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日本の行政 活動型官僚制の変貌
著者 著:村松岐夫
近代国家を担う立法・司法・行政三権のうちでも行政は政治の中枢に位置する。とりわけ日本においては、追いつき型近代化を遂行する過程で行政の果たしてきた役割は大きかった。しかし...
日本の行政 活動型官僚制の変貌
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日本の行政 活動型官僚制の変貌 (中公新書)
商品説明
近代国家を担う立法・司法・行政三権のうちでも行政は政治の中枢に位置する。とりわけ日本においては、追いつき型近代化を遂行する過程で行政の果たしてきた役割は大きかった。しかし明治以来の国家目標が達成され、自民党単独政権が崩壊した今日、行政もまた変革を迫られている。即ち、各省間の競争エネルギーを駆り立てた最大動員システムはセクショナリズムの弊害を露呈しているのである。新しいシステムはいかにあるべきか。
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紙の本
最大動員システムを達成してきた日本行政の功罪
2001/12/05 23:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白夜 斎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今日、日本の行政は曲がり角に来ている。官僚の汚職や公共事業の無駄などが連日マスコミ等で報道されており、日本の行政のあり方も変化を迎えるべき時に来ているようだ。
しかし、そんなときだからこそ、こんな本で今までの日本の行政について振りかえってみるのも必要なことだろう。
本書は戦前からの日本の行政を分析し、長い間日本は「小さな政府」の政策を取りつづけたことを主張している。その小さな政府の中で、限られた資源を有効活用して最大限の成果をあげようとして登場するのが、本書の中心となる「最大動員システム」である。
また、地方自治については「自治的である」、政党と官僚の関係については「政党優位である」という、通説とは異なる見解を出しているが、内容を読めばなるほど、と納得できる。
かつての日本を支えた護送船団方式も、終焉が見えてきた。中央官庁のセクティズムもあらが目立ってきた。目的達成を至上命題とするあまり、個人の責任をあいまいにしてきた最大動員システムの影の部分にも、視点を当てられるようになった。
これまでの日本の行政を振りかえり、これからを考えさせられる一冊である。