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丁先生、漢方って、面白いです。
「肺がんの疑いあり」がきっかけで、南氏は定期的に漢方医・丁先生の診察を受けるようになった。病気や体のあれこれを質問すると、先生は縦横無尽に答えてくれる。漢方が西洋医学に敗...
丁先生、漢方って、面白いです。
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丁先生、漢方って、おもしろいです。 (朝日文庫)
商品説明
「肺がんの疑いあり」がきっかけで、南氏は定期的に漢方医・丁先生の診察を受けるようになった。病気や体のあれこれを質問すると、先生は縦横無尽に答えてくれる。漢方が西洋医学に敗れたワケから梅毒文化論まで、22のあっとおどろく漢方個人授業。
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これは面白い。漢方の入門書として最適
2021/08/29 20:05
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
健康療法と称して、薬を売りたいだけの目的で出版される怪しげな漢方の本が氾濫しているなかで、素人にも少々学術的で、しかも著名な学者であり医師である丁先生がわかりやすく説いてくれた出色の本。いつも通り、南伸坊氏にわかるように易しく説明されているのがよい。
本書には有名どころでは、葛根湯、麻黄湯、八味地黄丸、紫胡四物湯、当帰芍薬散など各種の「薬」の効能なども解説されるが、そもそも漢方は西洋医薬の如く対症療法として優れた効能を表す薬を開発するのが目的ではなく、身体そのものを強く豊かな健康体に仕立てていくことが目的であるとの分かり易い説明がある。
その上で丁先生は、普段好き放題な放蕩的生活を送っておいて、病気になった時だけ病院に丸投げした上で、回復が遅いことを医師や病院の責任になすりつける日本人を叱りつける。その通りだと思う。日頃から心身の健康を目指し努力するなかで、失調した時にだけ医師や薬を頼るのが正しい姿であると読みながら頷いた。
マスクもせず大声で会話し、やりたい放題飲み屋や路上で酒を飲み、「自己責任」とうそぶいて憚らない人々。コロナに感染しても入院することは辞退するのか?自分に死が迫っている時に、逼迫している医師の手を借りずに「自己責任」を貫けるのか?問いかけてみたい。
丁先生の言葉は大変心に沁みた。