電子書籍
アマニタ・パンセリナ
著者 中島らも
睡眠薬、シャブ、アヘン、幻覚サボテン、咳止めシロップ、毒キノコ、有機溶剤、ハシシュ、大麻やLSDもあれば、アルコールもある。ドラッグのオンパレードである。著者自らが体験し...
アマニタ・パンセリナ
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アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)
商品説明
睡眠薬、シャブ、アヘン、幻覚サボテン、咳止めシロップ、毒キノコ、有機溶剤、ハシシュ、大麻やLSDもあれば、アルコールもある。ドラッグのオンパレードである。著者自らが体験したリーガルなものもあるし、話に聞いただけのイリーガル・ドラッグもある。古今の作家の生活や名著などもひきながら、話は「人はなぜ快楽を求めるのだろうか」へと進む。煙の向こうにひとの本質が見え隠れするような傑作ドラッグ・エッセイ。
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紙の本
らも本は、文庫で読むのがふさわしい。
2002/01/29 14:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さじまつきこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラッグだらけのエッセイ集。暗さの果ての明るい語り口は、パウル・ツェランが最後に見た「光」みたい…なんて野暮な解説をつけるまでもなく、どこまでも死とやさしさとジョークに満ちた「らもワールド」。文庫で買って、ボロボロにして読みたい。読んだら古本屋に売るのがいい。
売り払ったあとに胸に残る小さな傷のようなもの、それがらも氏が披露してくれた数々のバンジージャンプへの代価、なのだ。
紙の本
いいのか・・・
2020/09/18 20:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:想井兼人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人的には体験が難しいドラッグ体験談を論じた1冊。
快楽って何と追求したくなります。
さまざまなドラッグ経験は、著者を鬱へと追い込み、そんな状況がまたドラッグに走らせる。
でも、不思議なくらいヤバい感じがしない仕上がりなのは、中島らも筆致のなせる技か。
紙の本
らもさんは知識の泉
2005/07/24 02:18
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルボロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
らもさん自身の体験によって書かれた本書は凄まじく、学校では決して教えてくれないダークな知識が満載。
パンチ効いてます。
個人的には合成麻薬の話より「ガマなめ」話が可笑しかった。
独特の発想には相変わらず驚かされ、笑わされますよ。
そして、薬物の恐さをわかりやすく嫌味なく教えてくれます。
ディズニーのアニメや、童話などで描かれる西欧の森には、真っ赤なカサに白い斑点のキノコがよく登場しますが、あれはべニテングダケと言って、幻覚キノコだそうです。そしてその主成分は殺虫剤などに使われているそうです。だから、最近では殺虫剤を吸う人間も巷には出没しているとか(本書の中に書かれています)殺虫剤すら吸いたくなってしまう薬物依存の恐ろしさは半端じゃないんですね。
森に迷い込んだ少年少女は、妖しく美しいキノコに惑わされ、命にかかわる危険な目にあいます。関西の超名門、灘中学に8番の成績で入学したIQ185の天才が、なぜ自分を壊す薬物に手を出し、そこから抜けだせなかったのか。らもさんも、深い森に迷い込んで、妖しく美しいキノコに魅了されてしまったのかな。。
ドラッグはダメだぜ、らもさん。
紙の本
法律スレスレのドラッグ遍歴エッセイ
2003/06/23 10:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る
咳止めシロップからガマ液、サボテンの干物に至るまで、現を忘れ夢に酔うための巡礼が、これでもかと続く。しかしそこには、「バカだなあ」の一言では片付けられぬ哀愁がにじみ出ている。
著者をそこまでドラッグ志向に駆り立てるものは何なのだろう。子供心を持っている人や、スリルを求める人全てがクスリに手を出すわけではないのに。ナイーブでピュアな人間は、現実の憂さをクスリで晴らすしか無いのだろうか。それとも、そのように耽溺者をアウトサイダーとして美化することは誤りで、著者が言うようにこれもひとつの「淘汰」なのだろうか!?