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万葉集をつくった男 小説・大伴家持
著者 著者:篠崎 紘一
古来、武をもって朝廷に仕えた大伴氏に、旅人、家持と、2代続けて歌才に恵まれた当主が現れた。愛妻の死、叔母・坂上郎女の支配に苦悩しつつ、家持は生まれながらの使命である『万葉...
万葉集をつくった男 小説・大伴家持
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万葉集をつくった男 小説・大伴家持 (角川文庫)
商品説明
古来、武をもって朝廷に仕えた大伴氏に、旅人、家持と、2代続けて歌才に恵まれた当主が現れた。愛妻の死、叔母・坂上郎女の支配に苦悩しつつ、家持は生まれながらの使命である『万葉集』編纂に奔走する!
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紙の本
万葉集は神の書か
2019/04/22 11:32
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:k・s - この投稿者のレビュー一覧を見る
大伴家持は父、旅人より「生涯をかけて万葉集を完成させよ」と遺言され、活動を開始する。それは中国の儒学の教典の「詩経」をモデルに、国民のすべての階層から、歌を収集したものとすることを目指す。
万葉集の原型となる小歌集ができあがり、それに言霊の神威を付与せんとしての儀式を執り行う。家持は「武」でなく、「言霊」の力で世の魂を鎮めようとしたのである。
しかし、大伴氏は軍団を所有することから、常に政権に強く関与する立場にあり、時には謀反を疑われることも多くなる。生涯をかけて、ついに5千首もの歌を集め、万葉集を完成させるが、それを国の書とするには、まだ長い歳月が必要になる。
万葉集の神威に助けられながら、幾たびかの危機的状況を乗り越え、万葉集が「古事記」「日本書紀」と並び国の書となるのは、家持が死亡し、しかも、その遺体と息子の永主とが隠岐に流罪になった後のことである。