紙の本
明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命
2009/04/05 12:09
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴろきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
要約できないくらい濃い。これから日本で起こることのヒントが書いてある。まだこれから現役生活が長いであろう人はなるべく早く読むべき。それがあなたの人生のためになるはず。
紙の本
もっと早く読めば良かった
2015/12/28 13:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんしん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラッガーさんの視点は、すごいです。何故、これほど明確に先を読むことができるのか…。
少子高齢化など経済に与える将来について非常に参考になります。
紙の本
1999/4/12
2000/10/26 00:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経ビジネス - この投稿者のレビュー一覧を見る
今世紀を代表する経済学者、ドラッカー教授の最新作で、全世界で同時出版された話題作である。
「日本興隆の歴史が20世紀の世界史そのものであり、現在の世界経済を生み出したのも日本である」と主張する著者にとって、我が国が今、直面している危機的状況は、世界経済が一大転換期を迎えたことのあかしであると言う。これから起こる変化は、過去の産業革命や大恐慌、第2次世界大戦後の構造変化よりも大規模で急激であり、その時にリーダーたる者は、諸問題を解決する能力を持っていなければならない。
そこで教授は、従来の常識に基づく経営論をあえて視野から外し、「21世紀型のマネジメント」を大胆に描き出した。第1章では、マネジメントは企業や、法、国境、組織などの制限のもとに成立するといった常識がまず間違いだと指摘する。
さらに、破局的な少子化など人口構成の世界的な変化が、企業の経営戦略の前提そのものを変えてしまうことを強調する。それらをもとに、タイトルでもある「明日を支配するもの」、すなわち変革の担い手である「チェンジ・リーダー」像を定義していく。
Copyright (c)1998-2000 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.
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顧客の全支出のうち、自社が提供するカテゴリーの製品やサービスに使ってもらっている割合についての数字である。この数字の増減を追っている企業は事実上皆無といってよい。
なんといっても、
第6章 自らをマネジメントする―明日の生き方
を読まなくてはならない。これを読むのがスタートである。
我々、組織で生きていくものは、
第5章 知識労働の生産性が社会を変える―先進国の条件
で生産性を常に改善しなければいけない。
できれば、2倍、3倍、欲を言えば、1桁増やせ
県立ト、2010.2.14
ト、2007.2.17
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新鮮な感覚を持って読める名著です。
面白いと思ったところは以下の2点
(1)テイラーの肉体労働を管理する手法が20世紀的マネージメント手法だとすると21世紀は知識労働のマネージメント手法へ
<ポイント>
・仕事の目的を考える
・生産性の向上に責任を持つ
・継続的なイノベーション
・継続して学び、人に教える
・生産性は量より質が大事
・知識労働はコストではなく資本財
(2)21世紀のリーダーは自分をマネージする必要がある
<ポイント>
・自分は何か。強みは何か。
・自分は所をえているか
・果たすべき貢献は何か
・他との関係において責任は何か
・第二の人生は何か
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産業資本主義時代における前提が,必ずしも通用するとは限らないポスト産業資本主義時代におけるマネジメントについて書かれている本.そこそこ面白かった.
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Kodama's review
出版から10年以上も経過している書籍にもかかわらず、やはりドラッカー氏の先見力には目を見張るものがあります。また、経営のヒントとなる内容が多々あり、勉強になりました。
(09.8.29)
お勧め度
★★★★☆
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目次
第1章 マネジメントの常識が変わる―パラダイム転換
第2章 経営戦略の前提が変わる―21世紀の現実
第3章 明日を変えるのは誰か―チェンジ・リーダー
第4章 情報が仕事を変える―新情報革命
第5章 知識労働の生産性が社会を変える―先進国の条件
第6章 自らをマネジメントする―明日の生き方
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すいません時間がないので全体的な印象分だけ、後で詳細に書き直します。
これからの未来に絶対に起こる変化を念頭に、マネジメントの本質を語った良本だと言えるでしょう。この時代にこれだけの本が出せるとは、
さすがはドラッカーと言ったところ。しかしながらやはり時代の変遷と共に、この本で語られていることは現代マネジメントでは常識の部類に入ると言わざるを得ないでしょう。勿論、現代でも通用する名著であるとは思いますが、この本で無ければならない理由も無い、と言う話です。
当然ですがこれらの本は経営書などと同様、マネジメント経験者・マネジメントが現在進行形で必要に迫られている人物以外が読んでも時間の無駄に成り兼ねません。読む人を選ぶ本ですね。
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2010年4月27日読了。家にあったドラッカー著書。組織やマネジメントに関するありがちな誤りの列挙と、自ら考え自らキャリアを作る「知識労働者」がいかに生きるかを説く。プラス、日本が20世紀に辿った道のりと21世紀に起きることを付章として述べている。翻訳者の個性もあるのだろうが、独特な断定調の名調子が心地よい。10年もたつと「知識労働者」なんて当たり前じゃないか、と思ったりもするが当たり前のことを当たり前に、分かりやすく確信を持って述べるのは難しいことなのだ。他の本も読むことにしよう。
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ピーター・F・ドラッカーが企業のやるべき事を具体的に語った。
顧客の支出配分の変化を知れ!
権限委譲せよ!
全過程を顧客に向けろ!
年金資金が世界を支配する!
キャリアを提供しなければ人材を確保できなくなる!
現在アカデミックの最先端で取り沙汰されていることばかり
ドラッカーは偉大なり。
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これからの社会のあるべき姿について論じている。マネジメント、経営戦略、情報、知識労働の生産性によって社会は変わり、チェンジリーダーがこれからの社会を作る!
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ドラッカーの本をたくさん読んでいるわけでもないので、生意気なことは言えない立場だけど、正直、この本はつまらなかった。この本は「明日を支配するもの」として読むのではなく「21世紀のマネジメント革命」という原題のままでよかったのではないか?
明日と言っても書かれたのは1999年。経済を初めあらゆることのグローバル化、先進国・特に日本でも少子化など、経済活動上の重要なターニングポイントについては書かれているが、すでにこの本が書かれて以降、我々は、2001年9・11の同時多発テロもテレビで見てしまったし、2008年9月のリーマンショックも経験してしまったし、2011年3・11の未曾有の大震災も経験してしまいました。
明日とは、どの明日か、私はこの震災で人の心にある価値観が少しずつ変化していくのではないか、その時の明日は1999年ではなく明らかに21世紀のど真ん中の明日であろう。
その証拠に「第2章 経営戦略の前提が変わる」の中で
・行ってはならないこと
1.誘惑に負けて経営上の判断をおろそかにしてはいけない
2.自らの事業の定義と経営戦略に合致しない事業に進出してはいけない
・行うべきこと
1.事業の発展は投資や買収以外の方法で、経済的枠組みの中で実現される
2.為替変動の対応
どうだろう。これが「経営戦略の前提が変わったこと」で決まった新しいことだろうか?否。これは普遍的なことで、何も21世紀の世界で前提が変わったから行ってはいけないとか、行っていいとか言うものではない、少なくとも地場で一生懸命頑張っている地方の中小企業にとっては。
しかし、心に響く言葉もあります。「変化はコントロールできない。できることは、その先頭に立つことだけである」これも普遍的言葉で何も21世紀に限ったことではないとは思うが、より実感するようになったのは、21世紀に入ってからだろう。
×第1章マネジメントの常識が変わる
×第2章経営戦略の前提が変わる
◎第3章明日を変えるのは誰か
△第4章情報が仕事を変える
△第5章知識労働の生産性が社会を変える
×第6章自らをマネジメントする
△付章日本の官僚制を理解するならば
これが私の章ごとの評価。3章以外ほとんどつまらない??(笑)
大切なことは、どんな環境でも、地方の小さな会社のトップは、敏感に市場を読み、機敏に動き、知恵を絞って、日々頑張っているからこそ、未知の明日を恐がらずに挑戦できるのであろう。予想も予測で対応しなくても、普遍的な信念こそが、明日を支配するものとして残るのだろう。
そのために、体系的廃棄という発想は重要である。
商品も資材ももったいと取っておくことは、どんどんコスト増につながることに注目したい。米五では1000円で購入したものを、今売れば1200円で売っても200円の粗利が出るが、1年間保管した場合(1平米を保管場所として必要とした場合)目に見えない保管コストは年間で2400円になる。1年後に売るなら3400円で売っても1円の利益にもならない。1カ月後なら1200円でも売っても1円の利益にもならない。
目に見えない支出コストを意識することが21世紀に変化の時代にスリム化した企業を作る上で重要であると思う。さらに、スリム化した後は、人口6000万になった日本での商売のイメージを想像できるかどうか、経営者の手腕となるのかなと思う。地元の利権と権力争いしかできない政治の現状はまるで江戸時代の鎖国の状況と同じ。国際社会から日本がどんどん地盤沈下している。その国でどのような商売をするのか、それとも開国するのか(笑)
印刷技術、蒸気の技術、IT革命など、ツールの革命は商売のあり方を内部から変えてくる要因であると思うが、明治維新、敗戦からの復興、阪神大震災から同時多発テロ、未曾有の津波を伴う大震災は、人々の心の価値観を変える出来事であり、それらは大なり小なり外部から経営に影響を与える要因であると思う。
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メモ。
「マネジメントの条件」
*組織は透明でなければならない
*最終的な決定権をもつ者が必要
*権限には責任が伴わなくてはならない
*誰にとっても、上司は一人でなければならない。
*階層の数は少なくしなければならない。
「機会となり得る変化」
*自らおよび競争相手の予期せぬ成功と、失敗
*生産、流通におけるプロセス、ギャップ、価値観ギャップ
*プロセス、ニーズ
*産業構造と市場構造の変化
*人口構造の変化
*認識力の変化
*新しい知識の獲得
「仕事に必要な情報」
*共に働く者や部下に対して、提供すべき情報は何か。それは、いかなるかたちで提供すべきか。いつまでに提供すべきか。
*自分が必要とすべき情報は何か。それは、誰からか。いかなるかたちでか。いつまでにか。
「知識労働の生産性を向上させるための条件」
1.仕事の目的を考える
2.働く者自身が生産性向上の責任を負う。自らをマネジメントする。自律性をもつ。
3.継続して、イノベーションを行う。
4.自ら継続して学び、人に教える。
5.知識労働の生産性は、量よりも質の問題。
6.知識労働者は、組織にとってのコストではなく、資本財であることを理解する。知識労働者自身が組織のために働くことを欲する。
「自分をマネジメントする」
*自分は何か。強みは何か。
*自分は所をえているか。
*果たすべき貢献は何か。
*他との関係において、責任は何か。
*第二の人生は何か。
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ビジネス書、未来学の書として、やはり、5つ★なんだろうな。
10年経っても色あせてない。もう10年後、読み返してみたい。
実は私にとって、初ドラッカー本です。
【興味深かった指摘】
・組織に於ける5つの原則(P14)。特に階層数を少なく。
・大教会の例(P33)。人々が求めているのは、儀式ではなく、心の癒しであり、教会を通じてのコミュニティに対する責任ある貢献。
・公的年金が導入された当時を今に当てはめれば、79歳が支給時期(P52)
・20世紀に於ける成長分野は①政府、②医療、③教育、④余暇。中でも余暇がずば抜けている。それにこれらは市場経済のものではない。(P59)
・流通チャンネルは第一の顧客(P88)
・廃棄の原則(P90)
・チェンジリーダーにとっての3つのタブー(P96)。
・チェンジリーダーのための二つの予算(P100)。未来の予算を10~20%当てるべき。
・コスト主導の価格設定ではなく、価格主導のコスト管理(P133)
・組織の中にはコストセンターがあるに過ぎない。プロフィットセンターは不渡りにならない小切手を渡してくれる顧客。(P143)
・自らをマネジメントするの章の「書面か口頭か」(P201)、「人と組むか一人でやるか」(P206)
・そもそも、先進国とくに民主主義の先進国は、指導層を不可欠とする。何らかの指導層が存在しないことは、社会と政治が混乱に陥る。(P241)