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新訳 星を知らないアイリーン おひめさまとゴブリンの物語
著者 作:ジョージ・マクドナルド , 訳:河合 祥一郎 , 絵:okama
アイリーンひめはママを亡(な)くし、王さまパパともはなれ、山のお屋敷(やしき)でくらしています。なぜか外で星空を見あげることも禁止(きんし)され、さみしい毎日。ある日、お...
新訳 星を知らないアイリーン おひめさまとゴブリンの物語
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星を知らないアイリーン 新訳 おひめさまとゴブリンの物語 (角川つばさ文庫)
商品説明
アイリーンひめはママを亡(な)くし、王さまパパともはなれ、山のお屋敷(やしき)でくらしています。なぜか外で星空を見あげることも禁止(きんし)され、さみしい毎日。ある日、お屋敷でみつけたひみつの部屋でわかくきれいな人と出会います。名前は同じアイリーンで、なんと自分のひいひいおばあちゃま!? それからゴブリンにねらわれたり、鉱山(こうざん)の少年と冒険(ぼうけん)したり、きけんな日々がはじまります! やがてゴブリンたちが屋敷にせめてきて…。【さし絵141点】の超名作!
「とっても美しいわたしのひいひいおばあちゃま。でもみんな、おばあちゃまなんていないって言うの。わたしがうそつきだって。そんなはずない。わたしはしんじてる。だっておばあちゃまは、わたしをまもるために、クモの糸でつむいだ炎(ほのお)の指輪(ゆびわ)をくださったんだもの。」
――『アリス』や『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』に影響(えいきょう)をあたえた作家の名作ファンタジー!
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紙の本
現代の子どもたちの、手に届くように。
2015/08/22 09:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆどうふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
10年ほど前に、岩波少年文庫で復刊なった「お姫さまとゴブリンの物語」の新訳、イラストフル満載版です。岩波少年文庫が竹宮惠子さんの表紙を採用した際にも、友人たちとの間で動揺と喝采が起こったのですが、その比ではありません。カットページだけでなく、文章ページの端にも、可愛らしいお姫さまのカットがちりばめられています。
文章も、旧版で読んだ年寄りにとっては、考え込まされる所も正直、あります。
それでも、小4の我が娘(ハリーポッターの映画を4話まで視聴済み、それでも、冒頭を読み聞かせても、自宅にある書籍には一切手を触れず)が、一晩で読み終えました。
毎日習い事の行き帰りに読んでいるようです。
どうか、子どもたちの、ナルニアへ、ホビットへ、指輪物語への「広い」入り口となりますよう。
余談になりますが、「角川つばさ文庫」は、もはや現在の子どもたちには手に取ってもらえない名作を、現代に甦らせようとと懸命の努力をなさっていると思います。(導入で大損しているケストナーの「飛ぶ教室」の冒頭を、いわゆるアバンタイトルにして本編へつなげ、あのケストナーの言い訳ページを耐える様に工夫されています)
このシリーズのドラスティックな変更に、色々な意見が飛び交っているようですが、待っているだけで視覚聴覚で刺激してくれる映像と違って、本というものは自ら読んで貰えなければ、ただの「モノ」でしかありません。
ゲーム、ネット、漫画で味わえないものが、物語にあるということを一人でも多くの子どもたちに伝えられるよう、頑張って欲しいです。
紙の本
信じることの強さ
2016/11/30 15:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:野菜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともとokamaさんの絵が好きで買いました。
okamaさんの漫画のテイルスターとかとても好きです。
流石okamaさん。どのページの挿絵もかわいかったです…!
表紙の絵に惹かれた人は、絵を見るために購入しても損はないです。
むしろ得です。漫画も描かれている方なので白黒の絵も大変かわいらしくて綺麗。
この本はファンタジーでメルヘンな成分を多くふくんでいて、冒頭はまずそこに引き込まれます。
訳し方も基本的におとぎ話を聞かせるようでどちらかというと読みやすいです。
ただ、やっぱり文章が多いと感じました。
なので子供が読むとするなら、割と読みやすさは高学年向けな感じです。
おとぎ話な雰囲気全開なので、世界観に浸りたい人にはぴったり。
前半ちょっとダレるかもしれませんが後半の展開の速いこと速いこと。
あっという間に読めちゃいました。
あと、絵は可愛くても中身はやっぱりそんなの意識して作られていないので、わりとダークな部分もあります。でも、それがさらにいい雰囲気を引き立ててるんじゃないでしょうか。
主題ですが、
読み進めていって物語架橋で気づかされるのはこの本のテーマ、「信じる事」。
相手に信じてほしいなら自分も相手を信じてあげるべき 信じることを押し付けるだけではいけない 信頼が必要だ なぜなら信じることには常に相手が必要だから
と自分はこの本に気付かされました。
どうもこの本は続編があるみたいなのですが、そちらも角川つばさ文庫で翻訳されるならまたokamaさんの絵だといいなぁ…