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絆
著者 武田双雲
武田双雲が考え、悩み、壁にぶち当たり、時には喜びを感じながら4年間書き続けた50余りの書と言葉を集めた本。世界の方にもメッセージが届きますよう、今回も英語訳と中国語訳を掲...
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商品説明
武田双雲が考え、悩み、壁にぶち当たり、時には喜びを感じながら4年間書き続けた50余りの書と言葉を集めた本。世界の方にもメッセージが届きますよう、今回も英語訳と中国語訳を掲載されています。
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紙の本
絵画でもそうだが、「崩せる」その陰には、基本の裏打ちがある。
2011/03/15 17:07
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:7ひきのこぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界中で「字」を芸術にまで高めたのは、日本ではないかと思う。「漢字」本場の中国でも「書道」はあるだろう。だが、近年の発展は、日本のほうが上だと思う。本書を開いて、その感を強くした。
体裁は、著者が「一文字」を記し、その文字の“賛”のような、“詩”のような、“語”のような数行を書き添える。例えば「悲」であれば、「悲しさから逃げない。悲しみは思ったよりずっと深いものだから。」。そして、その“賛”の英訳と、中国語訳と共に(それも引用したかったが、英語はともかく、中国語は簡体字なので断念)。中国語訳があるのは、「出藍の誉れ」ではないが、中国で生まれた「漢字」が日本でここまで、アーティスティックに変貌を遂げたかとの自信の表れか。断っておくと、これは私の憶測。芸術は作品自体が語るものだから、訳文が併記されている理由は、どこにも書かれていない。
元の字をあまり崩していないので、なんという字かすぐに判るものもあれば、字だけ見ると、言い古した表現だが、“ミミズがのたくった”ような判別不能なものもある。ただ、字として読めなくても、なにかこちらの胸に訴えてくることは確かだ。墨の濃淡も顕著だが、なにか意味があるのだろう。