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完全版 肉弾時代
著者 宮谷一彦
昭和20年、満州から祖国への道は、まさしく離れて遠き何百里だった。飢餓と危険におおわれた逃避行に、少年は生存の適応力を身につけ、暗い瞳を虚空にむすび身体を震えさせた。昭和...
完全版 肉弾時代
肉弾時代 併録「肉弾人生」嫁売ジャイアンツ篇 完全版 (QJマンガ選書)
商品説明
昭和20年、満州から祖国への道は、まさしく離れて遠き何百里だった。飢餓と危険におおわれた逃避行に、少年は生存の適応力を身につけ、暗い瞳を虚空にむすび身体を震えさせた。昭和34年、武居捨郎と名付けられた少年はボクサーとなっていた…。 虐げられた男たちによる敗者復活戦。そのゴングは鳴った。天才劇画家・宮谷一彦によるエロスと暴力の讃歌、もしくは日本近代文学へのひとつの返答! 「肉弾人生 嫁賣ジャイアンツ篇」併録。
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紙の本
出版社からのオススメ
2003/02/05 03:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:太田出版 - この投稿者のレビュー一覧を見る
70年代「肉弾劇画」の総決算! 天才劇画家・宮谷一彦によるエロスと暴力の賛歌、もしくは日本近代文学へのひとつの返答。著者による描き下ろし原稿を加えた完全復刻版!! 【解説】宇田川岳夫
紙の本
評価不能
2001/05/01 19:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:谷池真太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前BSマンガ夜話で取り上げられて以来、ずっと気になっていた一冊。たぶん今回謝恩価格本として並んでいなかったら、絶対に読む機会はなかったと思う。
内容は、三島由紀夫(肉弾時代)とジャイアント馬場(肉弾人生)の二本立て。『肉弾時代』は三島由紀夫の自己愛《ナルシズム》を肉体を通じて書いた作品。三島由紀夫がパンチドランカーの元ハードパンチャーと美貌の元世界チャンピオンに試合をさせるというもの。この三島の自己愛というのは詰まるところ作者の宮谷一彦の自己愛なんだろうな、と思う。
前述のBSマンガ夜話で夏目房之介が寂しそうな眼をしながら「(あの当時は)宮谷は格好良かったんだ」と過去形で語っていたが、多分そうだったのだろう。
ただ、現代においては全くその格好良さも面白さも伝わってこない。大友克洋の登場によってまさに忘れられた漫画家となってしまった。「宮谷をリアルだと思っていたのに大友克洋が現れたらそっちをリアルだと思ってしまった」とは夏目房之介の言だが、これがその時代の最先端で、リアルだったのかと思うと、理解はできないまでも感慨深いものはある。
評価は保留、とさせていただきたい。
(※この書評は謝恩価格本として販売されていた際に投稿されました。)