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投稿者:foxy - この投稿者のレビュー一覧を見る
たしかに描写はかなり激烈です。ですか、やはり私は白井さんの描く人物にとても惹かれます。数々の鬼畜描写を凌駕するほど魅力的です。これからも魅力的な人物をたくさん描いてくださる事を楽しみにしています。
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2019.2.13読了。好き嫌いがはっきり分かれそうな作風は相変わらず。
ただ伏線もしっかり張られており、ロジカルな解決が好きな方にとってはきっと楽しめると思います。
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2018年146冊目。徹底して鬼畜でグロテスクなこんな世界から何故こんなにも美しい論理が生まれるのか。白井作品は全て読んでいますが、ここまでの衝撃は初めて味わいました。こんな多重解決があり得るなんて想像もしていなかった。こんなにも面白いのに全く人に薦められない作品も珍しい。
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白井智之『お前の彼女は二階で茹で死に』読了。
これはすごい。倫理観の欠片もないエログロ描写はいつものことだが、それが多重解決の重要な要素になっているのが見事。今までは背徳的な内容とミステリとしての内容は幾らか分離されてきた印象があるが今回はかなり密接に結びついていて斬新。内容は最低最悪なのにここまでロジカルにミステリと混ざり合っているのは余りに異様。ミミズ人間なんてものが存在する悪趣味で悪意に満ちた狂った世界で、どこか整然と歯車が噛み合っていく。全てを虚無へと還すエピローグが衝撃的だった。
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相変わらず狂ってた。
タイトルには意味がなかったみたいだが、
人にはあまりみられたくないな!
途中ひこぼしとノエルが混雑してたが、
わざと⁇ミス⁇
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遺伝子疾患によるミミズ人間やトカゲ人間が共存する世界。一瞬飴村作品が頭をよぎりましたが、こんなぶっ飛んだ設定と描写でありながら、実は細かい部分も読み落とせない繊細な伏線が見事な白井作品らしい本格です。連作で追う事件のそれぞれの謎解きが、途中必要条件が揃わない状態でいくつかの回答を導き出すといういままでにちょっとない形で興味深かったです。そしてそれにもちゃんと意味があり、最後に待ちうけるものにもラストシーンにも圧倒されました。白井初作品としてはおすすめしませんが、ファンとしてはこんなエログロでも大満足です。
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ぶっ飛んだ設定、エログロ、暴力的な文章から織り成す独特な世界観は顕在。多重推理の綿密さや仕掛けの切れ味も素晴らしいです。不愉快さ極まりなく読む人を選びますが、作者の特徴が遺憾なく発揮された唯一無二の良作だと思います。
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「ミミズ」という特異体質な人間がいる世界。
レイプ魔のノエルが選ぶ二択で、どちらを犯したかによって推理が開けてくるという、今まで見たことのない展開です。
「ミミズ」や「トカゲ」など、色々な性質をもつ登場人物や、彼らが持つ特異体質により可能なトリックなどを駆使し、パズルがばら撒かれています。
白井智之の小説を読む時は、大抵の推理を諦めて進めてしまっています。
とんでもない設定に頭が追いつかなくて。
なので、素直に、純粋に、エログロを楽しんでいると共に、パズルを拾い謎かけを解決していく様子を楽しんでいます。
タイトルは結構怖そうで引きますが、内容はコミカルな感じです。
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なんとも刺激的なタイトルだが元ネタありとのこと(J・ケルアック&W・バロウズ『そしてカバたちはタンクで茹で死に』)。
こちらは未読なのでどの程度影響を受けているのか確認できず。
頭のキレる悪徳刑事が主人公の連作短編ミステリだが、とにかく癖が強い。
独特の世界設定に曲者だらけの登場人物たち。
まともな連中は早死にしてしまうので、結果ろくでなししか残らないという。
安直なネーミングや露骨な性描写は悪ノリが激しい筒井康隆のようでもあり、情動の裏に潜む論理性や口あんぐりな伏線回収は、狂った伊坂幸太郎のようでもあり。
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かなり気持ち悪い作品。
二度は読めないぐらい強烈な内容。
こんな変態小説があるとは。
いわゆるエログロで、文章からその場面を想像してしまって吐きそうになった。
設定はかなり特殊だけどミステリーとしてはめちゃくちゃ面白い。
ノエルの選択次第で事件の犯人が変わってしまう多重解決ミステリー。
毒々しいカバーも作風に合ってて◯。
初めて目にした時、ダイナーっぽいカバーだなあと思ったらやっぱり同じデザイナーさんだった。
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数々のエログロ描写で万人には薦められないけど、伏線や推理の説明なんかもしっかりしてて、本当に面白かった。この世界観を活かした謎解きと、マホマホの論理的な推理を逆手にとったヒコボシの行動やノエルとの関係、あと最後もすごく嫌な感じで完結してるところがいい(褒め言葉)。
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著者お得意のグロミステリーだが、構成は緻密で流石の一言。ただし、不謹慎極まりない内容だ。私は本作の虜になったが、本書が好きなことは他人には言わない方が良いだろう。確実に引かれること間違いなし(笑)
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……これはこの作者さん史上最高潮に酷い作品ではないでしょうか。グロテスクでインモラル、どこを読んでも気分が悪くなりそうです(たぶん苦手な人は数ページで実際に気分が悪くなると思います)。よくぞここまでぐちゃぐちゃな作品を生み出したものだなあ、と感心してしまう連作ミステリ。
特殊な体質を持った人たちが登場し、その体質がトリックに見事に生かされています。こんなの、普通じゃ絶対考え付かない! そして特殊な人もそうでない人も、とにかくまともな人間が一人も登場しなくって、「常識」が何なのか揺らいでくるような気分さえしてきます。絶対に嫌だこんな世界。それでも読んでいるうちに病みつきになってきそうだけど。一気に読むと毒気に当てられすぎるので要注意かもしれません。
どこまでも邪悪。どの物語も酷いけれど、「後始末」で明かされた真相がなんとも……とんでもなく不快だけれど、その読み口が大きな魅力なのかもしれない、何とも言い難い一冊です。だけどグロテスクなのがダメな人は、絶対に手を出してはいけません。
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評価するのが難しい作品です。他人に勧めたくないし二度と再読しない。とんでもない設定でひたすら気持ち悪く表現されたイカれた作品。なのに…最後に感じたなんともいえない気持ちは一生忘れないと思います。
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ミミズ人間として迫害されてきたノエルが自殺する前にと出会った女をレイプしようとするが目の前には常に2人の女性。さてどちらに手を出した?から別の事件が始まる白井節全開の連作短篇。乳児溺死事件に宴会での毒殺、旅館での連続密室殺人にサーカス団皆殺しとバラエティに富んだ事件がノエルの被害者が誰なのか?も絡めて解決されていく過程は恐ろしく精緻なんだけど、汚物は飛び散りまくるし探偵役は妹の復讐に燃える悪徳刑事に監禁虐待されているミミズ少女のマホマホだしで倫理の欠片は相変わらずなく眉ひそめまくり。しかしその鬼畜描写に色々仕込まれているので本当に油断出来ない。連作の軸になっている刑事ヒコボシの妹の事件の顛末も乖離する事なくきちんと嵌め込む腕は見事。毎回白井さんは人に薦めにくいといい続けているけど、ミステリとしては薦めたいジレンマが発生する。