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エンジニアの本だと思ったら、原著のタイトルを見たらマーケティングの本だった。
しかし、読んでみると、ベンチャーがビジネスを成長させるためのマインドの本である。
Dropbox,Groupon,Evernote,Hotmail,Airbnb,COOKPAD,Paypalなど、これらの会社が行った成長させるための離れ業を紹介してくれている。
従来のモノを造ったあとに膨大な費用をかけたマーケティング方法ではなく、お金がないベンチャーが製品を成長させるための活動、事業を常に成長させていくためのあらゆることを考え、最善な方法を試し、実行し続けることがマーケティングなんだと言っている。
口コミやバズ効果によってユーザーがユーザーを連鎖反応で生む成長マシンの自己増強型スパイラルを構築していくための方法論をトライしながら実践していくために何でもやる人達のことをグロースハッカーとしている。
ホルスティー・マニフェストが口コミでの拡散の成功例としてあげられている。この日本語版を翻訳されているのは、平鍋さん。すごい。ここでも活躍されている。
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■すべての人ではなく、ふさわしい人へ
いかに低コストでふさわしい相手に訴求するかだ。大事なのは、何人に認知されるかではなく、何人がサインアップするかだ。街頭のビラ配りでサインアップする人を増やせるなら、それもグロースハックと考えていい。
ターゲットをはっきりとさせることが重要だ。すべての人をターゲットにするのではなく、ふさわしい人をターゲットにするのだ。そうすれば、自ずと方法が見えてくるはずだ。
■クチコミを巻き起こせ
クチコミが生まれるのは運ではない。魔法でも、偶然でもない。なぜ話題になり、共有されるのかには科学的な理由があるのだ。レシピがあり、公式すらある。
ある種の製品、サービス、コンテンツだけがクチコミになる。クチコミを拡散させる価値があるだけでなく、拡散せずにはいられないような力を蓄えている必要がある。あなたが製品やサービスにそうした価値を与えるか、あなたのクライアントの製品やサービスに本当に注目に値する何かがない限り、クチコミは起こらない。
クチコミは偶然には起きない。設計するものだ。
使える分析ツールをフルに活用し、最大限の結果を得られるまで改善して、改善して、改善しまくるのだ。
クチコミを起こすためのに何をすべきなのかをよく考えよう。分析して、改善して、分析して、改善しよう。とにかくクチコミを起こすための行動を起こそう。
■ホルスティー・マニフェスト
これはあなたの人生です。自分が好きなことをやりなさい。そしてどんどんやりなさい。
何か気に入らないことがあれば、それを変えなさい。今の仕事が気に入らなければ、やめなさい。
人生をかけて愛する人を探しているなら、それもやめなさい。
その人は、あなたが好きなことを始めたときにあらわれます。
考えすぎるのをやめなさい、人生はシンプルです。すべての感情は美しい。食事を、ひと口ひと口味わいなさい。
新しいことや人々との出会いに、心を、腕を、そしてハートを開きなさい、私たちは、それぞれの違いでむすびついているのです。
自分のまわりの人々に、何に情熱を傾けているか聞きなさい、そして、その人たちにあなた自身の夢も語りなさい。
たくさん旅をしなさい、道に迷うことで、新しい自分を発見するでしょう。
ときにチャンスは一度しか訪れません。しっかりつかみなさい。
人生とはあなたが出会う人々であり、その人たちとあなたが作るもの。だから、待っていないで作りはじめなさい。
人生は短い。情熱を身にまとい、自分の夢を生きよう。
ニューヨークの衣料雑貨店、ホルスティーが掲げたマニフェスト。夢を追い続け、情熱を持って生きようという内容となっており、これが宣伝以上の効果を発揮した。クチコミを巻き起こすにはそれなりの理由があるのだ。
【1読書1アウトプット】
すべての人ではなく、ふさわしい人をターゲットにする
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グロースハックとは手法(知識)ではなく、考え方、マインドセットであることを認識できた一冊でした。
技術の発達によって、ユーザーからのフィードバックをスピーディかつ大量に得られるようになり、さらにサポートツールの充実によりプロダクトも柔軟にカスタマイズできるような状況になったことで、注目されていますが、Webの世界では昔からあり、名前が付けられたという印象もあります。
本書でも触れられていましたが、これからはWebサービスや音楽や映像のコンテンツ、アプリなどの無形の商材だけではなく、ハードの世界でも広がり、その時流に乗れる人が活躍していくと思います。
そのためにできることは、自分の愛するサービス、商品を持ち、一人でも多くの人に知ってもらう、使ってもらうために四苦八苦することだと思います。
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【本日の一冊(*^-^*)】
グロースハッカー-会社もサービスも劇的に成長させるものの売り方、つくり方- ライアン・ホリデイ
100ページ前後と冗長せずに、コンパクトにまとめられているのが嬉しい。
グロースハックの考え方自体は、そこまで新しいというわけではありません。
ユーザーの声や課題を反映しながら、分析と改善を繰り返す、昔から大事とされていたことです。
そこに、インターネットを使った数値化可能な技術が出てきたことで、「検証する術」が広がりました。
例えば、講座としても扱っている「Google Analytics」は、以前に比べて格段に進化しており、より詳細な分析を、誰でも『無料』で使えます!
本書では、HotmailやAirB2B、Dropbox、Twitterなどグロースハックによりユーザーを急激に伸ばしたサービスの事例が紹介されており、
また、著者が関わった出版でのグロースハックの実例や、解説者として登場するクックパッドのプレミアム会員事業の実例も紹介されています。
グロースハックの手法は、本当に多岐にわたります。
また、他で成功したツールを自社で取り入れれば成長できるかといえば、そうではない。
本書でも主題となっていますが、大事なことは「ツールキットというよりも、マインドセット。」
ツールありきではなく、ユーザーのニーズに対して、検証可能な施策のアイデアをたくさん出して、どんどん実施して検証していくことが大切ですね。
最近グロースハックだなぁと感じたことは、
・iPhoneがiOS7になった当時、英語の大文字入力がしにくくなった(iOS7は好きなのに、これのせいで、嫌いになりかけていた)
→ 最近元に戻った。
Appleは、ユーザーの声を大事にしてくれている印象があり、この姿勢は好きです。
グロースハッカー-会社もサービスも劇的に成長させるものの売り方、つくり方- ライアン・ホリデイ
http://amzn.to/1mZ8S1n
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グロースハック入門書的な一冊。
とっても薄くて字も大きいので小一時間で読める。
筆者の体験や事例ベースに”グロースハックとは”、”グロースハックの重要性”がまとめられている。
ビジネス書と一言に言っても数々種類はあるだろうが、
私的には啓蒙書と捉えた。
そもそもビジネス書に対ユーザ課題解決の特効薬を期待する時点でグロースハッカーとして躓いていると思う。
事例はあくまでそのプロダクトに最適なアプローチを取った、という意味でしかない。結局ユーザーに最も響く手段と言葉で会話を続けるしかないという教えを持ち帰れば充分。
読んでいてとても心が痛かった。
これまで自分がマーケティングとプロモーションに溶かしてきた億単位の広告費と、何より貴重な時間と精神力を思い浮かべ途方に暮れる。
自分がちゃんとユーザーと向き合っているか問いなおすために、ぺらりと読みなおすことを続けるといいのではないか。
グロースハックというワードがどこまでグロースするのかわからないけれど、ユーザーと向き合うことができない会社に生存の道はない。
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エンジニア的発想でウェブに臨むと、そうなるよなぁ。リサーチ会社を接待すると数字が変わる…のかどうかはわからないが、それが信憑性をもつくらいあいまいな物差しなんかに一喜一憂しなければ良いのに、と思う。
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流行り言葉化しつつあるグロースハッカーについて語った一冊。従来型マーケターだったという著者だからこそ語れる切り口から語っており、日本で職業マーケターをやってる人の多くにとって示唆に富んだ内容となっている。
ただ、浅い読み方すると危険な一冊といえる。
懸念は、これをよんだジャパニーズマーケターの多くが「やっぱいいもの作らないとだめだな。自分の仕事環境じゃそれは無理だから難しいな」という議論に走ってしまうのでは?という点。これはナンセンスである。大事なのは、そもそも論をしつつ、いかに、そこに近づけるアプローチをとるかということだろう。もし製品自体をイジれないにしても、周辺コンテンツの開発や広告手法によっては、同様の(少なくとも近い)効果は得られるはずだ。
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リーンスタートアップを読んでしっくりきた人であればすんなり理解できるが、換言すれば、リーン書を読んでいれば、この本は必要ないかもしれない。
ただ、「もはやマーケティングとは製品(サービス)設計そのもの」という“マーケティングの基本の変化を見つめなおす感覚”を、より強く掴むためには良い書だと思った。
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今のITビジネスの構築の仕方を解りやすく説明していると信じたい、一冊。早い世の中なので5年後に通用するかは別問題ではあるが。現状の説明としては至極正しい様に思えます。
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コーディング能力と技術的な知識を併せ持ったマーケッターが台頭し、ドロップボックス、インスタグラム、ピンタレストなどのベンチャーを成功に導いているとして新時代の売る仕組みについて実例を交えて解説する。
お金を掛けてマスコミに広告をだす従来型のマーケティングとは異なっているが、ソーシャルメディアマーケティングやデータ分析など最近のマーケティングの潮流からみるとさして新しくは無い、素晴らしいのは製品(サービス)のブラッシュアップも含めそれらを一人で行うこと、言い換えれば、ビジネスにライブ感をもたらしスピーディかつドラマチックに演出することではなかろうか。
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良かった。継続的に分析する仕組みを立ち上げる際に守るべきポリシーはそんなに多くない。そのポイントがまとまっている。また、分析をやらない人に紹介するのにちょうど良い分量。
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意味はよく分からないけど、ハッカーというぐらいだから、エンジニアについての本かと思って買って読んでみたら、エンジニアというよりもマーケティングよりの本だった。
ようは、口コミしたくなるようなマーケティング戦略をするということなんだろうか。言葉は目新しいけど、内容自体はさほど目新しいと思わなかった。
追加で掲載されたクックパッドでの事例は面白かった。いろいろABテストして試行錯誤してるんだなぁ。
自分もグロースハックのようなことができるようになったらいいなとは思うのだけど、どうにも創造力が必要な気がする。
後、翻訳本といったら分厚いイメージがあるのだけれども、ネットで注文して届いて見てみたらかなり薄い本だったので驚いた。
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2014年7冊目。
一般的なマーケティング手法とは違ったやり方で、短期間で急速に事業を急成長させる「グロースハッカー」。
低コストで、ユーザーがユーザーを呼ぶ自己増殖機能を仕掛ける。
MVP(ミニマム・バリュー・プロダクト)になった時点でリリース、
重要顧客からフィードバックを受けながら絶えず進化させPMF(プロダクトマーケットフィット)に至る、
意外と地道な戦略であることも肝。
広い認知よりも、コアユーザーの獲得を。
新規顧客の獲得より既存顧客の定着を。
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期待して読んだ割にはいまいちという感想を前半では受けた。行っている内容がブログをまとめて分かりやすく名前をつけたみたいで、それもそれで大切なことだとは思うが、薄いのだ。
私は、オライリーから出ているようなものを期待していた。その事例の、メトリクスは何なのか、どういうふうにピボットしたのか、そういう技術的なことを知りたかった。また、そういうことに技術的観点から迫った本が読みたかった。
いくら著者が大切なのはマインドセットだと言ったって、やっぱり知りたいものは知りたいよ。
だけど、それは私のニーズと本の狙いが違っていたことが問題であって、本そのものの問題ではない。割り切れば、分かりやすくて、概観が見られて、ここから初めていろいろなことがわかるし、いい本だと思う。
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供給者側と利用者側のインターラクティブな関係をどう作るか。この分野は漠然と意識していたけれど、本書はその重要性をわかりやすく示している。遅読の私でも2時間で読めた。新書の体裁が向いている感じの内容。ちなみに、"Growth Hacker"という言葉は、読了後ももう一つ馴染めない感じが残る。