おいしく食べて体に効くレシピ　クスリごはん食堂

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投稿者：星の砂　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

40代後半になり、年を取るにつれて時が経つのが早く感じるようになったが、老いのスピードも早く感じるようになってきた今日この頃。私は、疲れが溜まってきたり、体調不良を解消したいときには、薬に頼らずに、食事から元気のチャージをしたいほう。この本は、「かぜや胃もたれ、ストレスなどの日常によくある不調から、生活習慣病予防や美容に効く料理」と様々な体の症状に対応したレシピ満載だから、大助かり。材料、作り方、食材の効用、カロリー、塩分量、簡単に作れる《楽チン！　手当食：10品》など、体調に合わせて選べるレシピをガイドに、老いのスピードが緩やかになることを期待し手に取った。

　この本に登場する、《ケロミ：家族の健康は食事で守る！　がモットーのママ》は「身近な食べものこそ元気を作る源！　」と“健康な体”は、日々のごはんにあるということを教えてくれる。《健康な体は毎日の食事で作られる》では、食材の力を効果的に活かすことで、医薬品に頼ることなく、不調解消につなげられるという。《栄養の上手な摂り方とは？　》にある、「まごわやさしい」というフレーズは和食の栄養バランスのよさを表す言葉。「まごわやさしい」の食べものをなるべく取り入れるよう心がけたいものだ。《元気になる食事の秘密》は、全部で10項目あり、［1　３食きちんと食べる／2　定食ご飯を基本に／3　旬の食べものを！　―他７項目］など。10項目全部実践すると、健康になるだけじゃなくて、健康的にダイエットもできそうだ。
　全体的に、献立のカロリーは、約400カロリーから約600カロリーと低カロリー。健康な人に肥満体質はいないことを痛感する献立に感心。私自身、男の人が好きな、空揚げなど高カロリーの食事を作る傾向が多く、体も重く疲れもたまりやすくなっていたから、まさに、本書のレシピは、私にうってつけといえるだろう。早速作ってみたのが、私の体調に合わせつつ、子どもたちも大好きなタラコを使った《疲れに効く献立2／タラコ豆腐定食［タラコ豆腐、サワー漬け、白菜のすまし汁、黒豆入りご飯］》。
　タラコ豆腐は、本書使用のタラコの代わりに明太子にした以外は、絹豆腐、小ねぎ、中華だし、塩、酒、水溶き片栗粉と同じものを用意。作り方は、タラコ（明太子）の皮を取り、豆腐を一口大にし、小ねぎは小口切りにし、鍋にタラコと中華だしを入れて、タラコをほぐす。酒と塩で味付けし、豆腐を加えて煮る。水溶き片栗粉でとろみをつけ、小ねぎを散らして完成。1人前で83カロリー。明太子のうまみとピリ辛で箸がすすむ一品である。
　登場人物の《ばーば：ヒロシの母。頼りになる知恵袋的な存在》のポイント解説に、「幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンは噛むことでも分泌アップ！　噛みごたえある雑穀ご飯や玄米ご飯はおすすめ」とあったので、玄米ご飯をとり入れて、よく噛むように心がけるようにしたら、お通じも体の調子もいい感じ。体と心を元気にパワーアップさせてくれる本格レシピ本に大満足♪