読割 50
電子書籍
異形綺譚
著者 花郎藤子 , イラストレーター:石原理
神霊の降りる童子──依坐に選ばれた子は、神事の前夜、物忌をして夜を明かさねばならない。古い因習の残る町で、山科斎はかつて依坐の童子として選ばれた。その時斎が左眼を失った理...
異形綺譚
異形綺譚 (白泉社花丸文庫)
商品説明
神霊の降りる童子──依坐に選ばれた子は、神事の前夜、物忌をして夜を明かさねばならない。古い因習の残る町で、山科斎はかつて依坐の童子として選ばれた。その時斎が左眼を失った理由を、誰にも話すことはなかった。10年後、斎の従弟が依り坐となり、あの神事の日が近づいてくる。またその日は左眼の代償に得たものが叶う日でもあった。だが……!? オカルト伝奇ロマン、満を持して登場!
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紙の本
魑魅魍魎ラブ
2001/10/26 06:53
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サイキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古い因習の残る町で、高校生の斎は八歳の頃、神霊の降りる依坐として選ばれた。その神事の前夜、斎は秘伝書を紐解き、人外の者を呼び出してしまったのだった。
「八雲立つ」と「陰陽師」と「百鬼夜行抄」を足して二で割り、なくてもいいくらいな感じにホモ風味を加えたお話。要するに異形の者を呼び出してしまったけど、実は主人公は純粋な人間ではなく、成り行きで契約を結んでしまい、なんとなく異形君といい感じにな…るのか?ってところ。調伏とか血の契約とか、所謂オカルトファンが好きそうなお話なので、読む人を選ぶかも知れないが、文章のセンス、テンポが非常に良いので、興味ない人でも十分楽しめる。今のところホモネタはそれ程ないが、シリーズもののようなので今後に期待する。というかホモ抜きにしても結構楽しめる。むしろなくてもいいんじゃないかとさえ思える作品でした。
紙の本
続きが…!
2001/08/07 17:47
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miyagi aya - この投稿者のレビュー一覧を見る
8歳の時に鬼に出会い左目を奪われた山科斎は今年でちょうど18になる。斎は8年前に鬼が投げかけた言葉を忘れていなかった。「名前を当てた褒美に、何か一つ願いを叶えてやろう」と。そして10年。異形の鬼が再び斎の前に現れるが…。
山奥の村の因習に縛られた生活の中で斎は日々暮らしている。彼はそこに生きる人々の迷信じみた言葉が真実であることをしっていた…。ややボーイズラブテイストの伝奇小説、ってところでしょうか。話の構成がとてもしっかりしていてこれならば普通の小説としても楽しめたんじゃないかと思います。このあからさまにやおいではないゆったりしたペースがまた良い感じ。非常にその後が気になるので、変な所(笑)で終わらせないでもっと先まで書いてほしかったです…。続編希望。