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中立性と現実 : 新しい精神分析理論〈2〉
著者 岡野憲一郎 (著)
本書は,前著『新しい精神分析理論』に続く『中立性と現実―新しい精神分析理論2』である。そのために,前著と同じように,「これらの米国の新しい精神分析の理論に自己表現の言葉を...
中立性と現実 : 新しい精神分析理論〈2〉
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中立性と現実 新しい精神分析理論 2
商品説明
本書は,前著『新しい精神分析理論』に続く『中立性と現実―新しい精神分析理論2』である。そのために,前著と同じように,「これらの米国の新しい精神分析の理論に自己表現の言葉を見出している」のが本書とうっかりみなしてしまうおそれがある。
本書で岡野氏が一番語りたいのは,「その態度が……本来はそれ(精神分析)とは別のどこかに関係するものだ」ということで,この別のどこかはきわめて個別的な岡野憲一郎という「私自身の態度」であって,この「私自身」の「態度」が肯定し,受け入れることのできる精神分析をつくり上げることが私の目標なのです」。これは精神分析家としての大変な「岡野憲一郎宣言」である。なぜならば,この宣言は,岡野氏がフロイトと同等の一個の精神分析の主体になることの希求ないし自覚を意味するからだ。フロイトの技法論文をよく読めば―常に私が主張してきたように―フロイトにとってこの岡野氏の言うことがどんなによく当てはまるか。私の言うフロイト的治療態度は,患者との間で創造された,フロイトという彼自身の資質,教養,思想,文化にとって最も彼らしい「態度」だったのだ。そして岡野君も同じような意味での「態度」について語りたいと言っているのだ,と私は思う。
小此木啓吾(「序文」より抜粋)
目次
- 第1部 「生きた中立性」と治療者の能動性(どのようにして「中立性」へと行き着いたか?
- 中立性とは何か?
- 治療者の受身性と能動性をめぐる中立性
- 分析家の能動性の現れとしての自由連想 ほか)
- 第2部 現実の臨床的意義(「現実」に至った私の体験
- 「現実」の定義と、それに対する私たちの反応の仕方
- エディプス理論も現実の問題に関わってくる
- 治療者の役割としての「現実を提供すること」 ほか)
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