電子書籍
雨降りの心理学 : 雨が心を動かすとき
著者 藤掛明 (著)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使...
雨降りの心理学 : 雨が心を動かすとき
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
雨降りの心理学 雨が心を動かすとき
商品説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
あなたの雨にまつわる思いでにはどんなものがありますか?「雨の物語の秘密」。『雨』を手がかりに、文学作品から様々な人生模様を読み解く。
目次
- 雨の降る物語の秘密
- 第1部 雨の中を強行突破する(やせ我慢・強行突破の生き方
- 道を踏み外すとき
- 強行突破が成功するとき
- 雨の特殊な防ぎ方)
- 第2部 雨に癒され、再生する(過去の自分を洗い流すとき
- 大切な人との別れを受け入れる
- 本能のままに生きる
- 人生の宿題を提出する
- 雨と傘の世界を楽しむ)
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
文学作品の正しい読み方?
2010/09/03 20:54
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nanako17girls - この投稿者のレビュー一覧を見る
「文学は毒にも薬にもなる」という話を聞いたことがある。なるほど、思春期の読書というものは作品に食らいついて、結局、飲み込まれてしまうものである。批評家・大塚英志は「初心者のための文学の読み方」的な著作を出している。まったく、正しい行為だとは思うが、人が文学に魅了されるのはやはり「毒」の部分ではなかろうか?
本書はカウンセリングの技法を使い、物語を解釈している。カウンセリングの技法、すなわち、「閉ざされた世界からの解放」である。読む人に考える余地を与えながら、カウンセラーの考えを含ませる技法、とも言える。正しい道はないが、一般的に危険な方向に進まないように(リスクマネージメント)伴走するイメージで。具体的なアドバイスを避け、視野を広げて危険を回避する。おそらく、行き詰まった人は周りがみえにくくなる、という著者のカウンセラーとしての経験が織り込まれているのかも。
全ての小説は隠喩で出来ている。はたして、雨という隠喩は何を表すのか?そこに豊かな精神世界が見えた。