紙の本
『ちーちゃんはちょっと足りない』の対となる作品
2015/08/31 23:56
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さしすせそまみむめも - この投稿者のレビュー一覧を見る
2014年に、阿部共実『ちーちゃんはちょっと足りない』は大きな注目を浴びた。しかし同日発売された『ブラックギャラクシー6 』はそれ程には話題に上がらなかった。
けれど、阿部共実が『ちーちゃんはちょっと足りない』で書き零した要素が『ブラックギャラクシー6 』には多くある。本作は、コメディ的な要素が強いが、それらの多くは『ちーちゃんはちょっと足りない』には欠けているものだろう。両作品の重ならさが、逆説的にその繋がりを示唆している。つまり、この二作品は補完し合いながら阿部共実の作品世界を表現しているのだ。
実際、『ブラックギャラクシー6 』と『ちーちゃんはちょっと足りない』の結末は、ある相似形をなしている。
もし『ちーちゃんはちょっと足りない』で阿部共実に興味をもった方がいたなら、ぜひとも本作『ブラックギャラクシー6 』も読んで欲しい。
両作品は対同士に存在しているのだから。
紙の本
完結しない日常
2015/09/29 21:06
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投稿者:sui - この投稿者のレビュー一覧を見る
読む前はもっと一般向けの青春ラブコメだと思っていたが、いつもの阿部共実で安心。是非このシリーズ続けて欲しいです。
最後に、
ブラックギャラクシーの第六巻目だと思っていたのは私だけではないはず
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向いている、向いてない、は別にして、阿部先生にはこの手の、シンプルに笑える個性の破綻したキャラが絡む事による相乗効果で笑いを生む、コメディを描いて欲しい、と思ってしまった
恐らく、そう思った理由は、この『ギャラクシー6』自体が底の抜けた面白さを提供してくれたからってのもあるが、大部分を占めているのはやはり、先に『ちーちゃんはちょっと足りない』を読んで、相当、気分が奈落近くまで沈んでしまっていたからだ
同時発売の漫画を読む時は順番を間違えちゃならんな、と学習
内容はともかく、あらすじの通りで、男女6人+1がギャンギャン騒いで、青春を存分に楽しんでいる感じ。イチャイチャがないってのが、逆に好印象を抱ける。もっとも、シロくんとチョロ助は相性が良さそう、とは思った
なので、もちろん、好きなキャラは、好い意味で残念な、割とイケメンのシロくん
全体的に面白かったが、阿部先生の味が特に濃く出ていたのは、侘しさがそこはかとなく漂う最終話の『何もなく暮らすブラック』じゃないだろうか?
この作品に関しては彼らの今後が気になるので是非、続編を出して欲しい
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雑談部活系漫画。
なんとなく集まった個性的なキャラクターを青春群像もの。性格が破綻気味なの作者ならではのナナメ読み。ぽよーんとしたお腹触りたい。
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阿部知実作品だからと、期待と警戒をしながら読んだら、思った以上にちゃんと青春だった。これもまた青春だ。
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めんどくさい奴らが一箇所に集まった! 等身大思春期の屈託を拡大解釈したコメディでゆかいに笑わせつつ、元が等身大なだけにしばしば心に刺さったりもしてそこは作者らしい暗黒感。これはこれでよいけど高純度コメディもイケる人だけにたまにはそっちも見たい気はし、大量の書き下ろしがいい補完になった。
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くすくす笑える、ちょっと偏った男女たちの学園コメディ。もしかしてこれも結末バッドエンドか……?とか無駄にハラハラしてしまった。普通に面白かったです。どいかつい。
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安倍作品は気になっていたが、これが初
変なキャラのやりとりを描いた日常漫画だが、いろいろとほのぼのとしない毒なんかを交えてきて面白かった
とはいえ、急な終わりやキャラの掘り下げがなかったので、ドタバタも単調だった気がする
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微妙過ぎる。
失敗作。
弱い人間が集まって、青春ごっこして、「ヨイコノミライ」みたいになるのかな、と思ってたら、よく分からん内に終わってしまった。
明るい方に持ってくのか、暗い方に持ってくのかでどっちつかずになってしまったのだと思う。
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「空灰」のほのぼの回だけで構成されたような1冊。買った当初は心が揺さぶられるような話を求めていたのであまりよさがわかりませんでしたが、改めて読み返すと面白かったです。
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鬱々しい展開はなかったものの阿倍共実先生の独特な言語選びがとても面白かったです。鬱々しい展開を期待していたのなら肩透かしを食らっていたことでしょうが前からこの作品には無いことは知っていたので逆にとても楽しめました。
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奇才、阿部共実さん。
氏の作品の特徴の1つである、独特な語彙を含めた会話の面白さに特化した作品。
そしてちょっとした青春。
全体を通して底抜けに明るいので
しばしば暗い話や鬱話が入る空が灰色だからよりも
精神的に安心して読めるのが素晴らしいね。
ギドラのモノローグで物語が始まるので、主人公は彼女と思いきや
話が進むにつれてカレルナに主人公の座を奪われ
キャラ付のためにメンヘラ化しそうになるも
詩や小説を作ったり表現を追求して
都市伝説を調べたり地元心霊スポットに行きつつ
ゲームでサラブレッドを無責任に育成する事を目的とした
オカルト文芸部、通称ブラックギャラクシーの部員達に更生さ
・・・あ、そうそう。部員の1人であるザッキンこと、座間欽一。
彼の思考回路や性格はぼくとほぼ一緒、な気がする。
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阿部共実さんの作品『ブラックギャラクシー6(2014)』を読了。 阿部共実さんの作品は・・・今年の6月に読んだ「ちーちゃんはちょっと足りない(2014)」を読んだ以来です。いやー、面白かった。 こういうコメディーマンガ大好きだなーって改めて感じた。ほんわかしてて好き・・・ 好きなキャラクターは・・針本先輩が好き。
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他の著作と比べればなんだか薄味だな…といった印象を受けましたかねぇ…その辺にあるギャグ漫画みたいな…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
もっと登場人物たちの暗い感情というのか、黒いというのか、ダークな部分を出してくれたら夢中で読み進められたのに…
これはふ~ん、といった感じで気づいたらスルスル読めて後は何も残りませんでした、みたいな漫画でしたかね…。
まあ、悪くはないですけれども…内容がちと薄い気がしましたね…
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
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私が送ることの出来なかった高校生活を(内容は勿論漫画なので極端ですが)眺めることができたような感覚になり、読んでいてとても楽しかったです。
個人的に第17話の「えらく個性がなくあがくブラック」は思春期をすごした人の殆どは共感できる話なのではと思います。
今まで私の中で感覚としてしか存在しなかったものに登場人物であるハリセンによる言語化が加わり、より鮮明な気づき得られる話でした。