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上州島村シルクロード

著者 著:橋本由子

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使...

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上州島村シルクロード

税込 385 3pt

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上州島村シルクロード 蚕種づくりの人びと (ジュニア・ノンフィクション)

税込 1,320 12pt

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商品説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

洪水の多い地域で、自然の条件と果敢に取り組み、世界的な養蚕業を築き上げた一人の若者の物語。舞台の上州は、富岡製糸場があります。

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評価内訳

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紙の本

老人保健施設へ入所して無人になっていた母の留守宅をかたづけていたとき、八月に届いて未開封のままにあった小包をみつけた。つい先日のことだ。小包には本著が収まっていて、父の霊前へ供えていただきたいと橋本由子さんの添え書きがあった。

2009/11/11 01:22

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者の橋本由子氏は
「この作品は、実在した田島啓太郎氏をモデルにして長い年月をかけて書き上げました。」
とあとがきで述べている。
あとがきには手に余る題材を前にした著者へ私の父がユニークで面白いからあきらめないようにと励ましたことが触れられていた。そうだとすると上梓するまでの「長い年月」とは20年どころではない、相当なものだと思われた。これは丹念な郷土史の研究とドラマチックな物語の構築にそれだけの時間を費やした著者の粘り強い創作意欲の結晶である。

「明治時代のはじめ、洪水の多い地域の特性を考えて、養蚕と絹織物業に命を捧げた人たちがいました。日本の近代化を支えたひとりの若者の、生きぬく姿を描きます。」

養蚕現場の遠い記憶が残っている。私の生まれた茨城でも農家は副業として蚕を飼っていた。蚕は気味悪いぐらいに貪欲に桑の葉を食い漁る。農家に泊まると屋根裏部屋の蚕棚から、シャーシャーとまるで細い雨がしきりに降っているような耳慣れない音が聞こえたものだ。

幕末慶応元年(1865年)、上州佐位郡島村(群馬県伊勢崎市境)、田島壮太郎少年は11歳。
田島家はこの村ではかなり大きな蚕種業者であったようだ。私は養蚕は知っていても蚕種業のことはまるで知らなかった。
「ふつうの養蚕はだいたい春、夏、秋に蚕を飼い繭を売って終わるが、蚕種づくりは、春のメス蛾に卵を産ませ、それを売る仕事である」

ヨーロッパの養蚕業が微粒子病の流行で大打撃を受けていたこともあって島村産の蚕種の国際需要が急増した。日本産蚕種に対する世界的需要の高まりから1864年幕府の輸出解禁、高値で取引され、島村は「黄金の雨がふる」とまで活況を呈していたという。
「明治新政府にとって蚕種は生糸、茶につぐ外貨獲得の重要輸出品であった。」生糸はそうだったと思うが、蚕種という商品があってそこまで輸出の柱になっていたのかと、驚きをもってこの小説を読むことになる。これだから歴史小説は面白い。

日本では1890年代から1900年にかけて産業革命が進行し、日露戦争後1910年ごろに資本主義が成立したといわれている。この物語はいわば日本資本主義の夜明け前にあたる1890年ごろまで、島村蚕種業を発展させた人びとのエネルギーを描いたものである。

日本農家の主力生産物である米作とは基本的に異なる。生糸、蚕種の価格はすでに国際相場に大きく左右されていた。パスツールが微粒子病を駆逐すると日本の蚕種に対する特需も終わる。価格は暴落を始める。ところが生産主体は日々の生活に追われる蓄えの乏しい農家のいわば烏合であるため供給の調整ができない。洪水被害が最大の天敵であった農民はこれからはプロフェッショナルで成る国際市場という巨大なライバルに対抗せざるを得なくなる。
開国という新たな歴史の幕開けが、直ちに、上州という片田舎の生活にここまでの影響を与えたのかと驚かされる。生産組合の結成から渋沢栄一の指導を得て会社の設立など近代化が進められる。流通過程の合理化、横浜へそしてイタリアへ販売拠点を設置する。
そのプロセスは目算狂いがほとんどである。当然のことだが、食い詰める農民も続出する。しかし、著者はこの失敗の連続を近代化のもたらす農村の悲劇として単純にとらえるのではない。むしろ近代化のために必要だった農民エネルギーの発露として描いている。横浜をはじめて見た、イタリアへはじめて行った百姓たちの異文化接触の驚き、そして合理主義への意識の変革がチャレンジ精神溢れた主人公・壮太郎の目をとおして劇的に詳述されている。

イタリア駐在の青年・壮太郎が始めて顕微鏡を目にする。ここから島村農民にとって新たな苦難の道が始まるのだ。国際標準は蚕種に微粒子病の遺伝が無いものを要求する。かつて世界一の品質を誇った島村の蚕種であったが、顕微鏡による検疫行程など考えてもいないところでその蚕種は国際競争力がなくなった。彼は振り出しに戻って地道な努力を再開する。

歴史小説とは史実を掘り下げ、史実に負けないロマンを創造し、さらに現代に通じるメッセージがあるものをさすと私はとらえているのだが、この作品は三拍子がそろった上質の歴史小説である。
われわれ世代が読んで風格を感じる本格歴史小説である点では、最近では数少ない児童文学作品の傑作である。

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