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キノコとカビの生態学
枯れ木の中では多種多様な菌類による「陣地領地獲得合戦」が繰り広げられています。その様子はさながら戦国時代のよう。武将として登場する菌類には、シイタケのような立派なキノコを...
キノコとカビの生態学
05/09まで通常1,980円
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キノコとカビの生態学 枯れ木の中は戦国時代 (共立スマートセレクション)
商品説明
枯れ木の中では多種多様な菌類による「陣地領地獲得合戦」が繰り広げられています。その様子はさながら戦国時代のよう。武将として登場する菌類には、シイタケのような立派なキノコを作る種類だけでなく、顕微鏡を使わなければ見えないようなカビもたくさんいるのです。ただし、カビといっても侮るなかれ。決して雑兵ではありません。そもそも、キノコもカビも同じ菌類の違う姿にすぎないのです。
本書では枯れ木に生息する菌類をすべて「木材腐朽菌」と呼び、森の枯れ木の中で彼らがどのような暮らしをしているのか紹介します。最近の菌類生態学の大きな進歩の一つに、キノコではなくその本体である菌糸の野外でのふるまいに関する知識が急速に増えたことがあげられます。本書では、こういった最新の研究成果を盛り込んだ菌類生態学の解説を目指しました。
目次
- 第1章 木材腐朽菌と木材
- キノコとカビ
- 木材腐朽菌の多様性
- 木材の構造
- 第2章 木材腐朽菌による材分解の多様性
- 白色腐朽
- 褐色腐朽
- 軟腐朽
- 糖依存
- 第3章 枯れ木の中は戦国時代
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紙の本
森の「分解者」を扱った生態学の魅力
2018/12/24 22:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いそぽっど - この投稿者のレビュー一覧を見る
【理解可能レベル】
・高校で習うレベルの「生物」を理解してる人
・(より深く理解できるのは)林学系の大学に進んだ人
【オススメする人】
・微生物(きのこ、カビ)に興味ある人
・森林生態学に興味ある人
・林学系の大学で、生態学や木材保存学を専攻してる人
「木材腐朽菌」の日本語教科書のような本。平易な言葉で書かれているので、生物好きな人の読み物としても適している。
「木材腐朽菌」という生態系の「分解者」に焦点を当てた一般向けの本は珍しく思う。生態学が好きな人ならきっと楽しめる。
形式面で少し残念だったのは、参考文献に新書が採用されていたこと。学術書なら原則として学術論文を参考文献に据えるべきだと思う。