身の文学」を取り戻す再生を描く側面も物語にはあって(というかこの小説自体が主人公が初めて本名で出版した小説という体なのだが)、そこの部分に読み応えがあった。
ただしミステリとして読むとオチも弱いし、作中にある深刻過ぎない雰囲気はどうせならシリーズ化もできそうなのにそうなる気配はなさそうなのが残念。
何故か日本で映画化されるみたいだが、トンデモ作品になりそうだ。『悪の経典』みたく優れた作品にして欲しい。
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海外ミステリー部門1位!という帯に惹かれ購入。前半の綿密なディティール描写から後半の怒涛の展開まで、気合の入った小説。マニアックなネタから都市周辺の実際そのものの細かい描写がまずよかった。第4の頭に関する展開だけ、若干あっさり気味に思えたが、おなか一杯堪能できた。
若干長いか?550p強あるので、間あけてしまうと展開を忘れる恐れありかも。
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じゃじゃ馬女子高生&冴えない中年作家って組み合わせは、「探偵物語」の松田優作と薬師丸ひろ子を思い出した。
結局は、連続殺人鬼を「常人には理解できない理屈で動いてる狂人」みたいな扱いにしちゃってて残念。犯人の理屈が説得力あるものなら、それに深く関わる主人公なりFBI捜査官なりが、彼の考え方の影響を受けて、常識との狭間で揺れ動く、みたいな描写があった方が面白かったと思う。