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聖母の深き淵
著者 柴田 よしき
一児の母となった村上緑子は下町の所轄署に異動になり、穏やかに刑事生活を続けていた。その緑子の前に現れた男の体と女の心を持つ美女。彼女は緑子に失踪した親友の捜索を依頼する。...
聖母の深き淵
聖母の深き淵 (角川文庫)
商品説明
一児の母となった村上緑子は下町の所轄署に異動になり、穏やかに刑事生活を続けていた。その緑子の前に現れた男の体と女の心を持つ美女。彼女は緑子に失踪した親友の捜索を依頼する。そんな時に緑子が聞いた未解決の乳児誘拐事件。そして、所轄の廃工場からは主婦の惨殺死体が…。保母失踪、乳児誘拐、主婦惨殺。この無関係に思える事件には恐るべき1つの真実が。ジェンダーと母性の神話に鋭く切り込む新警察小説、第2弾!
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紙の本
山内が…
2003/12/14 20:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:May - この投稿者のレビュー一覧を見る
緑子のいうとおり山内は最低な男ですが、カッコイイ。堕ちた天使ってとこがまた。城本刑事も事情を知れば切なくて、緑子が惹かれたのもわかります。高須も安藤も、それどころか緑子も、前作より人間的魅力が増したような? だからか、ストーリーの生々しさ、痛さはあいかわらずですが、一気に読ませてくれます。
電子書籍
読む順番で印象が変わるかも
2024/04/28 10:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:rosehiptea - この投稿者のレビュー一覧を見る
聖なる黒夜→RIKO→聖母の深き淵、の順に読みました。
この順番に読んで良かった。
もしもRIKOシリーズから読んでいたら、私は山内練が嫌いだったかも?
緑子のレイプシーンは、許せなかった。
暴力・脅し・恐怖の中で、避妊無しで、金の為の謂れ無き理由で。
この暴力がどれだけ心と身体の傷になるか。
だから、ラストの緑子から練への酒・銃口・煙草の仕返しに胸がすく思いでした!
などと文句を書きましたが。
この時代にLGBTQ+を扱った珍しい小説として大好き。
麻生のキャラは、相変わらずAIロボの様な優等生ぶりですが。
刑事じゃない分力が抜けた。
緑子に図星を指され、震えるシーンは、人間味があって良かったです。
城本、豊、由香など、物語の主軸にいる人物は愛すべき人達が多く。
マル暴の松岡は、あったかい人だし。
静香は、猪突猛進で面白かった。
ここに及川が加わったら、収集つかないだろうけど見てみたい。
麻生と練は、カプとしては好き。
でも、どんなに思い合っても向いてる方向が違いすぎる。
近くにいると不幸になる。
麻生が犯罪者になって、練も内心傷ついていて。
可哀想だけど、一緒にいてはいけない二人。
離れて気配だけを感じて、偶然交わる瞬間だけ愛を語れる、織姫と彦星のようです。
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希望がみえる
2016/12/25 11:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まぎぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここで完結したようなラスト。やはりここで終わっていればキレイだったのに、と思わざるを得ない。
一児の母となり、愛する男性とようやく結ばれて、幸せになった緑子。前作では自らがバイ、ゲイAV犯罪をあばくという設定だったが、今作はTG&L。事件としては、身を堕とした友達を心配するTGの依頼者と、その友人が関係する夫妻の子供失踪。友人はて薬漬けにさせられていた。山内を登場させるためか、薬の売人がらみの設定が盛り込まれる。
いつも感じるのは、この作者さんの作品は、ミステリーで普通ではあり得ない程の偶然が重なってようやく成立するストーリーになっているので中盤以降興ざめしてしまうこと。登場人物が全て知り合いみたいな。本格ミステリというよりは、ミステリ仕立ての娯楽小説という感じ。
緑子は山内にレイプされてしまうが、あまり悲壮感はない。むしろ第三作への前振りのような。
しかし、最後の麻生&山内のシーンはよかった。終わりよければ全てよし。愛し合う二人を久しぶりに見ることが出来た。山内を娑婆に戻すと宣言する緑子は、このCPのファンへのサービスかしら。