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悪魔のミカタ(8) It/ドッグデイズの過ごしかた
堂島コウとアトリが近所で偶然出会った相手は、よく知っている人物で、しかもあまり追われたくないある団体の人たちに追われていて、当然のようにその逃走劇に巻き込まれた堂島コウは...
悪魔のミカタ(8) It/ドッグデイズの過ごしかた
悪魔のミカタ 8 It/ドッグデイズの過ごしかた (電撃文庫)
商品説明
堂島コウとアトリが近所で偶然出会った相手は、よく知っている人物で、しかもあまり追われたくないある団体の人たちに追われていて、当然のようにその逃走劇に巻き込まれた堂島コウは…!一方、かつて“It”を所持していた男―ランドール・コーンウォークが動き出した。彼の持つ“タイムタイム”の能力とは…!!というわけでお待たせしました。シリーズ第8弾です。
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「あたしはあきらめない。あたしなりに、やれるところまでいく。相手があなたでも」
2003/06/14 13:15
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投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪魔のミカタとなって、魂の取り立て代理人となった主人公の物語もかなり進みました。1巻の頃は「登場人物の個性が弱い」と思っていましたが、2巻以後は1巻につき1人のペースで脇役の個性の掘り下げをするようになりました(とはいえ、その1巻につき3人くらいの新キャラが登場しているような気がするけど…)。ただ、謎解き要素のほとんどない話も多くなっていて、このドッグデイズのエピソードはロードムービー調となっており、さらにいえば「悪魔との契約」とも直接は関係ない話(伏線は多いけど)。
結婚式をあげるため教会めざすカップルとそれに巻き込まれた主人公と妹の計4人(と犬1匹)が、2人の結婚を阻止しようとする追っ手のトレーラーやミサイルの攻撃をかわしながら車で逃走するという、考えてみれば、“悪魔”と“悪魔のミカタ”が“教会”をめざすというトンデモない話です。今まで毎回のように事件に巻き込まれていたおじさんの意外な一面が見えたり、新キャラも続々と登場しますが、キャラが浮いているとか新キャラを出す意味が解らないということもなく、ノンストップで話が暴走します。
またイラストが巧いんです。こういうライトノベルにイラストは付きものですが、ただ「かわいい女の子、かっこいい男の子の絵がついてりゃいいんだろ」的で挿絵になっていないもの、意味のないもの、同じ構図が続くものが結構あります。でも、このシリーズの挿絵は技術的に上手いだけではなく、それぞれの見所を押さえ、話を膨らませる役目をしっかり果たしています。
数冊読んだところで「これはどうせ全部買うことになるな」と、一気にシリーズ最新刊まで買いそろえてしまいましたが、その価値はあったようです。こういうときにbk1は便利ですね。近くの本屋でも売れているようですが、1巻だけ5冊とか、7巻だけ7冊とか、不思議な品揃えをしていて頼りにならないのです。
あと欲を言うなら、このままほどほどのペースで続刊が出て、ほどほどのところで完結しますように。