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トロムボノクがまさかのどろろの百鬼丸。
完全なウーデルス生まれであるパウルとクレオパトラたちの去り際が良い感じでした。良い意味でこの世界の続きが気になり、悪い意味で尻切れトンボ。
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感想はこちらに書きました。
https://www.yoiyoru.org/entry/2018/11/18/231237
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SFマガジンに連載されていた作品を書籍化したもの。巷では、早く出してくれという要望が多かったそうだが、連載を読んでいない私にとっては、話題の作品だから読んでみたという程度のきっかけであった。読んでみて、非常に楽しい作品であることが分かった。勝手に硬いイメージを持っていたが、中身はアニメと特撮ヒーローと宮崎駿が混じった音楽SFである。楽しい要素をてんこ盛りにした感じだ。ページ数が多いので、文字量と作品から出る音量に圧倒されるが、全身で作品を感じることができてライブで大音量を浴びたような経験をした。
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闇鍋の詳細な食レポを読んだ。美味しいものは脂肪と糖でできている。
いつものことながら高すぎる解像度で2部3部あたりはほんとむせ返るような文章なのだけれど、今回に関してはムチがあまりなくアメばかり与えられ続けて激甘のフィナーレを期待していたところ突然の無味!ああ!
なので読後はちょっとしょんぼりしており星はこんなだけど、もしも次のアメがぶら下げられたら全力で喰いつきしゃぶり続けるに違いない。
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Night, night of matter
Black flowers blossom
Fearless on my breath
Black flowers blossom
Fearless on my breath
Teardrop on the fire
Fearless on my
teardrop / MASSIVE ATTACK
「ほかにもいろいろ。手のひらから光線を出したり……それから」
「もう言うな」
「それから、あと、たぶんあれも。ロボが」
「言うなったら……ロボ?」
「はい」
「ロボ」
「ロボです。巨大ロボットです。」
ニチアサ戦隊記念映画のシナリオライター選びを決定的に間違えた結果、プリキュアに乗っ取られた話。
猿田一族が暗躍したりアンパンマン的存在が顔を差し出したりと日本カルチャーお得セット感がある。元ネコ型でネコ要素を無理やり削ぎ取られたアンドロイドをドラえもんのゴーストと見るか否か。コンクリートレボルティオといいリクリエイターズといい最近スマブラ的な全部混ぜとけ感が流行ってんだろうか。
あと「轍世界」って同じ世界観の作品あったような、と調べたら「呪界」で全然違った。行ってしまった人たちの技術をパウルさんとかが魔改造した結果があの世界なのかもしれない。
ところで同短編集に「夜と泥の」という随分そのまんまな短編があって、話はあんま繋がってないんだけど、主人公たちは蟹をおいしそうに食べてました。作者は、淡水性の蟹を割って食べるの、そんなに好きなんだろうか。
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18/12/01読了
難しい。もっと理解できればもっと面白いと思うのだけど、読解が追いつかない。想像が追いつかないというか。もどかしい、、
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漢字が読めなくて苦労……。特に名前や地名……。表現、言葉遣い、自分が普段使っている言葉と違う点でものがたりがなかなか入ってこなかった。でも、壮大な話でありながら、会話にはスイスイ入り込んでしまう吸引力。8年も推敲した著者の壮大な時間を思うと、自分の文化度の低さが哀しくなるね。登場人物、場所、状況をメモに起こしながらもう一度読み返したいな。
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想像力が追いつかない描写の連続だった気がする。こう、屋上のヒーローショーを宇宙規模で見せられたような、そんな感じ。
後書きで、作者が廃園の天使シリーズを書く気でいることが確認できてよかった。そっちも、待ってます。。
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長い。何度もやめようと思ったがなんとか最後までたどり着いた。
作者の想像力から置いてけぼりになり、途中から頭の中で映像を描けなくなってしまった。独特の名前のキャラクター(漢字は忘れたが「おんりょう」とか「ぼうらん」とか「泥王」とか)が何だったのか分からなくなってしまって適当に読んだ。
隠された過去の現実、現在の現実、演劇、アニメ作品といった複層的な世界構造や、プリキュア、ナウシカあたりへのオマージュにも特にワクワクしなかった。
向いていなかったのだろう。
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【壮麗な終焉とその先に】特殊楽器技芸士のトロムボノクは、巨大楽器の「美玉鐘」の竣工を記念した假面劇が演じられる予定の惑星「美縟」に降り立つ。全住民がその上演を心待ちにする中、トロムボノクと相棒のシェリュパンは、その星に隠された驚愕の過去と直面するのだが......。著者は、『自生の夢』、『グラン・ヴァカンス』などで知られる飛浩隆。
タイトルや装丁からかなり重たい内容を予期していたのですが、著者があとがきで記すように、ドタバタを描いた娯楽読み物としての性格が強い作品でした。しかしそれだけでは表現できない奥行きと立体性を兼ね備えていることもまた確かであり、なんとも独特な味わいの読書体験を経験することができました。
〜「副音声のいうことなんか信じなくていい。中のことは中のぼくらにまかせてほしいや」〜
どういう頭だとこういう作品が書けるんだろう(褒め言葉です)☆5つ
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600頁に及ぶ超大作娯楽活劇SF、集中して、楽しんで読めた。言葉遊びに溢れた文章から紡ぎ出される登場人物が魅力的で、この作品だけじゃもったいないくらい。また、音や闘いの描写が映像として眼に浮かぶ、とても映像的な文章で、まるで映画を観ているような気分にさせられた。内容は徹底的にエンターテインメントで、40年代男も楽しめる小ネタのオンパレード(それは読んでのお楽しみ)。年末に今年印象的だった本を思い返した時、必ず思い出すであろう一冊。作家さんの別の本も読みます。
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大変重厚な本で、非常に格調高く始まり、音楽の哲学に迫る本格SFとして進んでいくのですが、読んでくと、プリキュアなどの返信アニメとゴレンジャーとか戦隊モノ、そしてウルトラマンら特撮のメタ構造で 、メタメタもメタ、巨神兵まで入り乱れ、「え、私も夢でならこんな世界を見ることあるけど、これ辻褄合うの収まるのー?」とパニクってるうちに…どろろと百鬼丸にメタモルフォーゼして、鎮まるんですねえ。なんという力業!
すごい…すごいよ。
いろいろよくわからなかった点もあるのですが、今度のSF飲み会で、理解力の高い若い後輩たちにきこうっと!
しかし、去年から読んでる『天冥の標』シリーズといい、どうしてこう、おとこの娘が魅力的に描かれるのか…トレンドなん? ああ、楽しかった(やや疲れたが
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久々にちゃんと本を読んだ…。今年は年間100冊は厳しそうだなぁ。
日本SF大賞を2回も受賞している作家による、600ページの長篇作品。
冒頭から、主人公の職業「特殊楽器技芸士」という文字面に「また凄いのが来たなぁ」と思ったのですが、中身はその文字面を遥かに上回ってきた。
語り口は非常にキャッチーで、キャラの活き活きした(…)動きで楽しく読み進められるのですが、何と言うかオーバーレイされているモノの個性と物量が物凄い。
とにかく色々な要素が詰め込まれていて、個人的には、読んでいて疾走感と理解のバランスが取れないくらい。(こういう時、理解をある程度捨てて波に乗ってしまうタイプです…/でも、日本育ちでまだ良かった。コレ例えば英訳されたとしても、わからないのでは?)
前に著者の「グラン・ヴァカンス―廃園の天使」を読んだ際は、絶望感がグロテスクに(そしてあくまで格調高く)描写されていたのが印象に残っていたので、警戒しながら読み進んだのですが(笑、今回はお祭り騒ぎが前面に出てます。特に脚本家のくだりは著者がこんな描写もされるんだ、と思いつつも好きでした。
お祭り騒ぎながらも、舞台装置の設計には一切抜かりなく、轍宇宙、惑星「美縟」、假劇、特殊楽器…。「おなかいっぱい」になれます。想像力、創造力に感服するしかない。昔、ハイペリオンを読んだ時、それ以降ふとしたタイミングで特定のシーンが頭の中に思い起こされるようになったのですが、本著でも同じことが起きる気がします。
序盤の假劇のくだりは、VRゴーグル感やAR感があっておぉと思ったのですが、序の口でしたね。。中盤以降の豪奢さは立体的な言葉のシャワーを浴びているかのようでした。
(自分の理解が追いついているかは別として!)面白くて楽しい本。600ページもあるので気軽に周りには薦めづらいですが、読み始めたら速いし、ハマる人には凄い。
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作り上げられた世界観も(宇宙観?)物語もキャラクターも素晴らしくてお腹いっぱいでめまいがしそうでした.それに,物語の中にまた物語がありその物語を書き直すといったような複雑さで,追いきれないくらい.フリガナがあるとはいえ漢字も難しく,とうとう関係図を含めてノートに書き出しての読書.久しぶりにじっくり楽しめました.あと音楽のすばらしさ,もちろん聞こえてくるのではないけれど,頭の中で荘厳なオペラ風の鐘が鳴っていてその表現力にも脱帽しました.
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すごかった… 4層ぐらいのレイヤーが重なりあって話が展開するところはただただ圧倒されました。読み終わって、しばらくぼんやりしてから冒頭を見返したら「おおっ!」となりました。すごかった。