商品説明
ビジネス小説の旗手、楡周平の勝負作!!
戦後の動乱期、横浜のドヤ街で当たり屋稼業をして暮らす「テン」こと小柴俊太は、幼馴染と偶然再会した縁で、料亭の下足番として雇われる。ある日、幼馴染の上司でもあるムーンヒルホテルの次期社長・月岡に見出され、彼の運転手を務めることになる。やがて月岡の会社に就職した俊太は、学歴はないものの独創的なアイデアと度胸で次々と実績をあげ、異例の出世をしていく。ところが、ある事件が発覚し、会社は上場廃止の危機に陥る。一連の騒動の背後には、思いもよらぬ人物の裏切りがあった……。
本作品は、「男の嫉妬」と「黒い野望」テーマにしたサラリーマン奮闘小説。学歴もカネも失うものは何もない青年が、ホテル業界を舞台に、高度経済成長期のニッポンを駆け抜ける、汗と涙と歯ぎしりの一代記で、現代(昭和)版「太閤記」ともいえる楡氏の勝負作です。主人公が何のために、誰のために働くのか、仕事のやりがいとは何かを自らに問うシーンは、組織で働く者の共感を得られると思います。
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最後は天
2018/11/02 19:56
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後のドヤ街にいた小柴俊太の、面白いぐらいの成り上がっていく様子が絶妙。分厚い単行本のうえ、中身も二段式の文章と、読み終わるのがいつになるかと思う間もなく、スイスイ俊太の世界に引きずり込まれました。また、各章のテンになぞらえた漢字とその意味も話に合わせていて、面白いです。途中何度もなく場面もありいい本です。