紙の本
予防接種に悩んだら、判断、選択へと導いてくれる説得力のあるガイド本。
2013/11/30 16:55
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めだかの兄弟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私の3人の子どもたちは、ほぼスケジュール表通りに予防接種が終わって、現在はインフルエンザの予防接種を毎年1回受けているだけ。予防接種は、安全か必要かと聞かれたら、ニュースなどで、予防接種後に副作用などの話を見聞きしているせいか、安全とは言い切れないが必要かな。だからインフルエンザの予防接種も受けているのだが・・・。
著者は、「1934年生まれの医学博士。国の保健機関である国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)で疫学感染症室長を務めた、公衆衛生のエキスパート。(中略)全国予防接種被害者の会との長年の関わりから、ワクチンの被害の側面を学ぶ。日本の予防接種の歴史を、半世紀に渡り現場で見てきた先生」だという。予防接種について、現場でみてきた先生ならではの説得力ある解説は、悩むお母さんがたの背中を押してくれるのではないか。
「予防接種は決して強制されてするものではありません。打つ、打たない、の決定権は親にあります」というのも、確かに、予診票には、必ず、親の同意を求めるサインがある。もし副作用が出たら自分の責任なのだろうな、と深く考えずに受けてきたが、万が一、予防接種後に深刻な副作用を受けてしまったら、被害を届け出ることができるが、定期接種の場合と、任意接種の場合によって、申請する窓口が違うようだ。「審査の結果、ワクチンとの因果関係が認められれば支給を受けることができる」というものの、この「認定」は一筋縄ではいかないようで、近年は同時接種のため認定されにくくなっているという。
「スケジュール表にある予防接種には、打たなくていいものがたくさんあります」というように、かつて、予防接種は国が強制していたが、感染症の危険が激減した現在では、定期接種は「努力義務」(「努力義務」は義務ではない)となっているから、強制ではない。とはいえ、ここ数年の間に、病院に行くと、新しい予防接種の案内が貼られていると、しなければ大変なことに? と思わせられてきたが、著者は「最近になって出てきたワクチンのほとんどは必要ないワクチンと考えて大丈夫です」と無理して受ける必要がないことをはっきり言っている。曖昧な答えしか言えない医師が多いからこそ、説得力ある解説は小気味いい。各予防接種のエピソードをマンガにしていて、自分の身に置き換えて考えらるから、受けるか受けないべきか、で悩んでいたら本書を開くと、納得のいく判断が出来るはず。ちなみに、毎年受けていたインフルエンザは、「感染を防げないワクチンです 打つ必要はありません」とのこと。8歳になる娘はすでに1回目を受けてしまったから、2回目は受けるつもり。だが、15歳の娘と、今年初めに自然にインフルエンザに罹った私は、「ワクチンを打つお金があったら、そのお金で家族でおいしいものでも食べましょう。その方が家族の健康のためです」に納得し、予約取り消して美味しいもの食べる予定に変更。
本書に出合い“とりあえず予防接種”してきたことに反省するばかり。予防接種で悩んだら、まず本書を開いて、判断、選択していきたい。
電子書籍
(´・c_・`)
2017/04/16 20:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ワクチンを分かりやすく説明している本をさがていたので、読んでみました。
まさに探していた通りの本で満足しました。
電子書籍
参考になります
2016/10/25 09:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ローズマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
予防接種を打つ前に読んで欲しい本です。
打つか打たぬベきか、悩みに悩んでいろいろな立場の意見を読んだり聞いたりして、判断しました。
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我が家にも二人の娘がいて、母子手帳や予防接種についてそれなりに経験してきましたが、大きく変化しているようですね。法律では完全に規定されていないものの、母子手帳が子供のワクチン接種記録として使われていて、本書の中でスタンプラリーのようだと書かれていました。
この本は数年前に「インフルエンザワクチンは打たないで」という本書の著者が書かれた最新本(2013.12現在)ですが、新型インフルエンザについても「ワクチンの効果はなく接種は不要」と言い切ってくれています。
特に、インフルエンザは、症状が出ていなくて元気そうに見える人が、そのウィルスを広げている(p108)というのは、私にとっては「目からウロコ」のポイントでした。
この本は、インフルエンザワクチンのみならず、現在出回っているワクチンの必要性を解説しています。栄養・衛生状態が良い現代においては、接種が必要なワクチンは限られているようですね。この本は2013.10.23に発行されています、最新の情報に基づいたワクチンの必要性を述べた本として私にとっては印象に残る本でした。
以下は気になったポイントです。
・赤ちゃんワクチンが増えたのは、病気が増えたのではなく、ワクチンができたから。赤ちゃんは、感染して病気になることもあれば、感染抗体だけつくることもある。けして一度にいくつもの病気に晒されることは無い、それなのにワクチン接種は一度に多くの病気のウィルスにさらせることになる(p17)
・乳児死亡率が低下したのは、ワクチンが導入される前から、下水道が整い、生活が豊かになり、人々の栄養状態が良くなったから(p20)
・自然感染で得た免疫抗体は強力、少々形が変わったインフルエンザウィルスに感染しても、免疫抗体が対抗して症状も出ない、不顕性感染という状態のまま免疫抗体が強化される(p25)
・定期接種とは、国が推奨し、定められた対象者が期間内で受ける場合は無料で受けられる努力義務、任意接種は、国が認可しているが特別推奨されておらず、打ちたい場合は自費(p28)
・2013.6に定期接種となった、子宮頸がんワクチンは重い副作用があり、2か月足らずで「積極的推奨をしない」という勧告が出た(p30)
・インフルエンザはかつて学童への集団義務接種が行われていたが、1994年に予防接種法の対象外となり、任意接種となったが、2001年に高齢者の定期接種として復活(p31)
・不活性化ワクチンは生ワクチンに比べて、強い免疫抗体を作りにくいので、アジュバントという添加剤を入れている、そのために副作用が起きやすい、また1回の接種では免疫抗体が作られないので、何回か接種する必要がある、日本ではアジュバントをなるべく使わないようにしていたが、新型インフルエンザワクチン輸入をきっかけに輸入され始めた(p35、37)
・2008年の日本において、結核による死亡者は年間2000人いるが、殆どが高齢者、彼等の多くは結核に感染して結核菌と共生している、高齢になって免疫力がおちて結核が発症する(p55)
・4種類混合ワクチン(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)で、必要と思われるワクチンは、破傷風のみ(p61)
・現代では、はしか・風疹の免疫をつけるにはワクチンを打つしかない、定期接種ではMRワクチンを推奨される(p79)
・2013年は風疹の大流行と言われたが、かつて(1997年)の1000分の1程度(p86)
・インフルエンザのワクチンは、すでに流行の終わったウィルスを元にして作るしかないので、出来上がったときには、もう遅い。ワクチンの免疫抗体は血中に作られるが、インフルエンザウィルスは、のどの粘膜に感染して増えるので、血中に免疫抗体を作っていても感染を制御できない(p106)
・インフルエンザは感染した全員が発症するのではない、感染しても元気な「不顕性感染」という状態のひとがたくさんいる、こうした元気な人が感染を広げる(p108)
・2009年の新型インフルエンザの流行でわかったこと、かかったのは大人や年寄ではなく、元気な子供たちや若者で、あっさりと回復した、そしてワクチンは何の役にも立たないままムダとなり、捨てられた(p109)
・ワクチンを打つより、体全体の免疫力を落とさないように心がけるほうが大事である(p118)
・ウィルスが増えやすい体温は37度、ウィルスが活動できなくなるのが39度、熱が上がりきってから、アセトアミノフェノン系の解熱剤を「赤ちゃん」に使うのが良い(p138)
・アメリカは国民皆保険ではなくおカネが無い人は病院に行くことができない、なのでワクチンだけは無料で受けられるように、国としてワクチン制度を作っている(p143)
2013年12月15日作成
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我が子(現在高校生)の予防接種をずいぶんとサボってきたので、親としてうまくなかったかと不安だったけど、これですっかり安心できました。
今からあわてることは何にもありません(笑)
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子どもが生まれて一番ビックリしたのは、予防接種の多さ。種類も1種類の予防接種を打つ回数も私が幼少時の頃に比べてとても多く、同時に受けられない、ある程度の日数を空けるなど規約の中できちんとスケジュールを立てて、予防接種を受けるのはとても大変。
でも、そんな中で生まれる疑問は本当に必要?ということ。
私がこどものころに比べて、病気の種類が増えているとは考えにくいし、病気が防げるというメリットの反面、予防接種には副作用という側面もある。
この本はそれぞれの予防接種の種類ごとに書かれているので、とても便利だし、時折マンガで解説されているので、堅苦しさもなく受け入れやすい。すでに予防接種を受け始めた人も良いかも。
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「新しいワクチンができあがったから、病気が強調されて、摂取されているのです。」
必要なのははしかと破傷風くらいとのこと。
必要なものだけ作ればいいのに。もっと先に対処しなければいけないことあるでしょ。それでも知人の職場ではインフルエンザワクチンを打たないと出勤させてもらえないとか。利権が絡んでるかもしれんけどいくらなんでも義務にしちゃ駄目だ。
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なんだか前著より口調が大人しくなってるような気がしたけど、やっぱり言ってることは同じ。中でもインフルエンザワクチンに対しては手厳しいのだけど、何か恨みでもあるのかしら? ほんとにインフルエンザがただのかぜだったらいいんですけどね。結核で人が死なない? 多剤耐性のこととか、一切無視してませんか? ●●では年に●人しかしな内からワクチンは必要ないって、それ定期接種してるからその数字になってるという発想はないんでしょうか? まあ、合間に挿入されるマンガが、ワクチン否定派と肯定派の口論に振り回され、遺書に相談してるうちに結局ワクチン打ちましたって展開なのが、救いといやあ救いなのか。でも、「うちの子水疱瘡になったからついでにうつしてく?」みたいなのはダメよマジで。
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非常に勉強になった。
子どもができる頃にはまた状況が変わるだろうけど、(今のところは、四種混合とMRワクチンくらいか)
打つべきものと打たなくていいものとよーく見極めなきゃな!
病気に対して大らかでいたいものです。
とりあえず、自分は今年からインフルエンザ予防接種は打つのやめよう〜!
うがい手洗い、バランスの取れた食事!
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自然派にとっては良い本。
2013年に書かれおり、現段階では風疹が危機的流行(妊婦の渡航が非推奨されるほど)だったり、インフルエンザワクチンは感染予防には向かないけど、死ぬリスクを軽減させる(本書はやたらと重症の定義に拘ってたが)ことが判明してきたこと等が異なる。ワクチンの副作用をやたらと強調して、「自然に病気になったほうが免疫がつくのよ」と言ってるくせに、そのことについての参考文献無いのは論外。
HPVワクチンを接種した後の有害事象は確かに報告されてるものの、因果関係が見られず、接種後は有意に子宮頸がんのリスクが軽減されることを踏まえると、うーんこの。
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子供の予防接種前に読みたかった一冊。
何が正解かわからないまんま、悩んだ末、世間的にも受けさせるべきかーと長いものに巻かれた私。
そんな曖昧な思いで自分の大切な子供の体内にウィルスを接種させてしまうなんて…
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参考になったという方が多いけれど
参考にしてはいけない本だと思います。
ワクチンを推奨する医師の本も
きちんと読んでから判断されてくださいね。
子どもが感染症で苦しみ、後悔する前に。
まず2013年だからかな、、
情報が古いです。
この方医者なのかなあ。漢字も間違いがひどい
(何回も月齢が月例になっている)
副作用とか言ってるけど、副反応っていいません?
HPVワクチンは安全性に問題はないという結論がでていて、今は定期接種推奨です。
(九割の頚がんが予防できるそう。)
マザーキラーと呼ばれているという、若年層が死に至る病であり、
ここ数年定期接種推奨がとまっていましたが、
それにより落とした命は四千人ほど増えているそうですよ。
また、男性にとっても一部の癌が予防できるといわれています。
HPVだけでもこれだけ反論したくなる。。
あと少しグローバル化と国際社会をなめてる感じします。。
今回コロナでオリンピックはどうなるかはわかりませんが、
やはり海外の人の流れがある中で、
流行ってません。打たなくても安全です!といえるのは多くないです。
そもそも。
そもそも、ですが
みんなが予防接種しているから、反ワクチンの方々が、病にかかるリスクが少なくなっているんですよ。自分たちも集団免疫の恩恵を受けている。
みんなが打たなくなったらどうなるのかは考えてほしいです。
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ワクチンについて考えるようになりました。国内で発症例が少ない病気でもワクチンを打つのが当たり前なのは疑問に思っておりました。
もっと深く勉強してみます。
【メモ】
必要性の高いワクチン
破傷風のワクチン
3種混合より4種混合ワクチンがいい
3種も4種もアジュバントの摂取量が量が同じなので、単独で何本か打つより4種混合で打った方がリスクは少ない
単独の破傷風ワクチンを打つ場合は、自費で小児科で取り寄せてもらう。
赤ちゃん用の破傷風ワクチンが存在しないため、急いで打たず、遊ぶ範囲が広くなってから
はしかは自然感染しにくい。免疫を作るにはワクチンを打つしかない。必要性の高いワクチン。
具合が悪い時は予防接種はしない。
予防接種の後一週間は特に気をつける。1ヶ月は健康状態を気をつける。