商品説明
三代家光治下--いまだ安泰とは言えぬ将軍家を永劫盤石にすべく、大名の勢力を削ぎつつある老中土井利勝は、関ヶ原の恨み残る信州松代真田家を取り潰さんと謀る。一方松代藩では、老齢の信之から藩政を託された信政が、刃渡り七尺もある大太刀を自在に操る斬馬衆の仁旗伊織(にきいおり)へ、「公儀隠密へ備えよ」と命を下した……。松平信綱ら老中、伊賀組、戦陣坊主らの権謀術数に、伊織の剣が閃く!
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紙の本
剣の迫力、智謀の鋭さ、裏の歴史のスケールの大きさ
2013/02/12 16:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いや驚いた。
ド迫力「斬馬刀」が一閃する剣戟の凄まじさもさることながら
また、目に見えないところで火花の散る智謀のぶつかり合いもさることながら
そもそも事の背景に設定した、従来の史実をもひっくり返そうかというという歴史ミステリーのダイナミズム。
これはすごい。
真田家という設定は、単に人気の人物を輩出した歴史があるからというだけでなく
ここに描かれたような、徳川幕府の屋台骨を揺るがす絡みで使えるものであったか、とあらためて納得。
この人気作家を読むのは2冊目で、
前に読んだ闕所物奉行シリーズ第1巻『御免状始末』で既にその魅力の一端は了解していたつもりだったが、
ここまでのスケールとは。
いや、懐が深い。
これほどではないものの、『御免状始末』でも実は話はでかかった。
こうして、いわば大見得を切って、歴史の大きなところまで話を広げて見せるのが
この作家の嗜好でもあり、得意技でもあるのだろう。
さてこの1巻で一つの区切りはついたものの、まだまだ戦いは終わっていない。
次が楽しみだ。
紙の本
なにか足りないような
2018/05/16 09:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ガンダム - この投稿者のレビュー一覧を見る
この手の作品はよく読みましたが、特に上田さんのシリーズものは全て読みましたが、これはその中では少し劣るかな、と思います。
登場人物や関連や物語の展開が少し見えにくく、よくありがちなくどいような時代背景の説明も少しきになりますし、ストーリーの展開に今一つ乗れないか。