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行方不明者
著者 折原一 (著)
一家惨殺事件、通り魔殺人、身元不明死体……憎悪の連鎖を止めるのは誰か!? 折原マジックが冴える、大人気「――者」シリーズ!埼玉県蓮田(はすだ)市、黒沼の畔(ほとり)に建つ...
行方不明者
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行方不明者 Takizawas Walk Away (文春文庫)
商品説明
一家惨殺事件、通り魔殺人、身元不明死体……憎悪の連鎖を止めるのは誰か!? 折原マジックが冴える、大人気「――者」シリーズ!
埼玉県蓮田(はすだ)市、黒沼の畔(ほとり)に建つ2つの名家で起きた一家惨殺事件と失踪事件。ライターの五十嵐みどりは取材を通じて4人家族の闇を浮き彫りにしていく。一方、戸田市では謎の連続通り魔事件が発生。売れない推理作家の「僕」は、小説の取材にと容疑者の尾行を開始する。2つの事件が交錯する驚愕のサスペンス。
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紙の本
点を結んでいけば消失点になる。そしてそこに驚きがある
2009/09/23 20:56
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
沼のほとりにたつ2つの家で、一家惨殺事件と、その5年後に一家失踪事件がおきる。
女性ライターは失踪事件を追い、売れない推理小説家は通り魔事件を追う。
交錯する視点は結びつき、いつか消失点を浮かび上がらせる。
ひきこまれて、読みすすんで、最後に驚愕する。
折原一は、すごいテクニシャンだと思います。
うん、絵画で消失点が複雑かつ処理が上手いと、うーんってなってしまうような、それに近い感覚かもしれない。
そして、物語の消失点は決してぶれていない。
ああ、これは神の視点なんだ。
枠からはみ出たゆるぎない視点。
そこから描かれる物語だから、揺るがないし、読んでるほうはただただ翻弄されるだけなのだ。
そうやって揺らされることの快感。
そこが面白いんだろうと思った。