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旧態の残る医療界の中でもテクノロジーなど新しいことを取り入れ、より良い医療を目指す若き医師たちのインタビュー本だった。
人数が多く一人一人の内容がやや薄かったけれど、概してテクノロジーを積極的利用し保険医療の枠を超えて活動をしていた。
既成の常識にとらわれず、真に大事なことへ向かおうとする姿勢にエネルギーをもらえた。
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Amazonさんでも売れ行き好調なこちらの本。
医師でありながら、もう一方の切り口を持った、いわば
「医療 X エックス」のような取り組みをなさっている30にんの方々へのインタビュー集。
どなたも尖っていて、よい意味で変わっていて。
こういった方々の取り組みがうまい具合に保険診療に取り入れられたりして我が国の医療が良い方向にシフトして行けばよいだろうなぁと感じました。
さすが尖った先生方ばかりですので、インタビュー記事で書かれている言葉の一つ一つも尖っています。
ですので、付箋の数は大目の32枚になりましtr。
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医療にヘルステックが取り入れられる2030年にはどうなるのかを描くインタビュー集。
新しい知見もいくつかあったが、既知のものが多い総集編的な内容。
AIとクラウド技術、ビッグデータ、ブロックチェーン技術、5Gなどが出揃って果たしてどんな医療の未来が実現するのか、非常に興味がある。
その頃までは生きていたいものだ。
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日本においての医療1.0 1960年代に国民皆保険制度が実現し、現在の医療提供体 制の基礎の確立。医療2.0 高齢化社会の到来に対応した老人保険法の制定、高齢 者保険福祉の10ケ年計画であるゴールドプランの策定、現在につながる介護施 策。医療3.0 インターネットの広がりによる電子カルテをはじめとした医療の ICT 化の進んだ状況。そして、医療4.0は、まさに始まっている。
医療4.0とは、医療との接点が医療機関以外にも広がる「多角化」個人個人のオー ダーメード化が進む「個別化」そして、医療の主体が患者自身に変わっていく「主 体化」。医者と患者の情報の非対称化(つまり、医者だけが専門的知識を持ってい て、患者がよくわからないという状況)の解消。医者と医者の間での情報の不具合 (専門家すぎて、全体がつかめない状況)の解消。
自分の体温、活動量、血圧、脈拍、血糖値、脳波などの生体データが IoT デバイス で収集され、デジタル情報として可視化され、遺伝子検査による自分の疾患の可能 性や肥満になりやすいとかの傾向把握、およびがん検査によるがんの進行状況の把 握が、できるようになり、携帯電話で個人健康データが蓄積されていく時代にな る。画像診断は、ビッグデータとなり、医師よりも人工知能(AI)の方が、判断が 正確になってくる。病院に行くのが、最小限になり、病院に行って、病気に感染す るという愚かなことが防ぐことができ、オンライン診察が可能となり、自宅での健 康管理がメインになってくる可能性もある。また、遠隔治療およびロボットによる 遠隔手術が5G の通信によって、日本から中国で手術が可能となる。新薬の開発も、 人工知能で行われるようになる。寝たきり老人になる前に、なんらかのロボットス ーツが作られるようになり、歩行などの助けを借り、介護ロボットもできるように なる。また、人間の能力を拡張する医療機器も作られるようになる。コンタクトレ ンズに、涙の成分から血糖値を測定できるようになり、目の機能を高めることもで きる。腕時計などのウエラブル装置 身体の異常を感じたら、自動的に病院に連絡 できるようにもなる。
そういう中で、2030年に医療はどうなるかを 医者でイノベーターである30人に質 問することで、これから医療がどうなっていくのかの仮説を組み立てていくことに なる。そして、未来から、現在を見て、何をしなければならないかを、日本の医療を横断 的に見せてくれる好著である。
医療4.0になることで、未病の段階から、自分の健康管理をすることになる。その ことによって、生活習慣が大きく変わっていくことになる。現実に、感染性の疾病 ではなく、生活習慣による病気による死亡が増えている。生活習慣の確立が、幼児 段階に極めて重要となり、幼児の育成計画がより緻密化されて行く。
今の今を 抉り出すというのは、なかなか難しい。
医療4.0の入門書的な位置を持っていて、さらに、医療4.0のイメージは広がって行くのだと思う。
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さまざまな技術革新はもちろんだけど、5G通信のインパクトが大きい。それと、人手が必須ではない作業の自動化。医療関係者の中に、ITと絡めて、現状の問題を解決できないか模索しているイノベーター、あるいは、アーリーアダプターがいるのだということが分かって心強く思った。タイトルの通り、2030年の日本の医療の予測。医療業界にもいろいろな問題が山積していて、第4次産業革命の技術を使って、今まで解決できなかったそれらを解決できるか。そこをやり遂げるのはエンジニアの仕事だろう。エンジニアの持っているパワーがそちらの方面に注力されるべきタイミングに来ているのではないか。
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これから高齢化が進むのは、現時点で若い世代が比較的多く吸う地域 東京、大阪、神奈川、さいたま、愛知、千葉、北海道、兵庫、福岡
AI問診で医師の業務負担が軽減
自治医大 総合診療支援システム ホワイトジャック
メルプweb問診 pre put
オンライン診療 保険診療 疾患が限られる
シルバーウッド VR認知症
ヤンセン 統合失調症の幻聴が疑似体験できるコンテンツ
AI技術を応用した電子問診票 年齢性別症状に応じてタブレット上で動的に問診項目が変化
2030 判断ミスマッチ 判断主体と責任主体とが乖離することでおこる諸問題
多くの地域にとってこれからの医療は撤退戦
変えなければならない状況に追い込まれている
西洋医療が漢方医療と同等のレベルで機械医療という分野が台頭し、機械を利用した治療が今後の医療の主軸になる
AIやロボットに業務を置換して生まれた余裕は、現代医療ではややおざなりになっているコミュニケーションに投下すべきという仮設を立てている
田中由佳里 新潟大卒 おなかハッカー
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世の中にこれだけたくさんの医師がICTで医療を変えていこうとしていることに気づく。
また、医療の現場は我々が思っている以上にムダ、ムリが多く、医師は患者と向き合える時間が少ない。
IoTやAIで医療を変えていくべき、また変えていこうと思える本である。
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2030年の医療について、新進気鋭の若手医師達と著者の対談を集めた一冊。30人の方から話を聞いているだけに、非常に多様かつ読んでいて面白かった。自分も試してみたいと思ったこともちょくちょく出てきた。図が無く言葉だけなので若干分かり辛いところがあるのは、残念。
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・高齢化が進む中で、社会保障給付費は130兆円近くまで増え、医療費も40兆円を超えている
・AIによる新薬開発,診断支援、遠隔医療、健康増進型保険、PHR,人間の能力を拡張するロボット、手術支援ロボット、ゲノム医療等が本格化していく
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国の医療費の現状と展望、患者の立場から見える医療や病院の問題点はニュースで取り沙汰されやすいが、改善にはどのようなアプローチがあるのかを把握したく読んだ。
問題は数多ではあるが、各分野の現場でそれを解決しようとする医師達の見方や取り組み方を知ることができた。
基本的にはテクノロジーの利用で雑務の効率化、自動化を図り、医師が本来取り組むべき、また医師でしかできないことに注力できる仕組み作りで、患者や財政を含めてより良い世界を作ることができるという方向性であった。
またテクノロジーの利用による患者側の意識改革(時にほぼ無意識での自動計測技術も含まれる)による予防という観点の重要性も把握できた。患者にとっても、医療者にとっても、財政の面でも、治療よりも圧倒的に低コストではあり推し進めていくべき方向性であることは間違いないが、そこに病がないため課題意識、モチベーションがそもそも生まれづらいというのが最大の問題かもしれない。
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日本の医療を取り巻くマクロ環境の変化に対して、イノベータの方々の所見・打ち手の提案が集約されています。
少子高齢化による医療・介護を中心としたヘルスケア領域の激しい変化はAIのシンギュラリティなんかよりももっと現実的ですぐ近い将来にある課題なんですよね。
医療の個別化、主体化というお話が出てきますが、この辺の領域を保険制度に依存しない領域まで広げていくことが近未来のヘルスケアのあるべき姿だよなあという感想です。
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日本の医療体制が置かれている現状、勃興しているテクノロジーがそれらに対し、どのような解決となり得るのか。
本書は、医師の立場から、現在の医療環境に存在する問題を解決するべく、事業を果敢にも立ち上げている医師たちが多く登場する。
とかく「4.0」と命名されているように、テクノロジーばかりに目が行きそうであるが、そうではない。今、医療の現場は、何が課題なのか?それを丁寧に拾い上げていくだけでも、多くのヒントが隠れており、解決しなくてはいけない課題はたくさんある。それらに対し、テクノロジーの側面で問題解決が図れるのであれば、それはどんどん推進するべき。
ヘルスケア×テクノロジー=ヘルステック
というキーワードを多く聞かれるようになってきた。若い医師たちが、問題解決を目指して自分たちなりの解決策を突き詰めていく、そんな姿は多く学ぶところがある。
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1次情報ではないが、現場で働く医師のインタビューが掲載されており大変参考になった。同じサービスも視点が変われば見え方も変わってくるので、医療機関、患者や患者家族、行政、健康関連サービス会社、保険会社等、全ての立場でwin-winを達成できるとよいのだが。
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ちょっと仕事上で必要に駆られて、手に取った本。
医療やヘルスケアに関わらない限り、こんな本読まないと思いますが、
自分のような素人でも大枠理解できるように書かれていて読みやすいです。
デジタル化に合わせて、医療やヘルスケアの在り方が変わっていくというテーマなのですが、
構成の3/4くらいは、ヘルスケアテック系で起業している(主に)医師出身の人たちのインタビュー。
全部で30人います。
彼らがどんな問題意識を持っていて、どんなビジネスをしているかは、
インタビューを読めば大まかには理解できますが、
ちょっとポジショントーク的に感じるところもあるにはありますが、
それでも現場で起こった課題・問題意識を何とか解決したいという強い志から彼らの事業はスタートしていて、
応援したくなってしまいます。
まだまだ数は多くないのでしょうが、こんなに色々なところで、
変化の芽が起こりつつあることに少し驚きました。
日本の以上財政はこれからますます厳しくなるでしょうが、
こういった草の根から根本的に問題を解決するような動きになって欲しいものです。
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医療AIの全体像が少しわかる前半だけはまあ良いが、後半のインタビューは内容が薄く統一感がなく読み飛ばし。