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とても強い人たち
2022/10/11 22:11
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投稿者:一日一膳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編連作形式。最初と最後が対になり、時間軸を変えながら進んでいく。
最初のエピソードは実はラストというのはそれなりにあるが、対になるラストエピソードが強烈。和やかに始まりつつ、現状を顕にし、ラスト付近の見開きページの育の表情と台詞にやられた。この作品の登場人物達は弱さを持ちつつ、それでも強い。
シギサワカヤさんの作品としては読みやすい部類だと思う。初めてこの作者を読むならこれが良いかもしれない。
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面白いけど哀しい、哀しいけど面白い
2019/09/13 17:30
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投稿者:m - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノストラダムスで滅ばなかった人類、のお話。
重いけど面白い。
最後まで描き切らないところが良い。
可能性は0じゃないんだから。
きっと大丈夫。
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良いです
2015/08/14 23:44
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投稿者:moroki - この投稿者のレビュー一覧を見る
シギサワカヤらしく楽しめました。いつもながらのめんどくさい性格のキャラクターにひかれます。今後も楽しみです。
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相変わらずシギサワ女史の話は甘くない。
「好きになった相手は不治の病に冒されていて余命幾許も無いよ。でも私たち愛し合うことを止められない!」って書くとどこのケータイ小説だよって感じですが、そこはシギサワワールドの登場人物、みっともなくても格好悪くても、小さな幸せを糧にして生きています。
主人公、育の最後の表情は「綺麗事で幸せになれるものか」と叫んでいるかのよう。
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2011 11/24読了。有隣堂で購入。
生まれたときに既に余命二十年の宣告を受けつつ育ってきた育、彼女に高校卒業と同時に結婚を迫られた大きな挫折を抱えた高校教員の正嗣、育の友達で職場のお局様になりかけつつ新人に迫られおっかなびっくりの万喜たちを描いた、連作短編集。
明日が不確かだから、小さなことでも泣きそうなくらい幸せだっていう、そんなことに泣きそうになる話。
最終話、末尾から3ページ目の育の目、泣きながら「死んでたまるかっつーの」という言葉通りに闘うような力のこもった光の宿った目が、予想外でしばらく凍りついた。
そこで安らかな笑顔とかを浮かべさせてたら当たり前のように最後までページをくってしまったんじゃないか。
シギサワカヤはやっぱりすごい。ずっとついていく。
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絵はとても繊細で柔かいが、脆弱と言う感じがまるで無い
内容といえば、身も蓋もない言い方をしてしまうと、ありがちではあるが、逆に読みやすく、感情移入もしやすい気がする
そして、登場する女性達は『強い』と言うよりかは、『芯がある』と表現したほうが的確なほどの魅力を持つ。男性陣も彼女等に劣らない存在感があり、一読の価値が十二分にある作品と私は思う、否、断言したい
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生まれながらにして余命を宣告された育。育の高校時代の担任であり、今は夫である正嗣。育の命を軸に、その命の単位=時間の表れである過去と未来を描く。
シギサワカヤさんお得意のシリアスとちょっとしたギャグの境目ギリギリをいく走法は健在ながら、そして珍しく?熱くなるシーンもあるけれど、全体としては静かに物語が進んでいく。それは静かに死へ向かう育の命のようで、中身と読者が雰囲気を共有できるいいマンガだと思う。
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いつやってくるか分からない終わりがあるのに、重苦しさが突出することはなく、基本的にはコメディタッチで軽いことも多い。それでも、彼女の幸せや悲しみはより増幅されて感じられる。
下手に感情が誇張されることがないところに人臭さがみえる。
カバーや口絵のイラストはただ物憂げなだけではないもっと複雑なものがあると改めて思う。
それにしても、最後の章はちょっとたまげた。育の表情が出てこないのはどういう仕掛けなのかと読み進めていたら、最後の3ページでああなるとは。
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相変わらず恐ろしい話を描く方だ、と感じる。終始明るく進むが、全く明るくない。いや明るいけど。怖いほど、人を惹きつける。仮初めの今日を、実感させられる一冊でした。
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シギサワさんの描かれるお話は全部愛しい。
この本の登場人物達も全員、強くて弱い。不安定だけどもきちんと前を向いていて、愛をしっかりと持ってる。
生きている描写が本当にうまい作家さんだと思います。
余命を宣告された主人公とその周りの日常を静かに描いた話。
死というどうしようもないものがちらついているのに
悲観的でないお涙ちょうだいではない。
なのに読後は号泣でした。
買ってよかったなぁと思う本でした。
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好き嫌いがはっきり分かれるだろうなぁ
よくこういう題材で描いたものだなぁと思った。
あいだあいだにギャグやら挟まってはいるけど、
結構未来のない暗い話ではあるからな。
裏のあらすじを読んで大丈夫そうなら読んでみては?
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凄くバランスの取れてる作品だと思った。
登場人物全てがリアリティがありそうで、遠い人に思える。しかし最後のあの主人公で色々持っていかれました。
いい作品に出会えた事に感謝します。
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書店のPOPを見て気づいたら購入。
「軽いからこそ最後は泣いていました」
読んでみて納得。
死を取り扱っている漫画なのに、びっくりする位ライトな漫画。
でも実際生きているとそんなもんなのかもしれない。
いつまでも暗くはなれないよなぁ、という。
軽さの中に暗さと痛みと絶望があって、
軽さの中に悲しみを滲ませる。
オシドリ夫婦も、仲良しカップルも、いろんな感情のはざまで寄り添いながら必死に生きている。
軽く描かれている分変にリアルで、何だか考えさせられました。
うん、でも泣けるかと言われたら泣けなかったので星は2つ。
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シギサワカヤはそれが不倫であっても本作のような薄命の主人公の話であっても、細かい感情や描写の積み重ねで物語を紡いでいくのがうまいと感じる。読み返してみると、そうしたディテールがさらに心に沁みる作品になっていると思う。
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あ~こういう作品のせつなさ、好きですねぇ。
内面をえぐりすぎるのは、最近、ちょっともたねぇ。(笑)
まぁ、その女性の書くエロっぽさに、まぁいいですなぁ。といえる自分もアレなんだけどね。