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ここへ、おかえり
君だけが俺の楽園。陰惨な事件の後、とある島でたったひとり、弔いと償いの日々を過ごしていたアリーナ。そんな彼女の前に、陽気な青年クライヴが現れる。船が難破したと言うわりに、...
ここへ、おかえり
ここへ、おかえり (ソーニャ文庫)
商品説明
君だけが俺の楽園。
陰惨な事件の後、とある島でたったひとり、弔いと償いの日々を過ごしていたアリーナ。そんな彼女の前に、陽気な青年クライヴが現れる。船が難破したと言うわりに、ひどく元気な様子に警戒するが、陽だまりのような彼の笑顔に、アリーナの心はとかされていく。クライヴはアリーナへの好意を隠さない。何度も囁かれる愛の言葉、激情を秘めたまなざし、熱い身体。彼の情炎に煽られて、淫らな夜を重ねるアリーナ。だが、二人は互いにある秘密を抱えていて……。
目次
- 序章 悪魔の所業
- 第一章 出会い
- 第二章 恋の芽生え
- 第三章 壊れた心
- 第四章 裏切り
- 第五章 暴かれる真実
- 終章 旅立ち
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歪んでないけど
2018/09/20 00:48
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あじらのうず玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇奈月先生、さすがと言うべきか、非常に練られたストーリーで、久々に寝る時間を削って読破しました。
正直、ソーニャっぽくはありません。
ヒーロー・クライブも、ヒロイン・アリーナも、お互いを思いやる心を持った人。
歪んでいるのは、彼らを取り巻く父王や宰相、側近たち。
以下、ネタバレです。
自分が助けた男(こいつが宰相で、黒幕だと最後にわかるんですが)によって、
島民を残らず惨殺され、もう一人の生き残った友達を助けるために、
たった一人で島であるものを作るように命じられたアリーナ。
このときわずか12歳足らず。
自分のせいで陰惨な事件が起こってしまったという罪の意識から、暗い闇の中に飲み込まれそうになりながらも、
人質に捕られた友を助けるために、毎日を懸命に生き、追い立てられるように朝から晩まで労働にいそしむ、慎ましくも芯の強い女性として育ちます。
そんな時、遭難して(嘘なんだけど)島に流れ着いたクライブのことを、最初は警戒しながらも心を配るアリーナ。
何の見返りも望まず、無償の愛で包み込みます。
主役二人が善良なだけに、
周りの絵に描いたような分かりやすいクズや歪んだクズとの対比が、読んでいて小気味いい。
ソーニャっぽくないけど、期待を裏切らない作品だと思います。
買って損はないと思います。
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話が重い
2021/02/27 16:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MIKA - この投稿者のレビュー一覧を見る
ともかく話が重いです。
上手い作家さんだけに読み進めるのが辛くなるほどお話が重い。
ヒロインもヒーローも善良な良い子ではあるのだけれど
ヒロインは島にいても学習はできただろうと思うし、ヒーローは客観的に見ればはっきり言って酷いヤツではある。
主役二人のみに焦点を絞ったからでしょうけれど、グレイス側のエピソードやその他のキャラの話が無いので周囲の人物像が若干薄かったのが残念。
思惑がわかればもうちょっと感情移入しながら読めたかと思う。
ページ数が足りなくて削らざるを得なかったのなら、主役たちの官能シーンをいくつか削っても良かった。そのへんが無駄に長い。