電子書籍
雨ときどき、編集者
著者 著者:近江 泉美
出版不況にあえぐ大手出版社『仙葉書房』。そこに勤める中堅文芸編集者・真壁のもとに、一通の手紙が舞い込んだ。それは、新人時代からいがみ合いながら共に成長してきた担当作家・樫...
雨ときどき、編集者
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
雨ときどき、編集者 (メディアワークス文庫)
商品説明
出版不況にあえぐ大手出版社『仙葉書房』。そこに勤める中堅文芸編集者・真壁のもとに、一通の手紙が舞い込んだ。それは、新人時代からいがみ合いながら共に成長してきた担当作家・樫木重昂からの『遅れてきた遺言』。「真壁、俺の本を親父に届けてくれ――」。 樫木の父親は生粋のドイツ人。日本文学は読むことができないため、作品を翻訳する必要があった。真壁は『遺言』を胸に、超マイナー言語である日本語で書かれた『名作』を、世界に羽ばたかせる決意をする。出版業界と翻訳業界の狭間で東奔西走する文芸編集者の苦悩、その行く末は……!?
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
言語は難しいです
2015/09/30 01:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S - この投稿者のレビュー一覧を見る
海外において日本文学の現状を教えてくれる小説、のような感じですが、外国人から見る日本、というのも少々含んでいます。
また、翻訳の難しさも教えてくれる小説です。川端康成の「ノーベル賞の半分は、サイデンステッカー教授のものだ」という翻訳者に敬意を表す言葉から翻訳者の大切さが伺えるように、翻訳者なしに日本文学は世界文学になりえないです。
言語の難しさを私たちはもっと考えるべきかもしれません。分かり合えることは決して当たり前なことでも、自然でできたことでもありませんので、もっと積極的に他人を理解してみる方が良いかもしれません。