紙の本
自分探しって?
2006/06/04 22:40
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
あることで悩んでいた時、恋人に「これ読んでみなよ」と渡された一冊。
途中まで読んだけれど、そのまま本棚に。それっきり何年も忘れ去っていました。
最近になって思い出し、続きを読んでみました。
1999年当時程じゃないけれど、「自分らしさ」「自分探し」「本当の私」というテーマは時々話題になっています。
我思うゆえに我あり
深く考えることは決して悪いことじゃないけれど、誤った方向に行きがちなのもまた事実。
行き詰った時にまた読み返したい一冊になりました。
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自己愛の関連から80年代以降の個人の精神構造を見て行く。面白いが、だからどうしたという感じも。サブカルチャーに限定せず、普遍的に考えた方が面白いかも。
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精神のことをかいてる本はなるべく客観的な目でみて鵜呑みにしすぎちゃいけないと思ってたけど、この本は自己啓発の類の本ではなかった。80年代の社会現象のことを中心にかいていて、このころを生きていない私にとってこの部分は分かりにくいものだった。ただ、共感できる部分はあった。今の時代でも自分を探し続している人はいる。今の自分のほかになにか新しい自分を発見するという気持ちは結構たくさんの人が抱いている気持ちではないのかなっと思う。あとはその程度の問題だと思う。ヒッピーなどはその程度がけっこう高いほうのものなのではと思う。少し前の時代にも自分探しの現象は存在していたということが分かると、そんなみんなの行動に親しみがわいてきた。
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「アダルトチルドレン」「シンデレラ症候群」という言葉の意味を、
ずーっと勘違いしていたことに気付かされました。
お恥ずかしい。
いろんな形の「私探し」「自己愛」の動機を80年代カルチャーに持って行くのはちょっと強引な気もしますが、
とても文章がやさしくわかりやすくて、勉強にもなりました。
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ほんとうの自分って?
自分らしさって??
自分探し??
…こんなの考えてる人にいいかも。
この本を読んで私はやっと気付いた!
私が探していたものは
“本当の私”
なんかではなく。
“誇大化した私”
目に見えない、間違った『自己愛』を脱するために。
これからさき、『等身大』の私で生きていくために。
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初版時に読了。恋や仕事で失意のどん底にいる時は
「自分のしてきたことはすべて無意味だった」と全否定しがちだが、
そこを著者は「うまくいかなかった所だけちょっと変える。
急激な変身をしない。心のテーブルをひっくり返さないように」と
ゆるやかにアドバイス。
解りやすく納得しやすい。
マスコミでコメントすることの多い著者だが、
この本によって香山リカという精神科医のイメージが変わり、
とても受け入れやすくなった。
苦しい時ちょっとお世話になった本。ありがとう。。。
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精神医学とサブカルに精通している、香山さんならではの視点。やっぱ、深く掘り下げて興味を持てる分野が複数あると、ユニークでいいな。全然本の主旨と関係ない考察だけど。
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自分がよく分からなくて買ってみた。
自分探しが流行るまでの、社会の流れが分かった。
多重人格、オタク、ストーカー、アダルトチルドレン、癒し、ニューエイジ、マインドコントロール、などなど。
一人旅して人生観が変わるとかいうのは一時の流行だったんだと、
今の自分とは違う自分がいると思うの現実逃避なんだと、
流行に流されてたんだ自分とか、
誇大自己を持ちがちなんだとか、
素晴らしい自分を探す、私探しはストレスじゃんとか
ここにいるのが私なんだと、今の自分を優しく受け入れようと思う。
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[ 内容 ]
「アイ・ラブ・ミー?」だれも自分がわからない……
多重人格、癒し等、こころをめぐる現象に映るほんとうの私とは?
臨床的・私的体験から考える。
[ 目次 ]
●「ほんとうの私」はどこにある?──「私探し」の時代
●「もうひとりの私」を求めて──サブカルチャーとしての多重人格
●「かわいそうな私」の物語──ストーカーとアダルト・チルドレンを考える
●「癒し」の正しい選び方
●「アイ・ラブ・ミー?」──〈じぶん〉を愛するとはどういうことか?
●その後の私の「私探し」
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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なぜ「じぶん」を探さねばならないのか。
著者が自分の過去を振り返りながら、時代と自分とのかかわりを紐解いていく一冊。
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思ったよりカタい中身。
上から目線でなく、読者と同じ立ち位置から、個々の自我の存在を肯定する。そういうスタンスが好きです。
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自分を愛することとは?
→誇大自己の温存は、親側の失敗によって起こる、つまり子供が要求してくる写し返しや理想イメージに応えらないため
ここにいる自分が本当の私ではないという自己否定の感情を見つめ直す
本当の自分はいまの自分と地続きなもの
誇大自己に向かうエネルギーをコントロールしているうちにしっかりした等身大の自己イメージがつくられていく
全部を変えるのではなく、うまくいかないとこだけをちょっと変える
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読んでいてずいぶん前の本だと言うことにびっくりしました(今は,2014年1月1日)。もう10年以上も前の指摘なのだけど,内容は,たいへん濃いです。
「私探し」をする風潮は,依然根強いものがあります。そのままの自分でいい…とはなかなか思えないですからね。
アダルトチルドレンの本来の意味なんて,本書で初めて知りました。また,「秘密の自己愛者」と「陽性の自己愛者」に絡んだ話は,なんとなくドキッとしました。
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みなさんは、今の自分が好きですか?自分ってどんな人ですか?自分のことをじっくり考えたことがありますか?自分の長所や短所をすっと言えますか?自分が生きている意味はなんですか?(存在意義-レゾンデートル)目指しているものはありますか?今の自分に満足していますか?何か違うとか思いませんか?もっとこんなふうになりたい、と考えたりしますか?どんなふうになりたいですか?きっともっとほかに、本当の自分がいるんだ、なんて考えたりしますか?著者は精神科医です。現代思想(という雑誌)などにも執筆していて、テレビにもときどき顔を出します。けっこうきれいで、けっこうかっこいいです。本書は、1980年代後半から90年代にかけての世の中の動きを、多重人格、ストーカー、アダルトチルドレンなどのキーワードを通して考えていきます。後半はちょっとだらだらして読みにくいけど、自分について考えるときのヒントにはなると思います。どんな自分がいいですか?何か世の中の役に立ちたいですか?何か違う、もっとすてきな自分が見つかるはずだ、と前向きに自分探しをするのはいいです。でも、自分なりに納得のいく生き方をしたいですね。そして自分のことを好きだと言えるようになりたいですね。
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90年代に誕生した「私探し」という現象について人間心理やサブカルチャーの視点から考察した本。
「私(自分)探し」をしようとする心理的背景や「私探し」の迷路にはまらないための考え方などが書かれています。
「自分」は少しずつ変わっていくものであって、スイッチを入れて突然に変わるものではありません。