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サマヨイザクラ下
著者 郷田マモラ
死刑制度の問題点を描ききった『モリのアサガオ』で、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した郷田マモラが次に選んだテーマは、いよいよ今年2009年からスタートする≪裁判...
サマヨイザクラ下
商品説明
死刑制度の問題点を描ききった『モリのアサガオ』で、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した郷田マモラが次に選んだテーマは、いよいよ今年2009年からスタートする≪裁判員制度≫。フリーターの相羽圭一が裁判員に選出され、4日間に及ぶ審理の果てに出した判決は?「漫画アクション」連載時、どんでん返しにつぐどんでん返しが大きな話題を読んだ本作は、気になる裁判員制度のことが詳細にわかるだけでなく、ミステリーとしても極上の作品になっています!
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人間の本性
2020/05/17 15:06
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投稿者:有理 - この投稿者のレビュー一覧を見る
裁判官も裁判員も、人間として悩みに悩みながら裁判に向き合っている姿を描いたうえで、裁判員制度の「闇」を明らかにする。この問題を闇と表現するのが適切なのかどうかは分からないが、この結論が提示されるに至るまでのストーリー運びの淀みなさは見事。そして、裁判員制度の闇を示したうえで、光を提示していることに感銘を受けた。モリのアサガオで示した重いテーマもちらつかせながら、集団の悪、個人の悪に対する、個人の善を示して、希望を見せている。実際には集団の悪がまた始まったようで、けして楽観できないのだが、ラストページに集団の善への願いがこもっている。モリのアサガオでも感じたことだが、作者さんは、人間の本性は善であると信じているように思う。自分もそう信じている。