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誤って不思議空間に足を踏み入れてしまいやってしまった感…
かわいらしい表紙のイラストからは想像もつかない、
グロさ、きもさ、かゆさ満載短編連作のファンタジーホラー。
読んだあとは食欲もなくなり、かなりげんなりやられてしまします。
ちょっと読みづらい作品かもしれませんが
星新一的ブラックユーモアな作品や想像絶するファンタジー表現など
怖いもの見たさで読み進めていくと意外な結末がまっていました…
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ある女の子が主人公(一人称)として書かれている。
あらすじにあるように、魔女の家を訪ねることになり、主人公の友達はあっさりと殺害。そこから子供ならではの、しかし人間ならではの揉め事により怒涛の展開を遂げ…
その後、主人公は魔女と共に色々な依頼者の願いを叶えるようになる。
初めから最後まで、殆どが気持ちの悪い描写をちりばめられているが、やけにあっさりでコミカルな展開に思える時もあります。(苦手な人は苦手でしょう)
虫が身体を這うような気味の悪さのある話、一つの家族の、何処にでもありそうで、しかし心の置き場に困る話、と短編が続く。
子供の会話の描写として、口語をそのまま文章にしたのだろうというところが多々見られるので、読みづらい人は読みづらいかと。
また、たまに各キャラの台詞がぶっ飛んでいたり、背景がぶっ飛んでいたりで、あれいまどういう状況なんだっけ?と置いてけぼりにされるときがたまにあるが、それも一興。
魔女や魔法というとファンタジーなものをイメージするが、要所要所に、死とは、願いとは、嘘とは、と哲学が散りばめられている。
ファンタジーやホラーと言うより、人間模様を描く、サスペンスといった枠組みが近いかと思う。
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全部読み終わってから、もう一度読み返したくなる構成だった。
色々よく読んでいくと、フラグとか伏線があったのね。
あと、メタ発言多すぎてワロタwww
矢部崇さんのこの雰囲気狂おしいほど好き。
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ポップでグロテスクで、どうしようもなくシュールなホラー。こんな魔法少女ものは前代未聞です。一気に読むと頭がぐるぐるしてくる心地。独特の文体も、読みやすくはないのだけれどどこかしら中毒を引き起こしそうな印象。
一見楽しそうな日常が、どうしようもなく混沌。何から何までぶっ飛びすぎ。だけどキーワードともなる「地獄は来ない」という言葉の意味が、ラストになると切なさを感じます。
「魔法少女帰れない家」が秀逸。オチの邪悪さが何とも言えない!
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感想が章を追うごとに変化します。
なんだこれぶっ飛んでんなぁ
→退屈。もう読むのやめたい。なにこれ。意味わかんない。
→ふおおおおおこれだよこれ!こわいこわい。
→えっそうなるの?あっはい
→それでまとめるの?!嘘だろおい泣けるわけないじゃんふざけんなよ
ホラーなのにエンターテイメント性は抜群。一章で気持ち悪くなってもその後の冗長な感じにも耐えられたらあとはぞくぞくする話が待っています。ラストはねぇ。仕方ないのかなーもう少し上手いオチなら胸を張って薦められるのに。
結構好きでした。ナポリタン好きじゃないし。
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無垢な子供の血みどろ魔法ファンタジー。何もかもが壊れているが、壊れているのが正常なので万事OK。でも失敗は失敗、後悔は後悔となり罪を償う、その事自体も肯定してくれる優しさですよ。地獄は来ない。みんな歩いていきましょうね。
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人間世界に来た金髪の魔法少女と、その友だちになったメガネっ子少女を主人公にした6篇からなる連作短編集。2013年刊行作品。
1話目からグロくていい雰囲気。2話目はダークなファンタジーで、3話目と4話目もグロい。グロいだけで、話の展開は変だし文章の日本語も変。だんだん飽きてきた頃、5話目は、グロ控え目の代わりにイヤーな展開。急に面白くなり、最終6話目は、胸がヒリつくような切ない物語。こうなると変な文章も、椎名林檎の作る歌詞のように美しく思えてきます。結果的には、内容の濃い、いい物語を読み終えた気になりましたよ。
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※殆ど自分語りになります。
知人に渡された本の中で、約8670日生きてきて、これ程までに自分の価値観形成に至るに語る本に近しい書物はありませんでした。私の今迄の人生が何かの設問だとして、間違いなくこの一冊は参考書となり得るものです。また、今後の私の人生の参考書にもなりそうです。
作中で書かれている「よくなる明日を探しておれはもう二度と地獄への道をさ迷わない」「余生だから私」「どこにも帰れない」という言葉は、まさに全て自分が今までの人生で心から口にした言葉の要約乃至は一語一句変わらないものでした。
そこら辺の安い「価値観の変わる作品」だとか、上っ面の感動や、掃いて捨てる程に転がった出会い別れ運命などの現実や物語とは、明らかに一線を画する作品です。
最後に、これを勧めてくれた方には伝えにくいですが、まともな人なら、人に勧める作品に選ばないでしょう。
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前前作が胸くそ悪い後味だったので、また買ってしまった。しかし、胸くそ悪いとはホラー小説にとっては最高のほめ言葉です。
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【黒すぎると光るんです.燃えるんです.】
1話目から怒涛の展開で,うわー少し苦手だーと思ったけれど,2話目の幻想的な雰囲気(それでも真綿で首をぐいぐいと締めにくる圧迫要素はあるけれど)で,あれ,なんだいけるぞ........うわー――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――(3・4・5・最終話).
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グロテスクでスプラッタな描写が微に入り細を穿ち続くので好みはきっぱり分かれるが、それと同じ位イノセンスな描写が飛び出してくるのが癖になる、謎の依存性のある小説。
一話目がある種壮絶なネタバレなのだが、これを最後におくだけで印象ががらりと変わる。
夏子が肝心な記憶を忘れている(忘れさせられている)ので、読者と作者の間に共犯関係が成立する巧みな構成。
登場人物の価値観もめいめいぶっとんでおり、まずそこで受け付けるか受け付けられないかふるいにかけられるが、痒いのを掻くのが気持ちいいビルマ君よろしく、その生理的な不愉快さも慣れると快感に裏返る。
そして折々にとびだす比喩が感動するほど斬新。
たとえば主人公の夏子・淡い初恋の心情。
「私も夜小倉くんのことを考えることがよくありました。二人で話す機会は多くありませんでしたが、教室や登下校、近くで呼吸に触れるにつれ、目に入る彼をため込む抽斗を隠し持つようになっていたのでした。
聞いた声や重ねた会話が夜開けて星に見えるように、喉の奥の内臓辺りに並べて飾ってあるのでした」
この感覚、わかる……!
一見支離滅裂意味不明だが、手垢に塗れた比喩では到底表せない微妙な琴線を弾いて共感の嵐。
「バインダーぽい手触りの曇り空」などの情景描写をはじめ、あくまで女子小学生の知識の範囲から逸脱せずに、「あーわかる」となるオリジナリティあふれる比喩を駆使するのは凄い才能。
グロ描写は活字では耐性あるので然程気にならなかったが、どちらかというと「雨を降らせば」での葬式会場での暴走など、無関係な弔問者への行き過ぎた仕打ちのほうが苦味が勝った。
読み手の感性の問題なので、ブラックユーモアとして流せる人もいるのだろうが……
収録作の中では「魔法少女帰れない家」が白眉。
いい人だと思ってたひとが実は……な、お約束の展開なのだが、二重三重のどんでん返しに突き落とされる。
いい話だなあで一件落着しかけたのにけっしていい話で終わらせてくれない、これぞサイコホラーの真骨頂。
奥さんと夏子たちの交流を象徴する、微笑ましかったお面のエピソードが、ラストの数行で完膚なくぶち壊される。
同じエピソードで同じセリフを扱いながら、こんなに印象が違うんだと衝撃。
消された記憶の範囲は謎だが、お面をもらった時点まで遡らないなら、本当にただ興味がなくて貰ったことすら忘れていた可能性があり、暴かれた温度差がうそ寒い。
最終話はダイジェスト版で夏子の人生もとい余生が描かれるが、ブルースとの関係性の変化に驚き半分納得半分。
一話ごとに赤ん坊から幼児へ、幼児から反抗期へ、反抗期から思春期へ……と成長していく過程を見ていたので、最期の言葉は切なかった。
ぬりえの願いの持論、「ただ巻き戻せばただ繰り返すよね」「私の願いじゃないから上手に線を引きかねる」、地球先生の雨のたとえ話など、含蓄みで考えさせられることも多い。
一話目の惨劇が頭に焼き付いてる読者ほど、「なんでも願いが叶うって素晴らしい!」「困ってる人の願いを叶えてあげるのはいいことだ!」と無邪気に称えられないのではなかろうか。
小学生の友人同士や家庭内での会話も、単語を投げ合ってる感じが等身大でリアル。
胸を張って人に薦められるかといえば首を縦に振れまいが、ハマる人はとことんハマるだろうよそに類を見ない作風で、そっと評価されるべき怪作。
「地獄は歩いてこない。自分から落ちていく」
この言葉がいつまでも心に残る。
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わーっ、わーっ、わーっ、と叫びたくなるくらいに胸糞悪くて哀しくてつらくて若干の感動で涙ぐんでまた胸糞悪くなって叩きつけたくなるような作品でした。
なんで、こんな、ねぇ。
どかどか死んで、どかどか胸糞悪くなって、悔しくて悔しくて、最後一瞬救われるかと思ったらそんなことはなかった。
そんな話がずっとずっと続いて、読み終えて、うあーって声を上げたくなって、ちょっとだけ涙が出ました。
一章目。
子供たちみんな勢揃いして、拾った杖を届けに行く。魔女がいた。何人か死んだ。あっという間に、
参考にしたブログサイト
(1)
http://proxia.hateblo.jp/entry/2017/04/23/194416
(2)
http://proxia.hateblo.jp/entry/2017/04/27/210042
(3)
http://proxia.hateblo.jp/entry/2017/04/30/193620
(4)
http://proxia.hateblo.jp/entry/2017/04/30/194244
(5)
http://proxia.hateblo.jp/entry/2017/05/31/020347
別のとこ
https://www.google.co.jp/amp/s/choitoko.com/contents/books/majokodo/amp/
https://dogdogfactory.blogspot.com/2018/08/majonokodomoha.html?m=1
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えらいもん読んでしまったな。万人には決して勧められないけど、私はたまらなく良かった。
良くない酒の飲み方をして寝落ちして見るような、わかりにくくてわかりやすい確実に嫌な悪い夢みたいな感じが不愉快で愉快な終始そんな気分。
特に会話文が凄い。句読点が行方不明なんだけど、それが更に狂気を加速させる。
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かわいい少女たちがキャッキャしながらエグいことをする超がつくほどの寄書。
耐性がついていない方にはお勧めできませんが、ホラー小説大好きな方には是非一度この不愉快さを体験していただきたい。
私はとっても好きですこういうの。
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半年ほど前にTwitterで見て、ずっと気になっていたホラー小説。1章がだいぶグロテスクだったので自分には合わないかもと思いましたが、最後まで読んでよかった!好き嫌いは分かれそう。独特の文体ですが、すぐに慣れるはず