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ボケとツッコミに分けるのはだいぶ無理を感じた。言いたいことはわかるのだけど。。揚げ足とりだったり、他人の褌で相撲だったり、単なる嫌味なヤツだったり、それらをツッコミとして括るのはあまりにも、かと。ボケもツッコミも立場上の役割りであって、常に同じ立場で振る舞えるものでもなし。
ただ、前田敦子の考察については素晴らしかった。マエアツを途中から見ていたものとしては、あの得体の知れない磐石ミの根拠がわからなかったので。
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確かに「噛む」だけでつっこまれる。あたりまえの日常で、でもたしかに窮屈だ。2、30年前とは全然違って、今の日本は「ツッコミ志向」がひろがっているらしい。
自分では何もしないくせに、他人がすることを批評する、批判するのがツッコミ志向。
マキタさんの提案する処方箋は「ツッコミ志向」から「ボケ志向」へというものだ。他人の視線を気にせず何かに夢中になっているのがボケ志向。
しかし何に夢中になればいいのか。マキタさんは「ベタ」がヒントになるという。「メタ」だとベタができなくなっちゃう、行動できなくなっちゃう。だからメタからベタへ。あえてベタ。でもベタはベタだからこそ強く、楽しい。
マキタさんは若い世代に向けて人生をベタに語っている。人生の醍醐味は理不尽を引き受けたところにあると言っている。ベタだからこそグッときた。
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マキタスポーツ『一億総ツッコミ時代』読了
マキタさんが精緻な分析により導きだした人生の立ち位置指南書。
本書で提示されている「ボケ化社会」のメニューの内何割かは実践している(特におもしろ至上主義!)けど、
敢えて理不尽な状況で負荷を受けて日常のイライラを軽減する、というのは無理かも…
職場で十二分に受けてるし(笑)
それにしても許可局トリオ(マキタスポーツ プチ鹿島 サンキュー・タツオ)の分析力は半端ないな…
#マキタスポーツ #一億総ツッコミ時代 #東京ポッド許可局
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視点に共感。
ストレスがかからないことで、耐性が下がる。その通りだと思う。
ボケが許されない思考が強すぎるのだろう。それが、今の世の中がおかしくなっている理由だと思う。
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マキタスポーツさんの主張には、共感できるところが多かったですし、「好き」な文体でもありました。
堅苦しい表現や論調はないので、読みやすい評論だと思います。
他者に対して、「一般論」という自分が傷つかない立場から、指摘·批判をする「ツッコミ」をやめ、(他人の目や「ツッコミ」をきにせずに)自分が夢中になることを一生懸命にする、ということの強さというか価値を改めて感じました。
まずは、「良い/悪い」という価値判断で発信するのではなく「好き/嫌い」という自分自身がしっかりと見えるような形で物事を発信したり、自分が「好き」なことに熱中する生活を心がけたりして、他者への「ツッコミ」ではない、「ボケ」た人生を目指したいと思います。
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もっと軽い本なのかと思って手に取ったのだが(ごめんなさい)、思いのほか深い考察で、でも読みやすい文章で、一気に読んでしまった。
共感したり、納得できることばかりだったが、特にハッとさせられたのが
「思い通りになることが増えていけばいくほど、思うようにならないことに出会うとストレスがたまっていく」(p139)。
確かに自分もそうなってしまってるかもしれない。これからは思い通りにならなくても、ボケ倒していこうと思う。
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ボケ、ベタ、好き嫌いで
閉塞感と理不尽と面倒を突き破っていこう
90年代から始まったインターネット社会からの、
正しさ・知識偏重や、メタ視点、ツッコミ志向は、
行くほどに息苦しくなる。動けなくなる。
自身が生きてきた時代だからそんなもんかと思ってたけど、
動いていこう、ボケていこう、面白がってやろう。
そう励ましてもらった。
先日読んだ、エリートはなぜ美意識を鍛えるのか、
の美意識にも通じるものがあった。
個人の感覚を育てることが、
状況を打開するのに必要なところなど。
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「結局自分がツッコミしてる?」って言ってる自分もツッコミしてるな
と思いながら読み進めてたら、最後の最後にばっさりとこの感想が多いことを言われてしまった。
ただこれを言われたからといって意見を変えることが、まさしくつっこまれないように生きている感じがするのでこの感覚はそのままに。
また、ストレスに関することは凄く共感した。
”自分にやさしくしよう”とする風潮が増えてきて、ストレスを避け続けた結果、今ちょっとしたことでもストレスに感じている。ストレス耐性を回復しなければ、このあらゆる人がいる社会を生きていくのが大変になると感じた。
期間が空いたら再読したい。歳を重ねれば価値観が変わってる気がする。
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「作る側と評価する側」
「アウトプットとインプット」
「能動と受動」
発信する行為/受信する行為の名称をとらえた言葉は色々あるけど、それを「ボケとツッコミ」という表現に落とし込むというのは初めてで新鮮だった。
平たく言うと、「ボケ=“自分が”なにをするか」「ツッコミ=“対象”に対してどう反応するか」みたいな感じ。今日日の日本はとくにツッコミ寡多だ!
と筆者の方は主張してます。それはもうsnsが普及しまくってるし、よく分かるよね。
世の中にツッコミが溢れているのはもちろん、自分の中のツッコミ比率も高くなってるよなぁ。
なにかを作ろう、と言うときに自分の出来なさや、他人や理想と比べ過ぎて筆が遅くなるのも、自分のなかのツッコミ気圧が高くなってるからなんだと思う。
よく今まで選んだことのある選択肢を選びがちなので、新しい行動をするのには割と心労がかかるタイプなんですが、その時に「新しい事をしないと!」と思うより、「ボケるか!」と思う方が軽くていいなぁって思う。
自分は未完成なものだから、その状態で他人の目にさらしてツッコミをもらってみよう、っていうのツッコミを逆に利用する感じで良かった。
ただ、本の特性上ボケの方こそが優れているんだ!って思いそうになっちゃうから、そこは気をつけないといけない。
あと「最近の若者は慣れた環境に引きこもりがち」みたいな、事実なんだろうし正論を書かれるとあーそう言う感じか⋯みたいにいじけちゃうのやめたい。もっとフラットに受け止めたいこういうの。
こういうレビューを書くのは”ツッコミ“行為なんだろうけど、自分の思ったことを文章で新しく書き起こすという点においては、ボケ行為に近いものだと思うんだけど、どうなんだろ?
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マキタスポーツによる現代のツッコミ文化への警鐘
今や、ツッコミ高ボケ低の社会になっている
スベりたくない、ツッコまれたくない=攻撃されたくないという意識の表れ
個人が発信することが容易なインフラ環境が整った事による影響
誰でも芸能人や世間のニュースに対してツッコミを入れて発信することができる
「お笑い」の大衆化
ツッコミは実は簡単なものではなく、重い剣を振るうようなものなのに
俯瞰してツッコむよりも、ボケの勧め
自撮りではなく、一人称視点に
自分がツッコまれないようにするという自己保身ではなく、ボケによる自己開放
メタな視点よりもベタな体験をする
「ツッコミだけをいれていれば、安全な場所から他人を攻撃できます」
という言葉に集約されている気がする
批判や評価される側ではなく、「評価する側に回りたい人」が多くなっているのが要因
自分自身は批判や評価されるのを恐れて何もしない
Twitterも昔は「お気に入り」だったのが「いいね」になる
「いいね」だと、自分の意見ではなく世間一般的に「良い」「悪い」の評価ができる
自分の好き嫌いが知られることも人から評価されるものになってしまうから
良いか悪いかではなく、好きか嫌いかを語る
理不尽に扱われることもあるし、自分のダメなところもある
でもそこを含めて自分を出し、それを笑って生きる事が楽しい
「ツッコみ続けたまま、お前は死ぬのか?」
という問いかけにどう向き合うか
余談として、マキタスポーツってコメディ俳優寄りのマルチタレントなイメージがあったけど、芸人だったんだね
言われてみれば、細かすぎて伝わらないモノマネで矢沢永吉のネタで出てたなぁ
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思考矯正のため定期的に読みたい本。
ディフェンシブにスマートにメタにやることが最良となりがちな現代自意識を定期的に叩き直すための本。ベタをやってボケてツッコミを受ける。賛否両論がある。それがよい。
(序章〜第3章が面白い)
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お笑い芸人の本は面白いものが多い
昨今の炎上・バッシングの諸問題を「ツッコミ」と評し、それと対比しながら自分の「好き」を全面に押し出す「ボケ」の生き方を推奨する
この論考を、人間の業や不完全さを肯定する日本文化と絡めているのがおもしろい
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私が考えたことのない視点が面白かった。
私は「浮動層」。
73㌻の「ムラ社会」の件は納得した。
自己愛が強い人の方が生きやすいのかぁ。
→それは「自分マニア」になること⁉️
様々なビジネス書に私は踊らされてる⁉️
私は本当に未完成。←心が楽になる。
理不尽はあって当たり前。逃げられないから、慣れるか、許す、譲歩する。
人間とはしょうがないもの。
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ツッコまれたくないからツッコんで自分を守る。ツッコまれ慣れていないとツッコミや指摘に対する耐性が低いため些細なことでストレスを抱えがち。。。
マキタスポーツが発するどの説も妙に納得させられる一冊。ツッコミ至上主義の世の中を斬り、もっとボケ倒して楽しい生き方をしようという提言が面白い。
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ボケになれ ベタになれ。この二言に集約できます。その意味はこの本を読んで実際に感じとったほうが良い。
汗臭く泥臭く、洗練とは程遠い文体が何故かクセになる。これぞボケ、これぞベタ。