紙の本
何事も誠実に
2017/01/22 20:58
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まきちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからは何に投資すべきかというハウツー本かと思ったのですが、投資にあたっての心構えやなどが書かれてあり、改めてお金を作るのも動かすのも人なのだなぁと思いました。迷った時に読み直したい1冊です。
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株を「ただちょっと儲かりそうだしー」とはじめている初心者にはとても大切なことが書かれていると思う。祖父が個人投資家として毎日株の値動きをラジオで聞いていた姿を見ていて感じるけど、株ってまじでよこしまな心持ってると絶対失敗するし、常に誠実であることが大切、と著名な投資家の人が語るとより説得力ある。
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片山さんの投資(変化に注目する。特に中小型株)と小松原さんの投資について書かれています。
最後の方で小松原さんがマレーシア出身の凄腕ファンドマネージャーの話を例に出し、人生の価値について考察します。
「なぜ、お金持ちになりたいのか?」
「本物の投資家の究極の到達点は、お金の価値だけではなく、人生の価値を知る者であると私は信じています。」
というところに共感しました。
良い本だったと思います。
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まあそんな必勝法とか書いてて欲しいわけじゃないけど、ごくごく常識的なことが中心であったと思う。別に、常識的だからダメというわけじゃないけども…
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Amazonさんへのレビューで、著者からの開示請求でいろいろと話題になっている一冊。
個人投資家と機関投資家という立場の異なるお二人による投資論と言いますか、心構えと言いますか。
そんなことが書き連ねてある一冊です。
Amazonレビューにも複数書かれていますが、たしかに他の本でも見られるような記述が多く目新しい記述はないような気がいたします。
逆に言いますと、やはり奇策のようなものではなく、王道的な手法がよい結果を出すための道なのかと再認識できる一冊なのかもしれませんね。
付箋は25枚付きました。
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株式投資で65万円を25億円にした伝説の個人投資家とファンドマネージャーの本。
マネー雑誌等にある「~億円儲けた」等の煽る投資手法へ飛びつくことに否定的な姿勢や決算短信を読み込むといった評者と共通している部分もあれば、小型株投資での成功といった評者と異なる部分もある。
「投資スタイルが向くかは人それぞれ」等ありきたりのことが書かれており、新鮮味欠くと感じた読者も多いであろう。しかしワイドショーなどで煽られることなく自分の投資スタイルを磨きあげることが大切だと改めて感じた一冊である。
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『僕にとっての投資とは、現在と未来の価値の間にあるギャップを埋める行為です。それは、変化に気付く力であり、それがもたらす未来を考え抜く発想力や想像力でもあります。この投資力の源泉となるのが、「疑問を持つ」ことです。』
バイトで貯めた65万円を10年間で25億円にした片山晃。投資で大事なのは「変化」と「想像力」と説く。
私は疑問を持ち、掘り下げる癖をつけたい。
あっちの想像力は大丈夫そうだ。。。
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筆者のいう勝つ投資とは何年もかけて株価が何倍にもなっていることだそうだ。
実際推奨しているのも長期投資であり、デイトレードのような毎日変動する株価を追いかけることはギャンブルであり、最初の何回かは上手くいってもババを引く順番は必ず回ってくるということである。
勝てる投資家のマインドセットは「信念」や「忍耐」であり決してスキルや経験ではないというのも一理あるとは思うのだがちょっと自分の求めていた内容とは違っていた気がする。
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絶対に負けない投資は、投資しないことです、って身も蓋もないてアドバイスをされます、この本。
ネトゲ廃人から株式投資で会社四季報の大株主欄に何度も名前が登場するほどの資産を築き上げあげた個人投資家の星・片山明の「勝つ投資」と、
徹底した企業分析に基づく精緻な運用で「不敗の投資家」の異名をとるファンドマネージャー小松原さんの「負けない投資」。それぞれのスタイルの投資哲学を1冊で比較した一冊です。
変に両者を比較するような構成にしていないことで、二人の違いがより分かりやすくなっている点が面白い。
例えば投資とは切っても切り離せないリスクに対する考え方。
片山氏はリスク分散を重視せず、ハイリスク・ハイリターンを狙って勝てる銘柄に集中します。これは勝てる!という自信のある銘柄に相応のリスクを払ってでも投資するスタイルです。
一方で小松原氏は分散効果重視。セクターの異なる銘柄をポートフェリオに組み込むことでリスクを低減することを狙っています。
両者ともに言ってるように、どちらが正解、というわけではなく、個人の立場とか、性格とかにあったスタイルの投資をすることです、
そもそも二人はかたや自分自身のお金を運用する個人投資家、かたや顧客のお金を運用する機関投資家。リスクを許容できる立場が異なります。
さらに、二人とも言っているように、勝てない時は投資をしない、ということも何より大切だったりする。
「冷酷かもしれませんが、投資に向いていない性格の人というのは現実に存在すると思います。ただ、そういう人はスポーツやアートの分野に向いているかもしれないし、起業やビジネスで才覚を発揮するかもしれません。たまたま投資に向いていなかったというだけで、他に分野に目を向ければいいことです。」(片山氏)
個人投資家の星にやんわりと身も蓋もないことを言われています。
いろんな投資スタイルがあるのだから、まとまったお金が入って浮かれて投資して大失敗(定年で退職金を手にしたお年寄りが証券会社の口車に乗る典型例)する前に、自分をよく知っておくことが大切ですよ、ってことを示唆する一冊です。
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・中小株に絞った中長期投資を主な戦略とする片山昇(五月)さんと、企業訪問やファンダ分析を主な戦略とするファンドマネージャーの小松原周さんの投資戦略・投資哲学を知れる本。
===引用=============
・投資で最も大事なのは「変化」と「想像力」(五月)
・決算短信で出てくる業績数値の変化を見つけ、その理由から、外部要因(為替など)による変化でないことを確認する
・変化を見つけたら、その変化の先にある未来から今を振り返って見たと仮定したときに、現在の状況がどのように見える化を想像する。iPhoneが発表された時点で今のAppleの状況を予期する。
・想像力を養うには、現実に起きた事象のパターンを拾い集めていくしかない
・会社を見る上で最も重要なことは、間違いなく「社長の質」(小松)
・会社を見るときにはトップがどのような人物かを必ずチェックすること。社長の経歴、社長メッセージ、決算説明会の動画など。
・調べても社長の人となりを知る手段が見つからなければ、投資をする必要なし。株主の方を向いていないため。
・伸びる会社のサインは以下5つ(小松)
1.収益性が安定している
2.経営者がROEの向上を意識している
・決算説明会の資料などからわかる
3.収益性の高い所へ投資している
4.多くの人を幸せにしている
5.ガバナンスがしっかりしている
・継続的に高い利益成長を遂げている会社は社外取締役が多い。様々な角度から社長の仕事をチェックしてもらうというガバナンス機能が働いている。
・逆に創業者が社長と会長を兼務しているワンマン経営はガバナンスがない。
・本社を持株会社として事業会社を傘下に収めるHD体制もガバナンスが弱い傾向がある
・伸びない会社のサインは以下5つ(小松)
1.本業と全く関係のない事業を持っている
2.中期経営計画に数値目標が明記されていない
・数字でコミットできない経営者は保身に走る傾向がある
3.自社ビルを建設する
・自社ビルを立てる経済合理性はまったくない。事業環境は変化するのだから本社に大金を投じても高いリターンは上げられない
4.本社の受付嬢がやたら美人
・3人以上いて全員美人だと危ないサイン。
・偶然3人とも美人である可能性は低いので、3人全員が美人の場合は人を公平に評価できない風通しの悪い会社である危険性が高い。
5.社長が業界紙以外のメディアに出始める
・会社の成長に意識を集中させている社長は自分が成功者であることをアピールしない。
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株式投資を始める上でのマインドを学ぶには良い本かもしれません。
伸びない会社の特徴が挙げられていましたが、
・自社ビルを建設する
・受付嬢がやたらと美人
・社長が業界誌以外のメディアに出始める
のところは納得しました。
また、我々が入手する様な情報はほとんどがすでに折り込み済みであるため、情報誌などを参考にするのではなく、自分自身で分析した銘柄を購入する必要があるのだと理解しました。
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# 書評☆3: 勝つ投資 負けない投資 | ネトゲ廃人から始まった日本を代表する個人投資家の投資遍歴
## 概要
- 書名: 勝つ投資 負けない投資
- 副題:
- 著者: 片山 晃 and 小松原 周
- ISBN: 9784844374121
- 出版: 2015-05-21
- 読了: 2020-08-21 Fri
- 評価: ☆3
- URL: invest.senooken.jp/post/2020/08/23/
## 評価
こちらの「[【150億円の答え】何を、いつ、いくらで、どれだけ買い、いつ売ればいいのか?稀代の株式投資家「片山晃」氏が答えを出す【五月×Zeppy超豪華コラボ】 - YouTube](https://www.youtube.com/watch?v=ddU_GegPT1E)」の動画で,日本を代表する個人投資家である片山晃に興味を持ち,彼が著者として**唯一出版している本**ということで興味をもって読んだ。
本書は大個人投資家である片山晃と機関投資家である小松原周の2名により,それぞれの経歴を説明しながら勝つ投資・負けない投資手法について記されている。
両者とも,ファンダメンタル分析を用いた中長期投資を行っているため,それに基づいた話が書かれていた。
上記の動画連載などで解説されていた片山晃の過去の投資遍歴の一部が書かれており,ここが本書で一番価値のある部分だと感じた。
具体的な投資手法については,比較的一般的な話が多く,両者とも自分が参考にするのは難しく思った。
## 引用
> ### p. 111-117: 株価が何からできているかをご存じですか?
> 株価とは、別の難しい言葉で表現すると、「時価総額」、「企業価値」などに置き換えることができます。
>
> 学術上は、将来に稼ぐ現金、いわゆるキャッシュフローを、今の価格に割り引いた時の価格が「理論株価」になります。
こちらで理論株価の計算方法が示されており,今まで考えたこともなかったので興味深かった。
> ### p. 128-131: 「投機」と「投資」の違いとは?
> 前置きが長くなりましたが正解は、投機とは「確率」にお金を投じること、投資とは「価値」にお金を投じることです。
> ___
> よく株式投資をギャンブルだと思っている人がいますが、その人たちは考え方を改めなければなりません。ギャンブルは40 %の人が買ったらとしたら、60 %の人が負けている、いわゆるゼロサムゲームと呼ばれる確率の話でしかありません。
>
> 一方で投資とは、需要と供給によって新たに生まれる「価値のギャップ=富」を得るものであり、その実現益は当然GDP (国内総生産) にも計上されます。
投機と投資の違いが説明されていた。
## 結論
日本を代表する個人投資家の一人である片山晃と機関投資家による本だった。
どちらかというと,投資の本というよりかは片山晃の自叙伝やエッセイの側面が強く,こちらに本書の価値があると思った。
投資手法については,比較的一般的な話が多いように感じ,少なくとも自分にはあまり参考にならなかった。
偉人投資家のエッセイとして読み物として読むのが良いと思った。
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個人投資家の片山晃さんと機関投資家の小松原周が解説する勝つ投資、負けないための投資術
共感することは数多くあった。そもそも自分のメンタルや意向にフィットした投資戦略を作ることが大前提で、あくまでも今回の解説が一投資家の一手法でそれがそのまま自分に合うかはわからないという点は確かにと思った。また、個人投資家が勝つためのパターンも自分の勝ちの経験と合致していたのでよくうなずけた。
一方で、機関投資がどうやって投資をするかのプロセスは自分もなんとなくしか知らなかったので参考になった。理論株価やROE、数字では表れない組織的な強固さを推し量って決めるという話は個人投資家でもできる一面もあれば機関投資家だからこそやるべきステップを踏んでいるのだなと感じた。
投資本すべてに言えるが読んでそのまま行動に移せて成果となるかといえば間違いなくNOであるが、一知見として取り込み、そういうことを言っていたなと思いつつ自分の型を身に着けるべきと思う。この書籍では長い目で見れば負けないための普遍的な教訓、知恵がしっかりと書いてあったと思うので他の人も参考になるのではと思います。
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片山氏の部分は為になった。一つの投資アイデアに固執するのは他に複数の投資アイデアがないから、との言葉には深く頷いた。やはり職業として投資家をするには複数のアイデアをいつも温めねばならないのだと認識した。機関投資家の方は特に読む価値無いと思う。一般的な事を書いているが、具体性が無さすぎて何も言っていないのと同じだ。
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今まで個人投資家目線の本を主に読んでいたので機関投資家さんの考えている事が分かったのは良かった。とはいえ、あまり役には立たなそう。。。資金がないと、バフェットのような投資方法なんかできないしなぁ。いつかは株価が上がるって言ったってそれがいつ気づかれるかわからないしなぁという感想。まあ、それで上手くいく人もいるのかも?片山さんの部分は面白かった。確かに会議にかけなくても好きなように好きなタイミングで投資できる、とか、儲からないタイミングでやらない、という選択肢を取れるのは故人の強みかもなどなど目から鱗。