商品説明
僕は、あの夏から出られない――。人生を賭けた少年たちの計画が、変わりゆく街と許されざる罪に鉄槌を下す。若き乱歩賞作家、魂の受賞第一作!『襲名犯』で第59回江戸川乱歩賞を受賞。東野圭吾氏、桐野夏生氏、今野敏氏らの絶賛を受け、華々しくデビューした若き乱歩賞作家の渾身ミステリー!
目次
- 夏の始まり
- 第一章 二〇一〇年七月
- 第二章 レミングスの夏
- 第三章 悪魔の真贋
- 第四章 死地と新天地
- エピローグ 木陰
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紙の本
罪との対峙
2014/09/10 18:39
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投稿者:W.Satonaka - この投稿者のレビュー一覧を見る
とくに意外性らしい意外性もないし、乱歩賞作家のイメージから、ミステリィかと言われると首を傾げたくなるところもある。どちらかといえばテーマが勝った作品で、ミステリィの醍醐味を求める人より、テーマで読みたい人にお勧め。
主人公格の人物の行動原理はユニークだった。タイトルにもあるネズミの群れになぞらえたためか、主人公の仲間たちはかなり個性を抑えた描写。狙ってのものなら面白い書き方。
ただ、それだけに帯のセツナ系という売りだし方はどうかと思う。文章も練り込みが足りない気がする。いずれも作者の責任とばかりはいえないだろうけど、構想が面白いだけに残念だ。次回作に期待。