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『あなたの勉強法はどこがいけないのか?』(西林克彦、2009年、ちくまプリマー新書)
いまの勉強をどうやったら将来に生かすことができるか、ということが書かれてあるのですが、数学などの解説のウェイトがけっこう大きいです。
(2009年3月23日)
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『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』を前に読書会で勧められましたが、こちらがまだ入手できていないため、同著者の別の本を読んでみました。
両方のタイトルを比べると、著者がどんな人なのか、職業が気になります。
教育学博士で学習指導の専門家の方です。
新書版ですが、たっぷりと余白を取って、平易な文章でわかりやすく、かみ砕くように知識の獲得法を教えてくれます。
勉強中の学生たちを対象にした本のようで、苦手意識の取り方や、勉強への前向きな取り組み方などが、読者に寄り添うように書かれており、嫌がらずに興味を持って読み進められる構成になっています。
学生当時、苦手な数学はとにかく公式主体で一生懸命覚えていましたが、それはむしろ、やってはいけないことだったんだと知りました。
公式の丸暗記は、記憶の負担が大きいため、長持ちする学力が身につかないという衝撃の事実が語られていました。
ちょっと知るのが遅かったのが、残念です。
学生向けとはいっても、現役生には、わかるようでわからない内容かもしれません。
学生時代を終えてから読み直した方が、(なるほど!)と合点が行く内容のように思えます。
生涯学習の意味でも、参考とすべき考え方が紹介されているため、何歳の人にとっても読んでみると興味深い発見があるのではないかと思います。
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勉強力をつけたいと読み始めた。
勉強に対する考え方が変わりました。
断片的に知識を収集するだけでは、その知識は、使えない。
それらの関連を見つける。
少ない記憶で多くのアウトプットを出せるようにしたい。
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「苦手」や「できない」、「得意」や「素質」といった考えがどのようなものかを丁寧に解説してくれています。
また、「既存知識」に関連させることで「知識」がついて行くということの重要性も感じさせてくれます。
この本の内容を読む前にかかれている内容を感覚でわかっている人も多いはず。しかし、人に何かを教えるときにそれらの感覚を言語化してくれている本書はとても役立つと思います。
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小冊子にまとめられる内容。
前半は、「できない子は才能じゃなくってやったことがないのと、やり方が悪いんですよ」という内容。
後半は、「系統立てて意味のある学習をしなさい」という本。
テクニック的なことも特に書いておらず、題名ほど挑戦的な内容でもなかった。
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小手先の勉強術ではない、根本的な部分に迫った本。
ごり押し暗記の今までの自分の勉強法の至らなさに薄々気付いていたためにこの本を読んだ。
暗記は核となる部分のみで。
周辺知識は核から導き出す。
個別事例を一般化することで他の事例に応用する。
ぜひ、実践したい。
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非常に面白かった。学校の勉強は普通の勉強には役に立たないと思ってるなんてもったいないよ、から始まり、国語数学理科等を通して、学ぶ時にどういうように考えればいいのか、を提示してくれている。
国語 何かを覚えるには無闇に暗記するよりも、理由を考えながら覚えれば簡単に覚えられると精緻化リハーサルを実践させ紹介
数学 問題が解けることには知識が必要 応用問題を解くためには、そのための補助知識が必要。これを応用力が必要、とか意味わかんないことを原因だと思ってしまうと、対処できなくなっちゃうけど、結局は知識がないだけ。
あと、計算問題とかも、最初の導入と考えかたは広がっていくのでそれを合わせなきゃいけない。例えば、かけ算は単に何倍になるか、だけではない。それを他の考えにも適応できるようにするために、もっと応用が効く広い考え方にかけ算というものを学びなおさないといけない。ということを述べられている。
そして、公式を覚えることなんかよりも、どうしてそうなるのかということを考えながら、問題を解けるようになれば、自分で解き方をその場で思い出せるし、いろんな公式を覚える手間とそれをどの場面で当てはめればいいのか混乱するリスクを減らせる。
あと、分からないことがないと良くない。わからないことに注目すれば、学びが深まるということが、国語の詩の読み取りを例に挙げて解説されている。なるほどなぁー、と感心させられる。すべての文字の意味がわかる詩しでも、著者はどこにいるか?季節がいつか
というようなわかないことを注目し始めると、途端に詩の読み取りが深まる。
酒井先生は俺にシャドーイングって本当に効果あるの?どうして?どういう研究があるの?
とかやってみて効果あったからある、という知っている部分を離れて、知らない部分に焦点を当ててくれたことによって、自分の学びはこうも深まってきているのだなぁと感心したりした。
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2009年刊行。著者は宮城教育大学教育学部教授。◆本著者による「間違いだらけの学習論」と内容がかなりかぶる。ということで、特記すべき事項はなかった。
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二種類の分かることの説明がわかりやすく示されている本。
受験に使う知識は使わないと割り切るのではなく、その知識を使えるレベルまで理解することの大切さや面白さが理解できました。
たんなる暗記はお手軽だけど、長期の記憶にはならない、
実は知識として必要なものはさほど多くない、と言ったことが具体例と一緒に挙げられています。
ちくまプリマー新書らしく、内容としてはさほど多くは語っていませんが、わかることを丁寧に述べているので、教える立場としてもとても参考になりました。
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非常によい本。全ての人に読んでほしい一冊。
勉強について、自分なりのコツとして蓄えてきたものが見事に言語化されていてカタルシスを得た(知識を関連させて覚える、公式は覚えないなど)。
一方で自分の認識の及んでない内容もあった(苦手意識を持つのは自分の限界を知るのが怖いから、応用問題が解ける=その補助知識を知っている、より深く疑問を持ってわからないことを探すくらいがよい勉強法、など)。
本当に、塾や予備校に通わせたり、よくわからん教育改革に公金をつぎ込む前にこの本を広めた方がよっぽどよいと思う。
まずは家庭教師で担当している生徒に貸し出すことにする。
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西林 克彦さんの『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 …』を読んで、積読になっていたことを思い出した本。応用問題が解けないのは、応用力や思考力というような漠然とした能力が不足しているわけではなく、組織的に蓄積されたスマートな補助知識を持っていないためらしい。私たちは無意識のうちに既存知識を働かせて、関連をつけている。効率的な勉強法を考える時、既存知識が使えるかどうか、自分なりに関連がつくことが大切。ある知識をベースに、次々と「わからない」をつくり出していければ、勉強は進展する可能性が出てくる…。
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確かに無駄な暗記と、2次利用の無い知識。勉強とは無駄だと思っていました、ずっと。P47 英語のターニングポイントで、中学1,2年生の頃は、語彙の記憶や簡単な文法の記憶で良かったが、高校2、3年生では、文章を理解する力や論理的な推理力が必要とされる。このように、必要な力が変わるため、取り組み方を変えないと、不得意になりかねない。 P55 無意識のうちに既存知識を働かせて、関連をつけている。P66 能力とか素質とかにこだわらなくなったら、思春期から大人への道への移行にふみだした。絶えず自分の素質に限界を感じながらも、ずっと努力を続けてきたからこそできた実績に、ささやかなプライドをもっているのが健全な大人の典型的な姿。しかし、思春期では実績が無く、安定感が無い。よって、ささいなことで落ち込んだり、優越感を持ったりする。P85 公式群を丸暗記した人たちは記憶の負担が大きいため、長持ちするような学力は身に付かない。よって、公式間に関連を付けて、記憶に負担がかからないようにして、後々まで残るような記憶とする。P152 知識は道具として、テストや受験をこなすことは当然のこととして、これからを生きていく自分が、生きていくための道具を手に入れているのが教育の場であり、教師の手を借りて、よい道具を集めながら、きちんと役立つ学力を育てることの大切さを、学びたい。
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「良い勉強法」の概論。
基本は小学校レベルの知識について、どうしたら「生きる」知識として身につけられるのか・教えられるのかについて。
高校レベルでも応用可能だと思うし、基本姿勢は同じだと思うけど、「だよね」って感じの内容だった。
教育に向かう姿勢が崩れかけてる時とかに、確認のために読むのはありかと思う。でも実践的ではない。
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http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480688064/
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認知心理学の視点に立って、筆者がアドバイスをしてくれる本。
勉強ができないのは「能力」がないからではなく、知識が足りないから。わからない問いにぶつかった時は、諦めるのではなく、1度自分の知識を吟味することが大事。