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歴史あり
2020/11/05 12:30
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投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人に歴史ありだなと、しみじみ思わせる重みのあるもので、読みごたえがありました。ただの恋愛ものでもなく、よかった。
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前作「盤上のアルファ」を期待して読むと肩透かしを食らう。
本作はあくまでも亡くなった母親と交友があったとされるが、行方知れずの林鋭生を探し当てる内容である。
なんかちょっと違うよなぁ…。
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処女作「盤上のアルファ」の続編。塩田さんの作品はいくつか読んできましたが、ストーリィよりかは生き生きとしたキャラクタ描写が好きみたいだ。そのキャラたちがストーリィを動かしているんだという感じがとても良い!“昭和”というスパイスがより魅力的にする(^^ また京都、嵐山が物語のキープレイスなのも個人的に良き。星四つ半。「罪の声」への期待が俄然高まるっっ!!!(←某ドラマキャラwww
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「盤上のアルファ」に登場した真剣師・林鋭生にスポットを当てた後日譚。前作が面白かっただけに期待値が高かったのですが……
個人的に塩田作品の良さは、キャラ同士の軽妙なやり取りにあると思っています。しかし、本作にはそれが見られなかったため、とても残念。主人公・明日香が真面目なキャラのためか、リアクションやセリフの返しが普通過ぎる印象。
ヤンキーあがりの達也は良い感じでいい加減・ヤンチャなキャラなので、そちらのふるまいに期待したのですが、前作の秋葉・真田に比べるとインパクトが弱く感じます。
そして、肝心の林鋭生のお話にさほど引き込まれなかったことが、本作を前作ほど楽しめなかった大きな要因。彼が将棋に入れ込む行動原理にピンときませんでした。
中盤に出てくる駒師の正体は少し意外でしたが、全体の評価を覆すほどではなく……
著者としては新たなチャレンジをした作品だったのかもですが、私には響きませんでした。
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これは盤上のアルファの続きと言ってよい、前作の登場人物ふんだんに出てくるし。主人公の女と、チンピラくずれコンビが真剣師を探す話。いろんなとこで登場人物がつながっていくところが面白い。この作者の文章は重厚さはないけどいい意味ですんなり読めるので、展開がはやくて時間がかからないのもいい。
そして最後、25年前と同じ、駒をかけた大勝負、タイトルのとおり散るのかと思ったら散らない。謎も全て解けて読後感スッキリです。
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まさかの続編から読むという。。
でも、とっっても面白かった。YASUSHIの詩が面白過ぎてめっちゃ好き!
流れるような文章とセリフの受け答えが楽しすぎて読みながら何度も笑ってしまう。
のに、最後はすっと心の中があったかくなるような感動があって、とても好きお話しやった。
次は、ちゃんと前作を読もう!
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デビュー作と違い、秋葉や真田の登場があまりなかったが、人の歴史を追いかける切ない話。期待を外さない、話の展開がテンポよかった!
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何かある そう思わせすぎなのか 物語の後半に行っても もうとっくに少しづつだけど期待感を高めさせられてるし って感じで上手に盛り上がれなかった 嫌いな感じじゃないんだけどな~~
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昭和感あふれる読書2冊目。
読んだら続編だった、元のやつも読んでみよう。
登場人物たちのキャラクターや生活感がなかなか軽妙な筆致で描かれていて興味が惹かれた。
筆者も巻末の対談で述べていたが、本を貫くテーマに「昭和」があった。令和のいまから考えたら2つ元号が前、混沌と勢いがあってハッタリのきく時代。上手く表現できないけど、枠ができきっていないから、世の中のポケットに落ちる人がまだいたような時代。
クライマックスに向けてすごく盛り上がっていくような内容ではなかったんだけれども、昭和で大阪な舞台で描かれたストーリーは面白かったです。
この本を読んだこともあり、こういうご時世だから私も自分を振り返ったりしてしまった。人生って色々だよなあ。
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『盤上のアルファ』から4、5年後を描く。母の死後、明日香は遺品整理の中で「林鋭生」宛の手紙を見つける。封のされたその手紙に引っ掛かりを感じ、宛名の人物を探すことになる。「林鋭生」を始め、前作の主要キャラが脇役として登場するので、連作として読めばより楽しめる。前作がプロに成りあがる棋士の物語なら、今作は真剣士の話ではあるのだが、本筋は父の形見でもあった伝説の駒を求め続ける駒士の物語である。読了後には、一つひとつの駒に込められた駒士の生に感慨を抱くはずだ。
「林鋭生」にとっての最後の一局は特に詳細に描かれており、作者の、昭和の時代や職人的世界、家族へのノスタルジーへの愛着が感じられる。最終盤で、家族の境遇を一気に明かす物語の捲りがどうにも憎い。
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これまた行動力のある娘さんなのである。尋ね人の情報を得るために京阪神をあっちゃこっちゃするその原動力は何であるか。ご都合主義と言う勿かれ。運命に導かれていると読めば良い。『盤上のアルファ』とのリンクを楽しむ。
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藤井棋聖(!)の活躍で将棋に関する記事も増えてきた昨今。
勝負飯やら封じ手の作法やらそんなことが多くて肝心の勝負手についての記事が少ないのが玉に瑕だが、賑やかなのはまあいいか。
さて、そんな将棋界とはあまり関係がない将棋指しの話。今回もけったいな話やなぁ…。
それぞれの理由から、林鋭生を探すことになった明日香と達也。
途中からは一緒に行動することになるが、手掛かりを辿って出会うのは、おかしな人ばかり。
終章になるまで将棋の局面は出て来ず、今回も関西のノリを楽しめなければついて行くのが大変だ。
人物探しに終始して一周回って元に戻るみたいな話はかなりまだるっこしく、人間関係も絡みすぎてて分かりにくい。残念ながらあまり楽しめず。。
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知らずに読んでましたが、続きものでした(笑)
真剣師の物語かと思いきや、将棋に纏わるストーリーはほぼなく、コテコテの関西人がたくさん出てきます(笑)
駒士の父が脳梗塞に、親子は離ればなれになり、自分の居場所を求め、真剣の世界に。何の希望もなく、ただただ生きていた彼に、転機が。
大阪万博を控えた関西、何もかもが大きく変わるなか変わらないものが。
世代を越えて繋がる縁に未来を感じます♪
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面白い。ただの続編じゃないのが憎いぜ塩田武士。テンポ良い展開と読んでて気持ち良い会話のやり取りが良かった。この人探しの様子は罪の声で更に磨きがかかったわけだ。ラストも良かったな。ちゃんと全部喋りきって終わりにするところがこの作家の良いところ。真剣師のおっさんの純愛かっこよかった。内容もさる事ながら、ちゃんと盤上のアルファの登場人物のその後がわかるのもとても良い。真田はプロになれたんだなあそれが知れただけでも読んでよかった。
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亡くなった母の遺品を整理していたら出されることのなかった手紙が発見された。相手は将棋の真剣師。母とのどんな関係があるのか?ツテをたどるうちに浮き彫りになる過去。人物描写とやりとりが面白かった。個性的で変な人ばっかり出てくるんだけど、「あ、こんな人いるいるー」と妙に共感できてしまうギリギリのラインでの描写笑。駒についての話もあり、高いものではン百万円もするものも...もはや芸術品ですね。一度そんな駒を拝んでみたいものです。